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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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今年もやって来ました横浜ジャズプロムナードの季節。
1993年より毎年開催されてきて、20回目の記念回となりましたが、
聴きに行く私も20年皆勤となります。
ちょうど日本のジャズにのめり込み始めていた時期と重なり、
とても幸運だったと思います。

1日目・10月6日

■続木ブラザーズ&太田恵資 関内ホール 小ホール
顔そっくりのご兄弟に、太田恵資がピッタリはまるルックス…美しくはありませんが(笑)良い雰囲気です。楽器編成が面白くて相性もよく、それを活かす曲のプログラムも抜群でした。エリントン、サッチモ、中東風、ピアソラ、最後はロリンズ。それを楽しそうに演奏するアンサンブルに、ステージは最後までハッピー感であふれてました。
【メンバー】続木徹(p)、続木力(hca)、太田恵資(vln)

■JATP MODERN 板橋文夫 YOUNG LIONS 関内ホール 大ホール
板橋文夫が1日目の大ホールにも登場。いつもの息のあったメンバーとのステージはもちろん素晴らしいけれど、板橋音楽は刺激が強いだけに少しマンネリ感もあり、平均年齢30歳という若手ミュージシャンを率いてのステージは、大きな期待感を持って聴きに行きました。
結果、期待以上のものを聴かせていただけました。板橋さんにポテンシャルを引き出されたフレッシュなミュージシャンたち、自由にのびのびと自分の個性を発揮します。特にチューバのソロが素晴らしかったです。
マンネリ化を打開しなければいけないのは、ジャズプロムナード自体の課題でもあると思うので、第一回からずっと中心にいた板橋さんが、こうして後輩を育てる役目を担ってくれたのは頼もしく、来年からもお願いしたいところで。しかし、今日の演奏に明日のメンバーがそれ以上のものを聴かせてくれるのか!?戦いですね。
【メンバー】板橋文夫(p)、川嶋哲郎(ts)、立花秀輝(as)、松井宏樹(as)、平山満(ts)、
石川広行(tp)、菅原昇司(tb)、高岡大祐(tub)、瀬尾高志(b)、竹村一哲(ds)

■塚原小太郎トリオ 関内ホール 小ホール
塚原小太郎って知らなくて、特に期待してなかったステージでしたが、良い意味で裏切られました。こういう、上手くて初老だけどカッコいいトリオを聴かされると本当に嬉しくなります。スピード感あふれて退屈しない演奏。
に、くるみ割り人形からの2曲は良かった!クラシックをジャズ化して聴かせるのが得意なようですが、表面的なスタイルを変えるのではなく、しっかり原曲の良さをわかってやられるような感じにしびれてしまいました。
【メンバー】塚原小太郎(p)、古里純一(b)、守新治(ds)

■鬼武みゆき with FRIENDS 関内ホール 小ホール
これまで何度か聴いてきた鬼武さんですが、今回はメンバーが違っていて、曲もオリジナルだけでなく、スタンダードやクラシックの曲でもメンバーの持ち味に合わせたアレンジとなっていて、とても新鮮でした。
フルートの赤木さん、名前はこれまでも見かけてましたが、とても力強い演奏。私もフルートを吹くのですが迫力出すのが難しい楽器なので、感動的でした。そしてスペシャルゲストの揚琴奏者。あのスピード感、エスニック感、そしてジャズにもなる幅の広さを魅せつけてくれました。
もちろん鬼武さん、細い体から力強くも繊細に美しいピアノは、オリジナル曲でなくてもこの人だけの音楽となります。最前列のピアノ前に席を取れましたので、手の動きも全部見えたので余計に感じられたことです。
【メンバー】鬼武みゆき(p)、赤木りえ(fl)、中西俊博(vln)、金亜軍(揚琴)

■田中信正/林正樹 DUO 関内ホール 小ホール
ピアノデュオというので2台のピアノかと思ったら、1台のピアノでの連弾でした!
田中さんは以前にも聴いたことがありましたが、林さんは初めて。この二人、ルックスのタイプは違いますが人の雰囲気は似ていますね。すごく仲良さそうに体をくっつけるように1台のピアノを弾く様は、腐女子の方には妙な妄想をされそうでイヤですが、高度な音楽性で緊張感を持ってしかるべき難曲が多いのにリラックスして気持よく聴くことができました。
【メンバー】田中信正(p)、林正樹(p)

さて、2日目も聴きに行きますので、明日に続く、です。

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「超ジャズ入門」中山康樹(集英社新書) 31SHFSZKFNL._SL500_AA300_.jpg

発行は10年以上前の本なので、今の時代とずれたかもしれませんが、それは置いといて…。
これまでの、一様にジャズの歴史から講釈する入門書に書かれている聴き方を否定する最初の切り口、これは共感するところが大きかったですが、それ以降は私がジャズに入っていった道程と全然違っていました。

日本のジャズは聴く必要がない、ライヴよりも音盤として遺されている名演を聴くべき、ディスクのコレクションは100枚までにすべし、というような内容にはちょっと……閉口してしまいました。日本人の感性にいちばん合うのは、やはり日本人の演奏だと思うし、(人によってはロシアだったりアフリカだったりアジアだったりもするでしょう…)聴くだけでなく生で見るということが、どれだけジャズの面白さに気付くことか、そうした視点が抜けている感じです。 それは、筆者が洋楽から音楽を聴き始めたからなのでしょうか。

同じような人にとっては、この入門書はバイブルになるかもしれませんが、最近は英米のロックばかり聴いてますという人も、あまり多くないのではないかと思われます。ヒップホップとか主流に乗ってきて、音楽を聴きたいという人を遠ざけているような…。 筆者が言いたいのは、マイルスとブルーノートさえ聴いてれば良いという結論のようですが、まぁ、私もそちらはあまり聴いてないので紹介されたディスクを聴いてみたいとは思いました。

しかし、入門書としてはジャズの間口を狭めている感じで残念です。 そして、矛盾を感じます。なぜ日本人のジャズはだめなのか?ジャズはアメリカのものだから、日本人プレイヤーにその本質はつかめないから、と言われるのでしょう。だとしたら、マイルスをわかったつもりで聴いていても、日本人は皆(筆者も含め)その本質を理解すること不可能、ということになってしまいます。 現代のジャズはだめだ、昔の名盤だけ聴いていれば良い?それも、アメリカの今のジャズを聴くと私も独創性の少なさに退屈を感じますが、しかしアメリカ以外の世界のジャズに触れれば、独創性と刺激に満ちていうことに気付くと思います。

それも、ジャズを狭いエリアでとらえているからでしょう。マイルスをリスペクトしているミュージシャンが、そのスタイルを至上のものとして踏襲している限り、本家を超えることができないというのはわかります。(絶対に超えられないとは言い切れませんが)ブルーノートには変遷してきたジャズの歴史が刻まれている、ある時代まではそうかもしれません、しかしジャズはもっと自由に広がっているのです。

ちなみに私の場合は、クラシック、現代音楽、ロック、民族音楽、日本のニューミュージックなどを幅広く聴いて育って、ジャズの入り口となったのもアメリカものではなく、ガトーやダラーといった第三世界のミュージシャンでした。最初がマイルだったら、あまり興味を惹かれなかったような気もします。 その後はアメリカものも少しは聴きましたが、日本人のフリージャズ系を音盤だけでなくライブでも聴くことが多かったので、その奔放な音楽性にすっかり魅せられたわけです。

マイルスを生で見聴きすることは不可能ですから、たぶん、どんなに素晴らしい音源でも、さらにビデオ映像があったとしても、今の時代の音楽として感動することはできないと思うのです。 筆者はジャズ誌の編集長をされていた方ですので、矛盾もなにも当然わかって書いているのでしょう。最初のCDの選び方など、真の初心者にとっては良いのではないかと思いました。

事前知識からではなく直感で選んだものは、失敗もあるけれど愛着が強くなります。 そんなわけで、この本は今までになかった、ジャズの敷居を下げる入門書として価値があるでしょうが、ある程度ジャズを理解できる素養ができた人、最初から音楽的な素養が高い人は、すぐにこの本の教えを忘れて、個々のジャズの楽しみ方を見つけるのが良いかと思います。

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31BLVm7MRDL._SX230_.jpg「バレエ・メカニック」津原泰水(早川書房)作者の小説では「ブラバン」に続いて2作目、タイトル気に入っての読書となりました。
感想を書くのがとても難しい一作です。忙しくて体も頭も疲れている時期に睡魔と戦いながら読んだこともあり、なかなか世界に入り込めず…決して難解という内容ではなかったと思うのですけれど、理解も浅くなってしまいました。
3部構成の1部は幻想感が強く、ところどころ強いイメージが残っています。2部はいちばんスムーズに読めて楽しめましたが、逆に印象が薄く。ラストの3部はデジタル世界と現実の境目をうまく認識できず、曖昧な印象に。どうも、電子ネットワークが絡む話というのは苦手なようです。
理沙パニックというのは、つまり、ユングの集合的無意識が現実に発露してしまったような、旧エヴァ映画のラストのような、そんなことかと思ったのですが、そうした世界の描出としてはとても面白い小説でした(半寝ぼけの印象ですが、たぶん)。
 

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51iXwfNvG4L._SX230_.jpg「泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部」酒見賢一(文藝春秋)を読了、抱腹絶倒な三国志も、第3巻となりました。
私にとっては、NHKの人形劇もほとんど見ていなかったし、横山光輝の漫画も読んでないので、本作が三国志デビューなのです。いきなりこれってどうなの、という声も聞こえそうですが、しかし酒見賢一は古今の三国志文献をしっかりと踏まえた上で書いているので、こちらもその上での楽しみ方をしているつもりです。
過日、渋谷ヒカリエ内にできた岡本喜八郎美術館に立ち寄りましたが、NHKの三国志に使われた人形がずらりと…あぁ、これが変態コウメイ、これが猿人リュウビ、これが殺人鬼チョウヒ、これが侵略者ソウソウ…と、笑いをこらえながらの鑑賞となりました。この3巻を読み終わった今、再度足を運んで美し哀しいシュウユさんを確かめてきたいと思っております。

それにしても孔明に人生までも振り回されてしまう呉の将軍周瑜の姿は、痛々しく鮮烈でありました。少しずつ狂わされていく、これが風に聞く孔明の罠というものなのですね。同じようにうまく使われても微笑ましい魯粛と違い、美しく気高い人物だけにせつなさが大きく。
対する孔明、変質さだけでなく悪質さが際だってきました。しかし挫折もせず自信満々に思い通りことを進めてしまうのは、まさに宇宙とつながっている超越者だからなのか。挫折のない人間は主人公としての資質に欠けると思いますが、むしろ彼の罠にはまる人たちが順に主人公となっていく構図ですので、胸をときめかせて読むことができるようです。
そうした群像を描く歴史小説というのも酒見賢一の「陋巷に在り」ではじめて読んだようなもので、ほかの作家とは比べられませんが、ふざけた文章にしていてもしっかりと人の姿を描く力量はすばらしいと思います。ただ、本作と陋巷を比べれば、やはり陋巷の方が格段に面白いとは思ってしまうのですが。
三国志的な楽しみということでは、趙雲だけでなく張飛や関羽が怪獣のごとく暴れ回る姿が欲しいところ。次の巻では、劉備の奥方になった美少女戦士の活躍なども描かれることを願います。

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「静おばあちゃんにおまかせ」中山七里(文藝春秋)を読了。25227772_1.jpg

作者の小説はこれが3作目、音楽もの「ドビュッシー」「ラフマニノフ」以外では初めて読む作品となりました。基本、ミステリーだから読むという嗜好がないので、音楽がらみの事件とか、本作のように女子大生とそのおばあちゃんが事件を解くとか、そうしたドラマ的に惹かれる部分がないと手に取らないわけですが、期待通りにヒロインが魅力的だったので、楽しんで読むことができました。
そんなミステリー素人の私でも、最後の事件の謎は読めてしまいましたが…そうしたことはあまり関係なく、ヒロインとともに主人公の青年刑事も意外に好感のもてる人間だったので、4つの難事件を解決していきながら二人の関係の深まりを中心とした物語として、最後までしっかりと構成されていたと思います。
法曹の世界に対する作者の考えから、親族間の問題、宗教問題、外国人問題、国政問題、そして冤罪の問題と、実はやば目の題材を取り上げながら社会的な正義感がよく出ていて、説教臭い感はありますがその説教をおばあちゃんにさせるということで納得させられます。そこも作者の話作りの上手なところでしょう。そして最後、おばあちゃんの意外な正体へとつながっていきます。

ヒロイン・円が魅力的だったと書きましたが、美人だけれども実際のところは、若い娘特有の浅はかなさやだらしないところもあるし、お嬢様なようでも好奇心旺盛で行動力もある、少しキャラクターとしてはちぐはぐさが感じられました。自分だったら惚れるかなというと微妙な、でも主人公の刑事とのカップリングは確かに絶妙な感じ。二人一組で、好感度の高いキャラクターになっていたと思います。
おばあちゃん・静のキャラクターは、意外なほどにかわいげなくて驚きましたが、元裁判官の厳格さと、孫への愛情と憐憫、そして実の正体を知れば、そういうことかと。物語のラストを強く印象づけてくれる存在でした。
これはミステリー作品なので、話に関係のないシーンはあまり描かれていないのですが、もう少し円と学校の友達の会話とか、人物像をふくらませるところがあったら、もっと面白かった気もします。本作はシリーズで続くことはないのでしょうが、どこかでまた、この二人を見てみたいものです。


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長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
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