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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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「江副浩正」馬場マコト・土屋洋(日経BP社)

何度か広告の仕事をご一緒させていただいたことのある馬場さんの新刊は、リクルート創業者伝。
「戦争と広告」から4冊続いてきた人物たちの連なりの中にもありますが、馬場さん自身が初期のリクルート出身者でもあり江副氏に言われてコピーライターになったという縁、共著の土屋さんはずっと勤め上げた人、本人を知る人が書き上げた作品だけに熱がこもっていました。これまではデザイナー、編集者、音楽家といったクリエイターに焦点を当ててきた馬場さんが、今回は起業家を取り上げましたが、そこに描かれたのはビジネスのクリエイターの姿でした。

江副氏と言えば、やはりリクルート事件の張本人であり悪い人のイメージで記憶しています。それ以外のことはまったくと言っていいほど知らなかったのですが、すごい立志伝でした。戦後の日本で貧しかった少年が、東大在学中から事業をはじめ、やがて日本で初めての情報産業を興していく姿。裏には危うさもありながら、才覚と人間力で成功をつかんでいきます。しかしやがて、事業規模の肥大化とともに少しずつ人が変わっていく、その末の自業自得なのか運が悪かったのか、リクルート事件でボロボロになりながらも新たに前進を続けていく姿。

私とは正反対な人間性だし、この人の下で働くのも無理だなぁと思いますが、魅力的ではあります。そういえば仕事上でリクルート関係の方々と接する機会があると、皆さんエネルギッシュでスマートだなとの印象を持っています。それが、江副氏が作り上げて今も継承されている企業風土というものなのでしょう。

戦後経済史の一側面として、ビジネスのヒントを得る書として、一人の傑出した人物像として、司法の裏面など社会批判の目も持って書かれた本書は、とても興味深くドラマチックな本でした。

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「花のお江戸で粗茶一服」松村栄子(ポプラ社)

大好きだった小説「雨にも負けず粗茶一服」「風にも負けず粗茶一服」の続巻、書かれているなんて思ってもみませんでした。それほど面白く満足感のある作品だったからです。誰かに薦めたい小説を挙げるなら、筆頭にくる作品でありましたが、この「花のお江戸」も含めた粗茶シリーズとして、さらに満足度が高まりました。
前2巻は京都を舞台に、茶・剣・弓の三道の家元嫡男として生まれ育った少年主人公が自分を見つけようとする話でしたが、この巻では東京に戻った彼が次第にひとかどの青年として成っていく姿が、駆け足で過ぎていく月日の中でじっくり描かれました。

とにかく、最高に面白かった、というストレートな感想。前の話をずいぶん忘れてしまっていたので、続けて読んでいればもっと楽しめたのでしょうが、それでも主人公の屈折した性格だけど愛すべき人物の印象はぶれることなく、京都での体験や人間関係が土台になって自分自身と向き合えるようになっていく姿が清々しいのでした。

老若たくさんの個性的な人物たちが絡み合って物語が進んでいくのもワクワクします。普通の人の中にもある個性が強くにじみ出てくるのも、茶の力かもしれません。女性たちはちょっと怖いけれどかわいいし、男たちはちょっとバカだけど一本気だし、そんな人と人がしっかり対峙しあうから、魅力が際だってくるのです。

それもこれも、この作品の面白さの根底には、茶道の世界に触れられることがあります。お茶の稽古に通っていた母にも「雨にも負けず〜」を貸して読んでもらったことがあり、とても気に入ってくれましたが、伝統とか形式を超えた、茶をたしなむ心の本質に惹かれるのでしょう。その母が亡くなってから何年もお抹茶を飲んでないことに寂しさを感じ、せっかく家に道具があるのだから自由な気持ちで茶を点てていたいなと思わされたのでした。

シリーズ3冊とも、ラストに感動しながら笑わされるオチが付いているのも、読後感がさわやかで印象深く心に残るところです。電車の中で読む私にとっては、にやつきが止まらなくなる危険な本でもあるのでした。

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「横浜駅SF 全国版」柞刈湯葉(カドカワBOOKS)


横浜駅が勝手に増殖して本州全域を覆ってしまった終末世界が描かれる「横浜駅SF」の番外編。横浜駅の外、瀬戸内海の小島や九州や北海道を舞台にしながら、本編で登場した人物や関係する人たちが出てきての前日譚が多いので、謎の多い本編を補完するような内容になっていました。

面白いのですが短編のごとの関わりが少ないので、1巻通して引き込まれる読み応えは少なかったようです。あとがきを読むと、今後もシリーズ化されて刊行されていくのかも…かなりしっかりした設定が見て取れながら、まだ明かされずに謎が深まったところも多いので、続巻があるなら楽しみ。

アンドロイドたちの人間とは違う思考が興味深く、中でもやっぱり健気な性格のハイクンテレケがかわいい。独裁者などいないのに理不尽な体制に支配されているこの世界では、人間たちの心も壊れかけていて不可解な部分も多いので、むしろアンドロイドたちの方が理解しやすいのが面白いところです。

過去の歴史にあったような暗黒社会をモデルにしているのではなく、今の社会が未来に陥ってしまうかもしれない絶望的な世界が広がっているところに、この作者の深い思慮が窺えて、いまだに希望が見えないストーリーの先が気になる、そんな1冊でした。書店でシウマイ君特別カバーを着けてくれたのが嬉しかったけれど、本より少しばかりサイズが小さかったのが残念(笑)

1の感想はこちら
http://tubam.kamakurablog.com/Entry/140/
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私にとって1年の計はこの日にあると言っても過言ではない、大切な音楽漬けの2日間、今年で25回目となる「横浜ジャズプロムナード」も、1回目から欠かさずに聴くことができました。四半世紀も病気や慶弔事に当たらなかったのは幸運なことと思います。2日間天気にも恵まれて、あちこち歩き回るのも爽やかな秋のイベントでした。

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<1日目>
●ヒカシュー (KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ)
●低奏帯窮音 (横浜市開港記念会館)
●KANKAWAカルテット (横浜市開港記念会館)
●岸ミツアキトリオ (横浜みなとみらいホール・小ホール)
●鬼武みゆきwith Friends (横浜みなとみらいホール・小ホール)
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<2日目>
●Aki Rissanen トリオ (ランドマークホール)
●Tom Tachi トリオ (ランドマークホール)
●次ナルJAZZ問答 (横浜みなとみらいホール・小ホール)
●板橋文夫オーケストラ+4・堀越千秋~追悼 (関内ホール 大ホール)
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1日目は一人だけで廻るので速歩移動が可能、会場が離れていても大丈夫と、3カ所・5公演を楽しみました。いつも満員で入れない会場も出るようですが、だいたい早めに着けば席は確保できるのです。

●ヒカシュー
(KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ)
【巻上公一(vo)、三田超人(g)、坂出雅海(b)、清水一登(p)、佐藤正治(ds)】
毎年聴きたいけれど、他とプログラムがかぶってしまうことの多いヒカシュー、4年ぶりです。相変わらず自由でカッコいい。なぜロックバンド?の彼らがジャズプロに出てるかって、他のどのステージよりもフリーな音楽だから…それこそがジャズの本質だと思いますし、その一瞬に立ち合えて全身で感じられる歓びが大きいです。音楽のジャンル付けに意味はないんですけどね。
3日後に発売されるニューアルバムからも3曲ほど演奏して、演奏者の新鮮な気持ちも高かったのではないでしょうか。最前列、巻上さんのすぐ前で見上げて聴いていたので、テルミンや口琴の演奏スタイルがよく見えたのも良かったです。40年もバンドを組んでいる他のメンバーとの心もぴったりで、素晴らしく刺激的な時間を過ごせました。

●低奏帯窮音
(横浜市開港記念会館)
【酒井俊(vo)、田中信正(p)、リオ(bs)、須川崇志(vc)、瀬尾高志(b)、竹村一哲(ds)】
毎年聴きたい酒井俊さんは5年連続、今年は低音楽器中心の編成です。素晴らしい演奏力と独創性を持っていて気の合ったメンバーを従え、1時間の中で曲間をつなげてできるだけ多く歌うステージは、まさに俊さんの独壇場。ここ数年はそうしたスタイルですが、どんどん進化している感じです。息が抜けないので、聴く方の集中力も、1時間位がちょうどいいように思えました。
特に今回は、俊さん自身の心の叫びがとても印象的でした。稀代のボイスパフォーマンスを発揮しながら音楽を高めるだけでなく、表現したい気持ちが高ぶっているように思えて胸に迫ってきます。

●KANKAWAカルテット
(横浜市開港記念会館)
【KANKAWA(org)、浜崎航(sax)、越智巌(g)、AKI(ds)】
重ならなければ聴きたいKANKAWA、今回は聴きたいものが3つ重なってましたが、その前で良い席を確保できたのでそのまま。昨年聴いたステージでの即興が素晴らしかったという記憶も強く残っていたこともあります。
今回はニューアルバムからスタンダード曲中心、オルガンというのは抑揚がつけにくい楽器で、ともすれば耳に入っても流れ去ってしまいがちですが…この人はおしゃれでお行儀の良い演奏でないので、すごくステキだと感じました。ブラックミュージックの流れなのでしょうが、日本ではそんなこと関係ないと思っています。KANKAWAミュージックです。そんな彼を作っている反骨や正義や優しさが、ラストの曲中で語られた言葉にあふれていて感動的でした。

●岸ミツアキトリオ
(横浜みなとみらいホール・小ホール)
【岸ミツアキ(p)、本川悠平(b)、力武誠(ds)】
岸さんの演奏を聴くのは2度め。おしゃれで行儀の良いスタンダード中心、この前のKANKAWAはじめ3ステージと正反対なタイプの音楽です…。しかし良かったのは、クラシックの響きの良いコンサートホールでマイクなしの生音で聴けたこと。とにかく上手なピアニストなので、繊細なタッチがとても美しく心地よく感じられました。ドラムとベースもニコニコしていて、優しさに包まれるステージでした。私は違う方向ですが、オーセンティックなジャズが好きな人にはたまらないんだろうなと思います。

●鬼武みゆきwith Friends
(横浜みなとみらいホール・小ホール)
【鬼武 みゆき(作曲,p)、渡辺亮(絵,per)、赤木りえ(fl)、佐藤芳明(acc)】
必ず聴きたいけれど、板橋さんなどとダブることが多い鬼武さん、このところ4年連続で聴けました。今回は 「Station to Station ~音絵物語~」と題して、プロジェクターを設置して絵をスクリーンに映しながらのスペシャル演奏です。
どんな画家が描いたのかと思う絵は、パーカッションの渡辺さんが描いたもの、二人でのコラボレーションで曲を作っているとのことです。私も絵を描いて楽器を鳴らしたりしますが、それぞれに表現の違いがあるので、うまくコラボできると世界が広がる感じがします。音楽は形がなくて一瞬ごとに消えていくものですから、絵と一緒になると輪郭がはっきりする感じです。それがイメージを限定してしまう場合もありそうですが…このステージは素晴らしかったです。
2人で作り上げた世界を、さらにフルートとアコーディオンの魂のこもった演奏が客観性を持って広げていました。曲の美しさに音色の美しさ、リズムの疾走感が相まって。始まる前のセッティングの時から見ていると、鬼武さんがコンサートを創造することへの頑固なまでの情熱がとても伝わってきましたが、そうしたこだわりがあってこそでしょう。数学科の出身という話し、なんだか納得してしまいました。

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2日目は外国からの人も含めて初めて聴くセッションもあり、刺激的なライヴをたくさん聴くことができました。

●Aki Rissanen トリオ
(ランドマークホール)
【Aki Rissanen(p)、Eero Seppä、(double bass)、Teppo Mäkynen(ds)】
ジャズプロにはフィンランドのミュージシャンがよく登場する気がします。私が聴くのも4組目です。昔、ヘルシンキに行った時に街中でジャズフェスティバルの宣伝がされていたのを見ましたが、盛んなのでしょう。ストイックで端正な音楽という印象なのはこのバンドも一緒でした。隣国ながらロシアとは全然違うのが面白いところです。
北欧デザインのようなスッキリしたピアノのメロディ、かっちりとしたテクニックのドラム、飾り気のないベース。雪の積もった森の中を清冽な水が流れるようなイメージの音楽。日本のジャズを聞き慣れると、もっと派手に盛り上がっても良いのではと期待してしまいますが、ここが文化の違いなのかな。だからこそジャズプロで外国人の演奏を聴く意義があると思うのです。

●Tom Tachi トリオ
(ランドマークホール)
【Tom Southerton(b)、立花洋一(p)、Rory Johnson(ds)】
本番前のリハーサルから聴けて、この曲はもっとこんな感じに、というやりとりが見れたのも面白かったのですが、本番はサイコーでした。前のトリオと全く同じ編成、楽器の位置も変わらないところで(ついでに聴いた席も同じで)聴き比べれば、ピアノとドラムの楽器も変わってないのになのに対極の音楽。
立花さんのオリジナル曲はメロディばかりでなくコンセプトもおしゃべりしてくれるのでわかりやすく、ピアノも情感豊か、トムさんのベースはすごく躍動感があってエキサイティングに全体を盛り上げます。ドラムは熱血でパフォーマンスの見せ方も楽しく。ジャズってこんなにも素直に楽しめるものだと知らしめてくれるようなステージでした。

●次ナルJAZZ問答
(横浜みなとみらいホール・小ホール)
【蜂谷真紀(vo,voice,p)、松島啓之(tp)、類家心平(tp)、須川崇志(b)、本田珠也(ds)】
だいぶ前にライヴハウスで聴いたことのある蜂谷さん、みなとみらいホールには雰囲気が合わないような気がしてましたが、やっぱり関内小ホールの方が良かったのでは…と思いましたが、ミスマッチで戸惑うお客さんが見れるのも楽しいところ。
アングラ的なボイスパフォーマンスに、実力者ミュージシャンたち、攻めまくりのプログラム。最初の数曲は感情移入がしにくかったですが、最後の2曲は極限のスピードと重いけれど美しい詞の歌で、とても聴き応えのある演奏で素晴らしかったです。

●板橋文夫オーケストラ+4・堀越千秋~追悼
(関内ホール 大ホール)
【板橋文夫(p)、林栄一(as)、纐纈雅代(as)、片山広明(ts)、吉田隆一(bs)、類家心平(tp)、山田丈造(tp)、後藤篤(tb)、高岡大祐(tub)、太田恵資(vn)、レオナ(tap)、瀬尾高志(b)、竹村一哲(ds)、外山明(ds)、小山ショータ(ds)】
【片桐勝彦(g)、有田圭輔(ヴォーカルカンテ、パルマ)。松丸百合(フラメンコ舞踊)】
堀越千秋さんへの追悼と言うことで、全員が黒の衣装で登場。これまで堀越さんが絵を描いていたステージ後ろには在りし日のスライドの映像が映し出されました。

第一部はオーケストラ、「千秋さん!」からスタートです。締めっぽくなく、あの笑顔を思わせる明るい曲なのが胸を打ちました。「アリゲーターダンス2017
」は高岡さんのチューバをフィーチャー、やはり怪物音楽家です、みんなその迫力に釣られたように凄い演奏でした。レオナさんの曲「 」も良かった…夫婦競演の場面は特に良かったです。かつてはレギュラーだった小山さんが久し振りにゲストで参加、伝説のドラマーになりましたね、一哲さんもどんどん凄くなってますが、やはりひと味違う魅力がありました。

第二部はフラメンコ、カンテとギターと舞踊の三人に、板橋さんが即興でピアノを合わせます。カンテの歌い手だった堀越さんを偲んでの企画でしたが本格的なフラメンコに圧倒されました。堀越さんのカンテはCDで聴いてましたので、叶わなかった共演風景が思い浮かびました。お話ししたことのある画廊香月の人見さんのお話もあって、心に残ります。

第三部は再びオーケストラ。時間が押していたので吉田さんの曲は短く納めて。纐纈さんの曲は、彼女が板橋オケに参加するようになってから一番の見せ場だったでしょう、法螺貝まで吹いての熱演でした。次の「千秋のBurerias」ではフラメンコの3人も登場して、タップ&フラメンコのダンスバトルあり、ドラムバトルあり、の熱く感動的な演奏が繰り広げられました。すぐにアンコールに突入し、3曲を短く間断なく演奏…そんなことできるんだ…最後は板橋さん一人のピアノになってフィナーレと、いつもより考えられたエンディング。やはり、堀越さん追悼というテーマがあったせいでしょう、いつもの年よりも演奏がまとまっていた感じがします。胸いっぱいのジャズプロ2017エンディングとなりました。

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今年も2日間で10時間以上の演奏に立ち会うことができ、でもこの何倍もの聴けなかったステージがあるわけで、演奏者一人一人にスタイルがあって、想いがあって…ということを考えると、すごいことです。客席は高齢化していますが確実に若い人の姿もあって、これからも今の盛況が続いていくことを願うのでした。

25年分の入場バッジ。ホワイトボードにマグネットで貼ってます。
5年目から今の大きさ、良い記念です!

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谷山浩子「猫森集会2017 Aプログラム〜魔女のいる風景〜」
2017年9月18日 スペース・ゼロ

毎年この時期恒例の猫森集会、今年は橋本一子さんがゲスト出演するAプログラム「
魔女のいる風景」を選んで行きました。橋本さんは梅津和時さんの「DIVA」でれいちさんと共に知り、古いCDを何枚か持っていますが、生で聴くのは初めてです。5年前の浩子さん40周年記念コンサートの時、その昔よく知らずに自分の曲のアレンジをお願いし、数枚のアルバムをプロデュースしてもらったというエピソードを聴いていたので、期待もふくらんでいました。
そんな昔話も豊富にされて面白かったのですが、演奏はといえば、これまで何十回も聴いてきた浩子さんのコンサートの中でも、いちばん美しい音楽だったと思います。

それは、橋本さんが浩子さんの歌を奥まで理解していること、ジャズピアニストとしての自由な演奏力、ボーカリストとしての透明な声によるコーラスが、浩子さんの歌を昇華していったからです。浩子さんが弾き語るシンガーソングライターのピアノと、ジャズプレイヤーのピアノでは質が違っていて、橋本さんがプロデュースしたアルバムからの曲が中心になっていたのも、オールドファンとしては懐かしい曲が新鮮に聴こえたのです。そして、弾かずに歌う浩子さんの歌は、のびのびとしていました。

6年ぶりにオリジナルアルバムが出たばかり、そのCDは会場で買ったので、サイン色紙とボックスティッシュのおまけ付きでした。その中からも何曲か演奏されたので、コンサートの場で初めて聴くドキドキ感も楽しめました。
谷山さんの歌った特に印象的だった曲、「きつね」はニューアルバムからで面白い曲調、「街」は昔聴いた頃を思い出して涙もの、「SEAGULL」は美しい歌がピアノで極限まで高められ、「地上の星座」は名曲がアバンギャルドにアレンジされて素晴らしかった。そして橋本さんのソロ「すこしときどき」はピアノも歌も心に沁み入る曲でした。
今回はパンフレットも購入、ロケ写真やインタビューもたっぷりで、これから読むのが楽しみです。


【PROGRAM】

谷山浩子ソロ
01 旅立ちの歌

谷山浩子+石井AQ
02 パラソル天動説
03 さよならDINO
04 空からマリカが

05 きつね
06 白雪姫と七人のダイジョーブ

橋本一子ソロ
07 Planet
08 すこしときどき

谷山浩子+橋本一子+石井AQ
09 街
10 ポンピィ・クラウンの片想い

11 ガラスの子馬

12 パセリパセリ
13 SEAGULL

14 放課後
15 タイタニア恋をしよう

16 地上の星座

アンコール
谷山浩子&橋本一子デュエット+石井AQ
17 秘密の花園

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プロフィール
HN:
つばめろま〜な
性別:
男性
趣味:
絵・音・文・歩
自己紹介:
長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。よろしくお願いします!
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