つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
「真夜中の図書館」谷山浩子(ヤマハミュージックメディア)

古今東西の童話や小説、アニメやゲームに至るまで40作以上を取り上げ、感想や解説や評論でなく、その作品の世界観をシンガーソングライターであり作家でもある、我が敬愛する谷山さんが、幼少期に、大人の折々に、どのように関わり捉えてきたかが綴られています。
それはイラストレーターや絵本作家などを志す“講談社フェイマススクールズ”の受講者に向けて書かれた、創作者のための文章なのですが、谷山浩子というマルチな才能の成り立ちが明かされる著作でもありました。
誰でもが知っているような作品であっても、まったく引っかかりどころの違う感じ方をしたりするところが、国語の教科書的でない自由な発想があって面白いのです。創作者のインスピレーションにつながる心の大切な部分でもあります。
一編ごとにフェイマス出身のイラストレーターが描いた力作イラストが添えられており、ある作品について語られた文をさらに絵で表現するという三重構造になっているのも興味深い本でした。

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古今東西の童話や小説、アニメやゲームに至るまで40作以上を取り上げ、感想や解説や評論でなく、その作品の世界観をシンガーソングライターであり作家でもある、我が敬愛する谷山さんが、幼少期に、大人の折々に、どのように関わり捉えてきたかが綴られています。
それはイラストレーターや絵本作家などを志す“講談社フェイマススクールズ”の受講者に向けて書かれた、創作者のための文章なのですが、谷山浩子というマルチな才能の成り立ちが明かされる著作でもありました。
誰でもが知っているような作品であっても、まったく引っかかりどころの違う感じ方をしたりするところが、国語の教科書的でない自由な発想があって面白いのです。創作者のインスピレーションにつながる心の大切な部分でもあります。
一編ごとにフェイマス出身のイラストレーターが描いた力作イラストが添えられており、ある作品について語られた文をさらに絵で表現するという三重構造になっているのも興味深い本でした。
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「魔神航路3」仁木英之(PHP文芸文庫)
ギリシア神話の世界に現代日本の若者たちが迷い込んでの英雄奇譚、前の2巻で登場人物も浸透していたので、ストーリーは流麗に進むようになりました。
仁木作品では「僕僕先生」、「海遊記」、「くるすの残光」などで航海シーンが出てきて、作者は船が好きなんだろうなと思いますが、旅を描く上でも陸路だけでない、船上の様子はアクセントになります。ただ、閉塞された空間だけに航海が長くなってくると停滞感もあり、それがストーリー上必要なことだったというのは、巻末の方で英雄が離脱するところでわかるのですが、読んでいて重くスカッとしない感じもありました。
そこは、仁木作品の体裁が一見ラノベ風なので、軽く読めるような気がして騙されてしまうからかもしれません。
この巻でも冒頭から魔女姫と魔法少女のコンビが出てきて、にんまりです。この辺がラノベ感全開でキャッチーですが、魔法少女という記号によって表そうとしていることがあるように思えます。
私にとってこの作品でいちばん印象的なのが、前巻で颯爽と登場した魔法少女の姿だったので、その記号性をここで分析してみよう、などと思っていたのですが…まだ手がかりも読み込みも少なくてまとまりませんでした。
この物語の魔法少女は、借り物の魔法を操る成人女性であり、つまりはコスプレの延長ですので、まさに記号ですが、サリーからマドマギまで、セラムンやプリキュアも含め、現代に生きる者にとっては、幼い女の子、お母さん、若い男性、50過ぎのおじさんと、それぞれに異なる意味合いを持つ疑似理想の記号かもしれないと思ったり。でもこの神話世界なら、きっと記号が実に変わっていくだろうと期待しています。
本筋では、絶対の力を持つ存在と思われたゼウスにも弱点があることが見えてきて、もとよりギリシャの神々は人間らしすぎるのですが、ドロドロした感情の渦巻く展開もありそうです。あとは、もっと双子にも活躍してもらいたいと思います。そういえば「双子」も、ある時期にアニメなどでは定番の記号となっていました。
ステロタイプにはめて見せながら独自の世界を展開する仁木作品、本作もまだ先が長そうですので、楽しませてもらいたいと思っています。

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ギリシア神話の世界に現代日本の若者たちが迷い込んでの英雄奇譚、前の2巻で登場人物も浸透していたので、ストーリーは流麗に進むようになりました。
仁木作品では「僕僕先生」、「海遊記」、「くるすの残光」などで航海シーンが出てきて、作者は船が好きなんだろうなと思いますが、旅を描く上でも陸路だけでない、船上の様子はアクセントになります。ただ、閉塞された空間だけに航海が長くなってくると停滞感もあり、それがストーリー上必要なことだったというのは、巻末の方で英雄が離脱するところでわかるのですが、読んでいて重くスカッとしない感じもありました。
そこは、仁木作品の体裁が一見ラノベ風なので、軽く読めるような気がして騙されてしまうからかもしれません。
この巻でも冒頭から魔女姫と魔法少女のコンビが出てきて、にんまりです。この辺がラノベ感全開でキャッチーですが、魔法少女という記号によって表そうとしていることがあるように思えます。
私にとってこの作品でいちばん印象的なのが、前巻で颯爽と登場した魔法少女の姿だったので、その記号性をここで分析してみよう、などと思っていたのですが…まだ手がかりも読み込みも少なくてまとまりませんでした。
この物語の魔法少女は、借り物の魔法を操る成人女性であり、つまりはコスプレの延長ですので、まさに記号ですが、サリーからマドマギまで、セラムンやプリキュアも含め、現代に生きる者にとっては、幼い女の子、お母さん、若い男性、50過ぎのおじさんと、それぞれに異なる意味合いを持つ疑似理想の記号かもしれないと思ったり。でもこの神話世界なら、きっと記号が実に変わっていくだろうと期待しています。
本筋では、絶対の力を持つ存在と思われたゼウスにも弱点があることが見えてきて、もとよりギリシャの神々は人間らしすぎるのですが、ドロドロした感情の渦巻く展開もありそうです。あとは、もっと双子にも活躍してもらいたいと思います。そういえば「双子」も、ある時期にアニメなどでは定番の記号となっていました。
ステロタイプにはめて見せながら独自の世界を展開する仁木作品、本作もまだ先が長そうですので、楽しませてもらいたいと思っています。
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「ちょうかい 未犯調査室」仁木英之(小学館)
警察組織の内でいろいろと問題のあるメンバーが集められ、犯罪を未然に防ぐことを目指して活動する犯罪史編纂室メンバーたちの話。新しい発想で、個々のキャラクターも立っていて、これまでに作者が描いてきたSFやオカルトや格闘技などの要素も取り入れられていて、もっと面白くなりそうなのに、なんかすっきりしない話でした。早々に続巻も出るようですし、まだ序盤といったところなのでしょうが、つかみ切れていないのが惜しい感じです。
ひとえに、ヒロインであるはずの室長が、なにかに取り憑かれてしまったようで、その半端ない魅力を半減させられていることに尽きるかもしれません。次の巻ではスッキリと立ち直ってほしいところですが、まだまだ謎も多いので、ちょっと鬱っぽい展開が続きそうな気がします。
それでも仁木作品のファンとして、期待をもって最後まで読み続けたいと思います。

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警察組織の内でいろいろと問題のあるメンバーが集められ、犯罪を未然に防ぐことを目指して活動する犯罪史編纂室メンバーたちの話。新しい発想で、個々のキャラクターも立っていて、これまでに作者が描いてきたSFやオカルトや格闘技などの要素も取り入れられていて、もっと面白くなりそうなのに、なんかすっきりしない話でした。早々に続巻も出るようですし、まだ序盤といったところなのでしょうが、つかみ切れていないのが惜しい感じです。
ひとえに、ヒロインであるはずの室長が、なにかに取り憑かれてしまったようで、その半端ない魅力を半減させられていることに尽きるかもしれません。次の巻ではスッキリと立ち直ってほしいところですが、まだまだ謎も多いので、ちょっと鬱っぽい展開が続きそうな気がします。
それでも仁木作品のファンとして、期待をもって最後まで読み続けたいと思います。
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「恋せよ魂魄 僕僕先生」仁木英之(新潮社)

前巻で旅路も折り返しとなり、一気にラストへ向かって走り始めた感のある8巻目?でした。往きはどんどん道連れも増えていって長かったけれど、帰りは新しくデラクが加わっただけの少人数で、都まであっという間です。
王弁が薬師として人の命と向き合い頑張る姿からは、まだまだ未熟なところも大きいとはいえ、旅を通して成長した人間性が見えて感慨深いものがありました。ヘタレぶりが減ったのは少し寂しいけれど…。気を操り患者を治療する場面では、酒見賢一の「陋巷に在り 医の巻」を思い出しました。西洋医術とは違う、神秘的に見えるけれどおそらく理にかなった技なのだと、興味をそそられてしまいます。
成長を見せる王弁を僕僕も認めてきたところで、二人の距離感も変わってきているように思います。子を見守るようだった僕僕の意識も一つ上がり、やっと師弟に近づいてきたかと。ざんねんながら恋人ではないと。
本巻での主役はむしろ暗殺者の劉欣で、歌姫との旅行きがロマンチックでした。ロマンスはないけれど、極限の命のやりとりがある関係の中で、少しだけ心がつながる様子は素敵です。そして哀しい。それにしても、劉欣を慕う少女の蒼芽香が出番ないまま劉欣が…ちょっと心残りなところでした。
もう一人、高原の少女であるタシも魅力的なヒロインでした。どうも僕僕にヒロイン力が薄れてきているので、オネエのデラクも含めて脇を固める女性陣が愛しく思えてなりません。そろそろクライマックスに向かっていると思われる中、鬱々とした展開も多いので、ヒロインズも総登場して賑々しく盛り上げてくれると嬉しいなぁとも思うのでした。

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前巻で旅路も折り返しとなり、一気にラストへ向かって走り始めた感のある8巻目?でした。往きはどんどん道連れも増えていって長かったけれど、帰りは新しくデラクが加わっただけの少人数で、都まであっという間です。
王弁が薬師として人の命と向き合い頑張る姿からは、まだまだ未熟なところも大きいとはいえ、旅を通して成長した人間性が見えて感慨深いものがありました。ヘタレぶりが減ったのは少し寂しいけれど…。気を操り患者を治療する場面では、酒見賢一の「陋巷に在り 医の巻」を思い出しました。西洋医術とは違う、神秘的に見えるけれどおそらく理にかなった技なのだと、興味をそそられてしまいます。
成長を見せる王弁を僕僕も認めてきたところで、二人の距離感も変わってきているように思います。子を見守るようだった僕僕の意識も一つ上がり、やっと師弟に近づいてきたかと。ざんねんながら恋人ではないと。
本巻での主役はむしろ暗殺者の劉欣で、歌姫との旅行きがロマンチックでした。ロマンスはないけれど、極限の命のやりとりがある関係の中で、少しだけ心がつながる様子は素敵です。そして哀しい。それにしても、劉欣を慕う少女の蒼芽香が出番ないまま劉欣が…ちょっと心残りなところでした。
もう一人、高原の少女であるタシも魅力的なヒロインでした。どうも僕僕にヒロイン力が薄れてきているので、オネエのデラクも含めて脇を固める女性陣が愛しく思えてなりません。そろそろクライマックスに向かっていると思われる中、鬱々とした展開も多いので、ヒロインズも総登場して賑々しく盛り上げてくれると嬉しいなぁとも思うのでした。
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「虚人の星」島田雅彦(講談社)を読みました。
島田作品を読むのは久しぶりになりますが、今、書かざるを得なかった切迫した小説なのだろうと思います。私もこのご時世で、同世代でもある作者の強い想いは読まざるを得ませんでした。
章ごと交互に一人称で語る主人公の一人は、誰がどう考えても現首相の安倍チャンがモデルですが、実際の人物よりは好ましい人物として描かれています。心の病気だから仕方ないんだと。もう一人は子供の頃から不遇を歩んできて七重人格となりスパイになった青年です。
二人の語りで、今の世界情勢、米国と中国の間にある日本の立ち位置というのが明確にされます。なぜ安倍をはじめ右翼連中が戦争体勢を整えようとしたいのか、ふつうに平和を願う人間には理解し難いことを、納得のいくように解説していて、作者の力量発揮というところでしょう。
自分とは違う主張に対しても考えを巡らせることができるのは、想像力のある人間。他人の意見に耳を貸すことすらできないのは、妄想にとらわれる人間です。
物語はリアルな現代を背景にしていますが、まったく異なる二人の人間の人生ドラマが描かれ、運命が二人を引き合わせていく展開は小説として面白いものです。今の世でなければ、こんな奴が首相になんかなれるわけないと、笑いながら楽しめるフィクションになるのでしょうが…。時に現実は常識を超越して笑えないコメディと化してしまいます。
ラストは、本当にこんなことになれば良いなぁという結末になりますが、現実の首相の心に平和を求める人間性などあり得ない話ですので、ちょっと空しさを感じてしまいました。
そんな今や多くの人に嫌われ憎まれている安倍チャンの人格を揶揄しながらも、博愛をもって描いているところに違和感がありますが、いやそれこそが島田雅彦なりの大きな皮肉を込めたメッセージ。しかし聞く耳持たぬ当人には伝わらないでしょうね。

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島田作品を読むのは久しぶりになりますが、今、書かざるを得なかった切迫した小説なのだろうと思います。私もこのご時世で、同世代でもある作者の強い想いは読まざるを得ませんでした。
章ごと交互に一人称で語る主人公の一人は、誰がどう考えても現首相の安倍チャンがモデルですが、実際の人物よりは好ましい人物として描かれています。心の病気だから仕方ないんだと。もう一人は子供の頃から不遇を歩んできて七重人格となりスパイになった青年です。
二人の語りで、今の世界情勢、米国と中国の間にある日本の立ち位置というのが明確にされます。なぜ安倍をはじめ右翼連中が戦争体勢を整えようとしたいのか、ふつうに平和を願う人間には理解し難いことを、納得のいくように解説していて、作者の力量発揮というところでしょう。
自分とは違う主張に対しても考えを巡らせることができるのは、想像力のある人間。他人の意見に耳を貸すことすらできないのは、妄想にとらわれる人間です。
物語はリアルな現代を背景にしていますが、まったく異なる二人の人間の人生ドラマが描かれ、運命が二人を引き合わせていく展開は小説として面白いものです。今の世でなければ、こんな奴が首相になんかなれるわけないと、笑いながら楽しめるフィクションになるのでしょうが…。時に現実は常識を超越して笑えないコメディと化してしまいます。
ラストは、本当にこんなことになれば良いなぁという結末になりますが、現実の首相の心に平和を求める人間性などあり得ない話ですので、ちょっと空しさを感じてしまいました。
そんな今や多くの人に嫌われ憎まれている安倍チャンの人格を揶揄しながらも、博愛をもって描いているところに違和感がありますが、いやそれこそが島田雅彦なりの大きな皮肉を込めたメッセージ。しかし聞く耳持たぬ当人には伝わらないでしょうね。
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プロフィール
HN:
つばめろま〜な
性別:
男性
趣味:
絵・音・文・歩
自己紹介:
長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
■マンガ作品 COMEE
http://www.comee.jp/userinfo.php?userid=1142
■イラスト作品 pixiv
https://www.pixiv.net/users/31011494
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