つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
2016年最後のライヴとして12月25日クリスマス、大村千秋チェンバロ・リサイタルを聴いてきたのでした。場所は関内のオルガン練習室ベルーガです。
パイプオルガンは何度となく聴いてきたけれどチェンバロを生で聴くのは初めて、妻が習い始めたのですが演奏者はその先生です。ちなみにチェンバロはドイツ語、ハープシコードは英語のようです。電子キーボードなどの音源では、ハープシコード表記が多いかな。同じ鍵盤楽器でも、ピアノともオルガンともまた違う弾き方だそうです。
まず第一部はクラヴィコードという卓上サイズの楽器での演奏です。この楽器を製作された方も聴きにいらしてましたが、手作り感が愛らしい感じでした。チェンバロは弦を弾いて音を出すのに対してこちらは弦を叩いて音を出す構造、ボリュームが小さく繊細な音色でしたが、それだけに奏者の心が込められた演奏でした。
第二部はチェンバロでの演奏、典雅で絢爛な音です。ピアノと違ってタッチで音の強弱を付けられない楽器ですが、楽曲のテンポや装飾などメリハリがあるので感情を揺さぶられます。同じバロックの曲でも、荘厳で神聖な感のあるパイプオルガンとは違う人間味が伝わってくるようでした。
観客20人ほどでいっぱいの狭い会場、お茶とお菓子もいただいて温かな気持ちになりました。
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セルゲイ・カスプロフ ピアノ・リサイタル
(2016.12.11 シリーズ<ピアニストとの出逢い>Ⅲ・横浜市栄区文化ホール リリス)

ロシア人ピアニスト4人が登場するリサイタルシリーズ<ピアニストとの出逢い>の3番手は、セルゲイ・カスプロフ。テーマは「デカダンスの影」、世紀末の鮮烈さを表現するバラエティに富んだ曲を集めてのプログラムでした。
カスプロフのキャッチフレーズが「恐るべき技術と圧倒的精神力で聴衆を驚愕させるピアニスト」というもので、どんなかなと期待、なるほど前の2人とはまた違う、切れ味鋭く陰陽のコントラストの強い素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
【PROGRAM】
[前半]
●J.S.バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ ニ短調
●ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲 Op.42
[後半]
●ラモー(ゴドフスキー編):サラバンド、メヌエット
●ドビュッシー:映像 第1巻(水の反映、ラモーを讃えて、運動)
●プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83 「戦争ソナタ」
[アンコール]
●スカルラッティ:ソナタ ニ短調K.213
●ヴィラ・ロボス:「赤ちゃんの一族」第1組曲第7曲 道化人形
バッハ原曲のシャコンヌは、出だしはチェンバロを感じさせる音でしたが、次第に巨大なパイプオルガンの壮大さを感じるようなスケールの大きな演奏で圧倒されました。バロックが現代曲に変身したような、色彩豊かなバッハです。
ラフマニノフは、聴き知ったメロディを様々にアレンジした変奏曲、ジャズのアドリブにも通じるような面白さがあります。
ラモーはバロックの曲を現代のピアノ用に改作した大曲ということで、古さと新しさが調和するロマンチックな演奏を聴かせてくれました。
ドビュッシーはタイトルの通り映画を見ているかのような曲で、繊細に、大胆に弾きこなして楽しませてくれました。
プロコフィエフは激しい第一楽章のオープニングから落ち着いた第二楽章、さらに激しく盛り上がる第三楽章のフィニッシュへと、ロシア・ソビエトならではの緊迫した音楽で、圧巻です。
アンコール1曲めはバッハかと思いましたがスカルラッティ、静かに美しく聴かせてくれて、2曲めのヴィラ・ロボスはすごいスピード感の、これで全力使いましたよという、ラストにふさわしい満足感を抱かせてくれる選曲だったと思います。
今回もCDを購入してサインもしていただきました。間近で見ると長身ですがチラシの写真よりも優しそうな雰囲気の人です。またまた良いピアニストに出会えて良かったという思いです。
最後の4人目は2月の末で少し間が空きますが、ますます楽しみとなっています。



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(2016.12.11 シリーズ<ピアニストとの出逢い>Ⅲ・横浜市栄区文化ホール リリス)
ロシア人ピアニスト4人が登場するリサイタルシリーズ<ピアニストとの出逢い>の3番手は、セルゲイ・カスプロフ。テーマは「デカダンスの影」、世紀末の鮮烈さを表現するバラエティに富んだ曲を集めてのプログラムでした。
カスプロフのキャッチフレーズが「恐るべき技術と圧倒的精神力で聴衆を驚愕させるピアニスト」というもので、どんなかなと期待、なるほど前の2人とはまた違う、切れ味鋭く陰陽のコントラストの強い素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
【PROGRAM】
[前半]
●J.S.バッハ(ブゾーニ編):シャコンヌ ニ短調
●ラフマニノフ:コレルリの主題による変奏曲 Op.42
[後半]
●ラモー(ゴドフスキー編):サラバンド、メヌエット
●ドビュッシー:映像 第1巻(水の反映、ラモーを讃えて、運動)
●プロコフィエフ:ピアノ・ソナタ 第7番 変ロ長調 Op.83 「戦争ソナタ」
[アンコール]
●スカルラッティ:ソナタ ニ短調K.213
●ヴィラ・ロボス:「赤ちゃんの一族」第1組曲第7曲 道化人形
バッハ原曲のシャコンヌは、出だしはチェンバロを感じさせる音でしたが、次第に巨大なパイプオルガンの壮大さを感じるようなスケールの大きな演奏で圧倒されました。バロックが現代曲に変身したような、色彩豊かなバッハです。
ラフマニノフは、聴き知ったメロディを様々にアレンジした変奏曲、ジャズのアドリブにも通じるような面白さがあります。
ラモーはバロックの曲を現代のピアノ用に改作した大曲ということで、古さと新しさが調和するロマンチックな演奏を聴かせてくれました。
ドビュッシーはタイトルの通り映画を見ているかのような曲で、繊細に、大胆に弾きこなして楽しませてくれました。
プロコフィエフは激しい第一楽章のオープニングから落ち着いた第二楽章、さらに激しく盛り上がる第三楽章のフィニッシュへと、ロシア・ソビエトならではの緊迫した音楽で、圧巻です。
アンコール1曲めはバッハかと思いましたがスカルラッティ、静かに美しく聴かせてくれて、2曲めのヴィラ・ロボスはすごいスピード感の、これで全力使いましたよという、ラストにふさわしい満足感を抱かせてくれる選曲だったと思います。
今回もCDを購入してサインもしていただきました。間近で見ると長身ですがチラシの写真よりも優しそうな雰囲気の人です。またまた良いピアニストに出会えて良かったという思いです。
最後の4人目は2月の末で少し間が空きますが、ますます楽しみとなっています。
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2016年12月10日「第三十六回鎌倉はなし会 柳家喬太郎・柳家三三二人会」に行って来ました。場所は1500席ある鎌倉芸術館大ホール、落語を聴くには大きすぎないかと思い、席も1階の最後列に近いところでしたので、双眼鏡も持参しましたが、お客さんが多いほどに熱が入るというのも芸人さんの性分でしょう、とても熱が入っていたように思われます。
■演目
◯春風亭一蔵「鷺とり」
◯柳家喬太郎「夜の慣用句」
◯柳家三三「鰍沢」
仲入り
◯林家正楽「紙切り」相合傘、勧進帳、忠臣蔵、寅さんと大船撮影所、千代の富士土俵入り、立川談志師匠、美空ひばりの「川の流れのようにに」メドレー
◯柳家三三「元犬」
◯柳家喬太郎「文七元結」
柳家三三さん、柳家喬太郎さんともに昨年も聴いていて2度めになりますが、何度も聴いてみたいと思う魅力的な噺家さんです。
喬太郎さんは奥深い達者な芸という感じで、大ネタ「文七元結」をオリジナル色を強く聴かせてくれました。これしか知らないので比べようはありませんが、本当に時代劇を見ているようでした。こちらは人情話ですが、第一部での話は大いに笑わせてもらいました。
三三さんの「鰍沢」は、ミステリードラマのような不穏でスリルある話を聴かせてくれました。この人は女性を演じるところが艶っぽくて、全体的に品があるので好きです。第二部の「元犬」で演じた犬人間も、この方のキャラクターにぴったりな感じがしました。
春風亭一蔵さんの開口一番は、今の落語ブームをネタにしていて素直に面白かったです。
林家正楽さんの紙切りは、客席からのお題で即座に切り絵をつくり、それがとにかく特徴をつかんでいて…想像以上にすごい芸だなと思いました。美空ひばりの歌に合わせて展開された切り絵絵巻は、感動的でありました。
休憩も入れてですが3時間以上の公演は、バラエティー豊かなプログラムで、聴こ応え・見応えのある、満足度の高いものでした。25列目でも、ときどき双眼鏡を覗けば表情もはっきりとわかりましたので、ますます落語のとりこになっていくようです。
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鎌倉だけを舞台にした静かな小説。これを読んで鎌倉に住みたいと憧れる人が増えるだろうなと思います。私もその端っこに住んでいますが、こちらはディープ鎌倉です。知っている場所やお店が時々出てくるのが楽しく、独特の雰囲気を持った魅力的な登場人物たちもこの街ならではの風情をよく表していました。この街ならこんな人たちがいて当然、というのが地元民的な認識でもあります。
大きな事件は起こらなくても、人の心の繊細な動きが描かれるので、とても面白く沁み透ってくる物語でした。長い年月をかけて作られ変化する人と人の関係、それはすべてが物語となる資質を持っているのだと、そこにちょっとした特別な感情が加われば、他人の心を動かすだけのドラマになるのだと。それは、作者の情景を書き表す筆致が見事だから、浮かび上がるものだと思います。小川糸さんの作品は初めて読んだのですが、巧いなあと感嘆しました。
人の代わりに手紙を書く代書屋を生業にする主人公、その手紙を再現して掲載されているという本の企画も素晴らしく、気持ちの温もりまでが伝わってくるようでした。手紙画像が掲載されるページの前でピッタリ本文の行数を整えているのが、なかなかすごいことです。手紙のマナーについて語られるノウハウも、意外に知らないことが多くてためになりました。
私も昔は手紙をよく書いていましたが、今はほとんど機会がなくなりました。それは一つの生活に密着した文化だったと思いますが、今の世で廃れることは仕方ないと思います。でも絶滅することはなく、本当に心を伝えたい大切なタイミングでは使っていきたい、そんな魅力を気付かせてくれる作品でありました。
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今年の本屋大賞受賞作ということで知りましたが、期待以上に面白い作品でした。若い駆け出しのピアノ調律師がその仕事を通じて人と、音楽と、自分自信と向き合っていく姿が綴られていきます。山の中で育った地味で実直な主人公を、決して派手な事件や情熱的な恋などもなく静かに描いているのに、とても引き込まれてしまいました。
本屋大賞は、ときどきこうしたおとなしいけれど味わいある秀作を選んでくれるので、本屋さんもさすがにプロだなと思わされます。百田の本を選んでしまうという愚挙もありましたが…。
昔私の家でも何度か来てもらったことのある調律師さん、その繊細な技能への興味もあります。やさしさの感じられる文体もありましょう。双子の女子高生が魅力的というのはもちろん。でも、一筋に仕事に打ち込むことがそのまま、小説となっていることが素晴らしくて、成長していく彼の姿を作中の先輩たちと同じような視点で見守ってしまうのです。
読む前は不思議なタイトルと思いましたが、羊と鋼と森の象徴するいろいろが作品世界に奥深さをつくり出しているのだと感じます。きっと、私の心に残る1作となっていくことでしょう。そして、コンサートを聴きに行ったとき、休憩時間中にピアノを調整する調律師さんの姿に目が引きつけられるようになりました。最近、立て続けにピアノのコンサートに行っているから…めぐり合わせというものでしょうか。
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プロフィール
HN:
つばめろま〜な
性別:
男性
趣味:
絵・音・文・歩
自己紹介:
長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
■マンガ作品 COMEE
http://www.comee.jp/userinfo.php?userid=1142
■イラスト作品 pixiv
https://www.pixiv.net/users/31011494
■音楽作品 YouTube
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下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
■マンガ作品 COMEE
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