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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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2012年3月16日・金曜日、いつものように残業しての帰途。座って帰るために東京駅始発電車に乗るので、いつも新橋駅から東京駅まで東海道線を利用します(ちゃんと東京駅までの定期券を買ってるので、無賃乗車ではありませんよ)。
普通は15両編成ですが、22時39分の電車は9両編成・2つドアの、特急にも使われる車両がやって来ます。この日も、ああこれかぁと、なんかいつもよりは混んでるなぁと、そんな感じでした。
東京駅に着くときの車内アナウンスで、「間もなく終点の東京駅です、どなたさまもお忘れもののないよう〜」というような普通どおりの言葉の後に、「なお、本列車は本日、この運行をもって最後となります。長い間ご利用ありがとうございました…」みたいな付け足しがさらりと。私はまったく知らなかったのですが、この373系電車は、翌日からダイヤ改正となるので、これがラストランだったのです。
滑り込んだ東京駅のホームには、カメラを構えた鉄道ファンの皆さんが群がっていました。乗っている人の中にも、結構いたのではないかと思います。
0c3ffd8d.jpeg降りたその場で私も写真を撮っておこうかと思いつつ、時間もないのでそのまま隣のホームに移動してしまったのですが、せめてもと、そちらから1枚。なんだかよくわかりませんが、心の思い出ということで。

ついに特急として運行される便に乗ったことはありませんでしたが、この時間の帰宅時と、徹夜残業をして始発で帰るときには、この車両が普通列車として使われていたので、たまに利用していました。外見は特急らしくないデザインながら、中の座席はなかなかに快適で、好きな電車でした。
なんか、最初に登場した当時から地ってるだけに、もう引退なの?という感じですが、自分が歳をとったということでしょうね。
たまたま最後の運行に乗り合わせることが出来た、鉄道は好きだけれどマニアではない私ですが、寂しくも嬉しいことでした。

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「くるすの残光 天草忍法伝」
「くるすの残光 月の聖槍」
 仁木英之著(祥伝社刊)51XFcrT5HjL._SX230_.jpg41cqPLkZjxL._SX230_.jpg

「月の聖槍」が出て買おうとしたところ、前の巻があったことにはじめて気付いて、あわてて注文しました。仁木作品は8割方読んでいるのではないかと思うのですが、作者の精力的な執筆ペースに着いて行けてない感じです。
そんな多作の作者、これまでの作品で描いてきた要素がうまく結実している気がします。千里伝のヒーローキャラや、僕僕のロードストーリーや、黄泉坂の妖や、海遊記の坊さんや・・・一作ごとに、歴史・民俗・人間などへの思考が積層し、思想を形成していく、そんな過程が見えるようで、まだまだ先が楽しみな小説家さんです。

2の帯に「風太郎忍風帖への最高のオマージュ〜」というコピーがありましたが、山田風太郎を読んだことのない私にとって、本作は白土三平を想起させながらの読書となりました。作者の「飯縄颪(いずなおろし)」という忍者作品がありましたが、あれはタイトルからも明らかに「カムイ伝」を意識していたと思われるので、白土比較も間違ってはいないかと思います。
権力に抑圧された人間を描き、また力に魅入られた人間を描く、その中で生と死を見つめる・・・そうした作風は「カムイ伝」の1部よりは2部、そして武芸に重きを置いた外伝に近い世界だと感じました。
とは言いながら、仁木作品はしっかりと歴史物の体裁を保ちながらも、いまのアニメ的な演出や萌え要素も含んでいるのが、この時代に受け入れられている理由と思っています。本作でもビジュアルが思い浮かぶ魅力的なキャラクター作りが巧いなと、感服しました。

天草の乱についてはあまり詳しくありませんでしたが、なぜ時の権力者が切支丹を根絶しようとしたか、そうした理由が納得できるように書かれています。その中で、天草四郎の意志と力を受け継いだ主役である者たちが苦悩しながら闘う姿は、盲信的な信仰を越えて、生きることの意味に迫ります。
それは決して過ぎ去った時代のことだけではなく、現代においても平和で自由な時代に見えて、同じような権力者による思想統制や踏み絵のようなことがことが行われているわけです。表向き泰平の世であっても、庶民は生きることに必死である、そうした私達に近い存在だと思いました。

と、感想を書こうとすればいろいろな思考が廻ってしまうのですが、読んでいる時は忍者モノの活劇として楽しめます。そしてまだまだこの先も数巻は続いて行くと思われるので、その物語の中で派手な闘いも、純な恋情も、辛い葛藤や強い決意もあるでしょう、クライマックスには天草四郎が復活するのか・・・など、大いに期待を膨らませながら、次を待ちたいと思います。

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雨の日に周りを見回すと、世の中のビニール傘率が非常に高くなったと感じています。あれは自分の所有物という意識が持てないのでしょう、会社の傘立てにも常に何本か立っていて、雨が降るごとに増えていくのです。
基本的に100円ショップなど安物好きの私ですが、未だにビニール傘というものを使ったことがありません。ブランド物のような高いものを買うわけではないですが、いちおう柄の入ったナイロン布張りのものを使ってきました。500円〜1500円くらいしか出したくないのですが、それでも自分の持ち物として選ぶのにはけっこう迷ってしまいます。
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さて、そんなふうに選んで気に入って買ったものの、1〜2回差しただけで壊れてしまうということが何度かありました。安物だからかというと、どうも値段は関係ないようです。最近の傘は軽量化とともに弱くなったのか、それはあるような気がします。
なによりも、都心通勤している者にとっては、凶暴とさえ思えるビル風こそが大敵です。風の強い日にはビニール傘の残骸があちこちに捨てられていますが、昔はそんなに強い風が吹くことはなかったように思いますし。
気に入っている傘がすぐに壊れてしまっては気分的に悲しいので、多少高くても丈夫なのが欲しいと探したのが、骨の数が多い傘でした。単純に骨の数が倍なら、倍の強さの風に耐えられるはず、それは物理が苦手な私でも理解できる理屈です。
地元である鎌倉にそのメーカーがあることは知っていたので、店に行こうと思いましたが、調べるとネット通販の方が安かったりもしたので、デザインを検討して注文、手に入れました。そんな時に限って、なかなか雨が降らなかったりするのですが、待ちに待った初使いの時以来、すでに2年ほど経ちますが、海沿いのビル風も台風の日も無事に乗り切っています。

気に入って買った傘はちょっと高くても、意識の持ちようが違うのでしょう、置き忘れなどが少なくなり、なかなか失くさないものです。
最近、近所のドラッグストアで500円の16本骨傘を売っているのを見かけ、気になっています。やっぱり、性能が同じなら安いモノが良いか、でも自分の表すファッションアイテムとして考えるか、そもそも強さは同じなのか‥‥やがて今の傘が壊れたりなくしたりした時に自分がどっちを取るか、興味深いところです。

※この記事から「鎌倉パレット」HPへリンクしようと思ったら、HPが見当たらなくなっていました。鎌倉小町通りの店は12月に見かけたばかりでしたので、ネット通販をやめたのかな?

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イラストレーター・絵本作家の伊藤正道さんが急逝されたという報が届きました。
一目でわかる独自のキャラクターを描かれ、大手企業の広告や商品パッケージなどに起用されていましたので、名前よりも作品自体が広く知られている方だと思います。

妻が10年近く前からカルチャーセンターで実施されていた伊藤先生のイラスト教室に通っていたため、私にとっても「先生」付けがしっくりくる方でした。妻は亡くなる2日前にイラスト教室でお会いしていましたので、私以上にショックも大きかったでしょうが、最後にお会いできたことは幸運だったと思います。

稲村ヶ崎にあるアトリエ兼ギャラリーへと何度か妻とともに個展を訪ねましたが、作品を身近に見ることができるだけでなく、毎回コーヒーを淹れてくださり1〜2時間もお話をして過ごさせていただきました。私の絵を評価していただいたこともありました。
クマさんのような外見でしたが、我の強いアーティストが多い中、珍しいほど穏やかで気さくで優しい感じの方で、年齢も少し先輩くらいと、好感度の高い素敵な人物でしたのに。

今年の1月にはじめて私一人でギャラリーを訪ねましたが(1月9日のブログ)、変わらずお元気で、小一時間も話してお別れしました。今になって思うと、この日にお目に掛かることができて本当に良かったと思います、寄らずに帰っていたら一生後悔したことでしょう。私の父が亡くなった日に、死に目に会えなかったことが未だに悔やまれますので、人には会えるときに会っておくというのは刻んでおくべきことですね。

私自身いつか突然‥‥という場合もあるわけで、そんなことも意識しておくべき年齢になったのかなぁと。しかし伊藤先生はかなり健康的な生活をされていたようなので(なにか持病がおありで健康に気をつけてらしたのかもしれませんが)、寿命のことばかりはどうしようもない、日々を悔いなく過ごすことが最も大切ということでしょう。

伊藤先生、いろいろとありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

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51gLuGWoTaL._SX230_.jpg「ビブリア古書堂の事件帖 栞子さんと奇妙な客人たち」
三上延(メディアワークス文庫)

普段ならばライトノベル系文庫本のベストセラー作品というだけで、読むことなく終わるのでしょうが。最近、鎌倉を舞台にしたマンガとかアニメとか多くて、地元人間としてはそれだけでも楽しめたりするので、北鎌倉の古書店を舞台にした小説なら読んでみるかと、古本屋で手に入れました。

さて読んでみれば、鎌倉と聞いていたけれど、私にとってはもっと地元な大船を舞台にした話ではないか!と驚き。
店のある北鎌倉駅脇の道、山の中腹にある大船高校、健診を受けたことのある大船中央病院、買い物で通る主人公の家のあるあたり、前に住んでいたアパートに近い小袋谷の寺(ここだけ実際の地理とは違うように改変されてましたが)、などなど、お馴染みの場所だらけです。ちなみにこの本を買ったのも、病院と同じ街区にあるブックオフです。
いちいち情景がリアルに目に浮かぶので人物にも親近感がわき、大変に面白く読める一冊でした。それに、ライトノベルではなくてしっかりした文学作品だったので読みやすかった。作者の技量もなかなかです。

最近、図書館とか古書店とかを舞台にした、または本好きの話が多い気がします。ネット時代になって電子書籍も台頭してきた反動や、懐古的な気持ちみたいなものがあるのかもしれないと、思ってみたり。
書籍はデータ化もできるけれど、ことに物語については心の中で体験として拡がるものですから、本棚に並べて眺めたり、手に取って重さを感じたりと、実際に存在していることを感じられる方がより良いかと思います。本作で古本にまつわる物語や思い入れの強さを読めば、そんな思いがますます強くなりました。
できればこの作品は、電子書籍化してほしくないなぁと思います。

思えば私も、父が国語の教師で文学好きだったため、本がいっぱいの家で育ちました。作り付けの大きな書棚にはいろいろな全集ものから文庫本まで、家が傾くほどに詰まっていて、それが普通だと思っていました。もう一度読み返すかも、とか、値打ちが出るかも、ということではなくて、自分の読んだ本は取っておきたい、できれば見えるように並べておきたいというのが、読書家の習性だと思います。私もそのタイプです。
新しい家を建てて引っ越しするときに、亡父の本のほとんどと、自分の本のかなり多くを古本屋を呼んで処分しましたが、すごく寂しい想いでしたし、今になってもう少しとっておけば、などと悔いたりもします。(すでに今の家で置く場所もなくなっているのに)

本作は、読書家というよりは本に対する好事家の話という趣なので、多少感じ方は違うかもしれませんが、本には読んだ人の想いがこもると、そのことがよく描かれているので、本好きな人が選ぶ「本屋大賞」を受賞したことも至極当然と思われました。


さて、そんな本好きの心をしっかりとらえる本作、古書にまつわるウンチクは興味深く、それに関わる事件といった話もステキで、私も惹きつけられましたが、しかし。
やはり真の見所は、美人で頭がよいけれど内気で本のこと以外はコミュニケーション能力欠如という、リアルにいたら痛いけれどフィクションとしては非常に萌属性の高いヒロインの魅力。その他二人の女子高生たちもそれぞれキャラが立っていて好みでした。男性主人公の性格や行動にはイマイチ共感性にかけますが、いろいろ頑張っていたので好感が持てます。

結局は、登場人物への愛が本への愛着に直結するということで、多くの人に愛される=ベストセラーになる小説や漫画というものは、そこに尽きるのでしょう。本を読むことの動機として、ステキな体験(人によってはそれが恐怖や悲痛だったりもするわけで)を得たいということがあります。他に、知らない知識や考え方を得たいというようなこともあって、いろいろな本が生まれるわけですが、読者と作者の想いが重なる瞬間の幸福感はもう奇跡のようなものです。

前回のブログで「陽だまりの彼女」に苦言を呈してしまいましたが、物語として詰めが甘くても売れている理由が登場人物への愛とステキな体験なのだということは十分に理解できるわけです。「ビブリア古書堂の事件帖」は詰めもしっかりしているから安心です!
次の巻も既刊、その次の巻も予定されているようですので、古本屋に並ぶのを待つまでもなく、ぜひ新刊で読ませてもらおうと思っています。

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