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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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荻原 規子作(カドカワ銀のさじシリーズ)

物語もクライマックスを迎えた第5巻。いよいよ忍者軍と陰陽師軍2つの陣営が対決する学園祭…でしたが、闘いは意外な方向に向かい、今までじれったかったヒロイン泉水子がやっと主人公らしく活躍した感じです。
自分自身の存在意義をやっと意識してきて、自我も目覚めてきて、やるべきことを自覚して行動できるようになった、だめな娘だったのがとっても成長してきて嬉しいのだけれど、それ故にちょっと危うさも増して、ハラハラさせられます。それこそ物語の醍醐味ですが。

デビュー作から本作まで、基本的に大きなテーマのヒロイックなファンタジーを書き続けている荻原氏ですが、空気感の伝え方が上手い、それがこの作者の持ち味だと改めて気付かされた巻。重苦しい場にとらわれた空気とか、そこから開放された時の清々しさとか。どうにもならないやるせなさや、思いがけないシーンでの緊張感とか、気持ちの機微の表現が巧みなので、深く感情移入させられるように思います。

次が最終巻になるのでしょうか。姫神とはなにか、という最大の謎が明かされる中で、ここまでキャラの立ってきた登場人物たちがどんな想いを持って行動していくのか、とても楽しみになってきています。

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音楽に限らないことですが、場所が心に与える影響というのはとても大きなものです。
好きなホール、好きなライヴハウス、初めての場所、めったに聴けない場所。くつろいで聴くのと、緊張して聴くのと、場の雰囲気に包まれて聴くのでは、同じ演奏を聴いてもまったく印象が異なるのは当たり前のことでしょう。

私が好きなホール、ずいぶんご無沙汰していますが、青山円形劇場。ステージを360度客席が取り囲むというスタイルは、観ながら観られるという緊張感がありますが、アットホームな雰囲気を生み出す、希有な劇場です。谷山浩子とさねよしいさこのコンサートで15回くらい聴きに行きましたが、芝居も5回くらい観ています。
音楽よりは演劇主体ですが、銀座小劇場は、狭いのに段状に設置された座席が見やすく、アングラ的なムードも漂う場所で、ここで聴いた津軽三味線ジャズの佐藤通弘やボイスの天鼓といったフリー系のミュージシャンの演奏が20年以上経った今でも心に残ります。

airegin.jpg好きなライヴハウスは、関内のエアジン、吉祥寺のマンダラ2、外苑前の南青山マンダラ、新宿ピットインといったところ。好きなミュージシャンが出演するということが大きいのですが、常に既製でない音楽を聴かせようとする店の在り方と、それを信頼して聴きにくるお客さん、だから自由に演奏できるミュージシャンが三位一体となって、幸福な時間が生まれるような気がします。
エアジンにはじめて行った時、板橋文夫の演奏にはじめて出会った時でもあるのですが、すごく大人な空間だと思いました。酒とともに音楽を味わえる場所。一人で知らないバーに行くのはなかなかハードルが高いけれど、そこに音楽があれば気軽に足を運べるというものです。以前はタバコの煙がつらかったのですが、神奈川県の禁煙条例の恩恵で、原則禁煙になったのもうれしい限りです。

yumekannon.jpgいろんな場所で聴けるということでは、横浜ジャズプロムナード。第一回から毎年通っているフェスティバル、年ごとに使用する会場も少しずつ変わって来ました。イギリス館やゲーテ座(初期の頃)、赤レンガ倉庫、開港記念館(今でも)などなど、歴史的な建造物で聴くジャズはそれだけで音の厚みが増すような気がします。演奏者の気持ちの入り方も違ってくるでしょうから。
都電ライヴというのも聴きました。都電1両を貸切の車内で、演奏者と観客が街中の走り去る景色を見ながら一体となって楽しめる、素敵な空間でした。屋外での音楽フェスティバルは行ったことがありませんが(演劇系の屋外公演なら、何度も体験してるのですが)、時々街角などでの演奏を目にすることもあり、閉じられた空間でない良さがあります。写真は大船観音寺の「ゆめ観音」というイベント、こんな感じも好きです。

レコードやCDやDVDも良いですが、やはり音楽は生が一番であるのは間違いのないところ。ステキな演奏との出会いとともに、ステキな場所との出会いも、記憶に深く刻まれて人生を豊かにしてくれるはずです。
 
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IMGP2236.jpg小学校の1年から5年まで、ピアノを習っていました。ちょうどバイエルを終了したところでやめたのですが、練習が嫌いでなかなか身につかない子どもでした。一緒に3歳の時から習い始めた妹は、ずっと続けてきてかなりの弾き手になっているのと比較すると、才能なのか根性なのか、私に足りないものがあることを思い知らされるのですが。
ただ、無理して続けるのは良くない、音楽は自発性が大切であるとは、今になって思うことです。幸いにも、私には次のステージがありました。

まずは、ケーナ。フォルクローレに使われる葦の縦笛で、南米の音楽にはまっていた高校生の頃、最初の1本を楽器店で購入しました。その後2本を楽器店で、ほかは路上販売やワールドバザールなどの場で見つけてはほしくなり、今では大小7本を持っています。最近買ったのは牛の骨で作ったもので、とても力強い音が出るのですが…長くやっている分、いちばん自由に吹き鳴らせる楽器なのです。
ケーナをきっかけに、世界の民俗楽器を鳴らしてみたいと思った私は、収集癖にとりつかれました。笛を中心として、弦楽器や打楽器にも手を伸ばし・・気づくとかなりの数です。今のようにネット通販で手に入る環境がなかったので、輸入雑貨店をずいぶんと回りました。楽器としての音の魅力とともに、実用民芸品としての素朴な美しさも魅力ですから、やはり通販ではなく実物を見た時に欲しいと感じるインスピレーションが大切な気がします。
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もう一つのきっかけは、高校の時にブラバン部を作ろうかという話に加わったことでした。すぐに頓挫したし良い思い出もあまりないのですが、ここでフルートに出会えました。その後、大学の合格祝いとして父にフルートを買ってもらうと、レコードに合わせて吹くということで演奏に慣れていきました。民俗楽器ではうまく音程が合わないけれど、やはり西洋楽器は表現の幅が広くなると思います。
その後は、MIDI系の電子楽器(鍵盤、打楽器、ウィンドなど)をいろいろと買ったり、うまく弾けないのに弦楽器を買ったり(ギター、バイオリン、ベースなど)クラリネットもトランペットも。
かつてはDTMにも挑戦しようと思ってちょっと高いソフトも買いましたが、これはもう、まったく使い方がわからず、そもそも楽器を即興で自由に鳴らすのが楽しいわけで、私のMACはせいぜい録音したものをCDに焼くくらいしか音楽との接点を持ってきませんでした。

そんなふうに楽器を集めてきた私は、人前で演奏するような機会はなく、たまに録音したものを作品として聴いてもらうためにカセットブックやCDブックにすることで発表の場としてきました。しかし、いつかはライヴをしてみたい、その野望は常にもち続けているのです。楽器の技術は下手でも、私にしか演奏できない音楽世界がある、それは絶対に確かなことなのですから。
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私が幼少の時から、家にはオープンリールのテープレコーダーがありました。カセットテープより音質が良いとオーディオマニアに人気だったようなものではなく、まだカセットテープも誕生していない頃のモノラル録音機でありました。赤ん坊の私の泣き声や、童謡を歌う天使のような声が残されていましたが、やがて重く大きな機械とともにテープもなくなってしまいました。
誰もが気軽に録音できてしまうカセットテープというのは、本当に凄い発明だったと思います。ラジカセを買ったのは、中学3年くらいの時だったか。アニメ「けいおん!」の軽音部の部室にあったのと同じミキシングができる機種です。中学1年の時からBCLという、海外のラジオ放送を受信して聴くという趣味にはまり、それ用のラジオを買ったりしていましたが、録音可能な機種(まだモノラル録音機でしたが)は後からになりました。

当時は、エアチェックというものが当たり前でした。すなわち、FMの音楽番組で放送される曲をテープに録音して聴くというものです。そのために、2週間分の番組表が載っているFM雑誌を買って、聴きたい曲が放送される日をチェックするということを多くの人がやっていました。
私が主に聴いていたのは、映画音楽です。そんなに映画自体を見るわけではなかったのに。それでも、NHKFMで月に一回放送されていた関ミツオさんの放送が楽しみで、映画の筋を聞いて、その音楽を聴くだけでとても夢が広がるものでした。それと同時に、映画音楽と一括りにして聴いていましたが、中にはクラシックもジャズもロックもイージーリスニングも民謡も・・ありとあらゆるジャンルの音楽があって、私になんでも聴ける感性を与えてくれました。

当時はNHKも民放FMも、しっかりと音楽を聴かせてくれて、文化を発信するという気概にあふれていた気がします。今の民放FM曲は、文化としての音楽を壊しているとしか思えませんし、NHKもマンネリな感じで非常に憂慮すべき事態だと思えるのですが。そのあたりはまたの機会に。
次にラジカセが大活躍したのは、大学生の頃、谷山浩子のオールナイトニッポンを毎週録音していた時です。当時のラジカセはオートリバース機能などなく、深夜3時から始まる2時間番組を120分テープで録るために、スタートは電源タイマーで、4時前に目覚ましをかけて時計が鳴る、起きる、テープを裏返して録音ボタンを押して、また寝る、ということを毎週木曜日に番組終了までの1年くらい続けていました。当時のAM放送も、モノラルでした。

CDが登場した時、レコードと違ってディスクを裏返さないで聴けるのが便利だと思いましたが、カセットテープからMDになった時にも同じことを思いました。今では小さなカードメディアに何時間でも録音できてしまう、それはすごいことです。(かさばらない、音が良い、耐久性が良い、というのも素晴らしい)
でも、裏返す行為にも意味がありました。自分でカセットブックを作った時、A面とB面という大きな括りでのコンセプトを考えるため、全体としての流れが構成しやすかったということがあります。それはプロのミュージシャンがレコードアルバムを作る時にも言えたことです。あのアルバムのA面よりB面のコンセプトが好き、とかは、よくあったことです。

cassette1.jpg音楽がデジタル化されてから、多くの曲をシャッフル機能を使ってランダムに聴くようなことも増えたと思いますが、それはやはりBGMとしての聴き方であって、アーティストの作品を鑑賞するという形ではないように思えてしまいます。とはいいつつ、私も最近では腰を据えてじっくりとアルバムを聴き込むようなことがなくなっていて、喪失感があるのですが。
 
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2011年8月の終わり、遅い夏休みの旅行計画として、そうだ、前から行きたいと思っていながら中途半端な遠さから行けなかったあそこに、どうせだから泊まりがけで行こう!というわけで、東京都の外れ、秋川渓谷へ。渓流の風景をこよなく愛しているということもありますが、目的は人形作家、友永詔三氏の個人美術館「深沢小さな美術館」でした。

友永氏は、NHKの人形劇「プリンプリン物語」の人形たちを制作したことで有名な方です。かの番組は、私が高校生から大学生時代に放映されておりました。石山透の脚本による、ユーモアとエスプリのきいた冒険放浪ロマン人形劇で、大人でも楽しめる素晴らしい作品でした。私がこれまでの人生で見た多くのテレビ番組の中でもベストだと言えます。
人形は美しく整ったものでなく、どのキャラクターも異形なまでに個性的でありました。主役のプリンプリンだけは美少女風でしたが、性格とか、声を充てていた石川ひとみの演技とか、かなりぶっとんでいて、おしとやかなお姫様ではなかった、そこがまた人形の魅力と相俟って愛すべきものになっていました。
そのプリンプリンと実際に会うことができる場所、それがこの美術館なのです。
[プリンプリン物語の人形や、友永氏の人形製作話は、こちらのHPへどうぞ]
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 写真は、21世紀になってから
 フィギュアとして発売されたもの。





実は、プリンプリンには昨年も会っています。赤坂のホテル、ニューオータニ美術館で開催された個展でした。また、友永氏の他の作品、どこか仏像を思わせる木彫りの少女像など、ファンタジックな世界観を持った人形たちは、20年前にも有楽町での個展で見たことがありました。
プリンプリンだけでは、わざわざ遠くまで行こうと思わなかったかもしれませんが、友永氏の深遠な造形世界が好きなのです。
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 左は有楽町西武での個展の際のパンフ
 中は有楽町西武での個展チラシ
 右は赤坂ニューオータニでのパンフ


さて、この美術館、武蔵五日駅からノスタルジックな感じの山間風景を歩くこと1時間ほどのところ、バスも通らない場所にあります。秋川渓谷エリア一帯に、友永氏が丸太を彫った人形「ジィージィー」たちが道しるべとして立っているので、迷うことはありません!この2日間の旅行中に、何十体見たことか。逆に、この人形がない道は間違った道だということを、山道に迷い込んで知りました…。
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美術館(隣のご自宅も)は建物自体がガウディ風な曲線が美しい芸術作品で、外観はメルヘンチックで内観は山小屋風、ドアや窓なども手作り感たっぷり、取っ手に人形が付いていたりと、楽しさにあふれています。そんなステキな空間なので、展示されている人形たちも都会のギャラリーとは違って、生き生きと見えました。
プリンプリンに登場した人形たちは一つのコーナーに窮屈なまでに並べられていて、ガラス越しだった赤坂の時とは違い、すぐ目の前で人形たちの息遣いが感じられるかのよう。一体一体がなつかしく、顔や衣が古びている様も愛おしく。眼福至福。
友永氏は庭仕事中でお見かけしただけでしたが、奥様とはお話しできて、ウッドデッキに設けられたガラスの大水槽に泳ぐ鯉や草魚を見せていただきました。山側にも水槽が段々になって設けられていて、自然の中の水族館といった様相で圧倒されます。友永氏の作品に魚頭の人間などもありますが(プリンプリン物語りにも出てきたっけ)お好きなようです。
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IMGP2182.jpg最後に売られていた、道々に立っていた妖精の小さな木彫りを購入し、人形の前で(しかもプリンプリンと一緒に!)奥様に写真を撮っていただけました。美術館の作品は撮影禁止が原則なので、これはとても嬉しいことでした。著作権を考慮し、ここに載せられないのが残念ですが、人形たちは公式HPでご覧ください。



美術館だけでも充分満足でしたが、その後は山小屋で昼食のうどんを食べ、ちょうど石窯でピザを焼いていたのでおすさわけもいただき、道に迷いながら険しい山道を越えて渓谷にたどり着き、家族的な温泉旅館で1泊。翌日は払沢の滝を見て、豆腐屋さんの豆乳アイスとおからドーナツ(絶品!)を食べるなどして、旅行の思い出を重ねました。
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プリンだけでなく(友永氏の奥様はプリンプリンのことを愛情たっぷりに「プリン」と呼ばれていました)、東京都でありながら大自然と素朴な見所の多い、素敵な場所ですので、ぜひ再訪したいと思っています。

 
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