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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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2019年正月2日、劇場版「若おかみは小学生」を遅ればせながら横浜の映画館、ジャックアンドベティで鑑賞してきました。


口コミで評判になりロングヒット作になっていたアニメですが、テレビシリーズを見ていたので、少し間が開いたのが逆に良かった気がします。テレビ版では温泉旅館での日常エピソードに視点が置かれ、映画では感動のストーリーとして演出されていて、どちらも面白いけれど別物な感じも強かったので。

不幸な境遇を淡々と描きながら、現実世界にファンタジー部分が絡んで、主人公おっこの前向きな性格がすべてを受け入れて、ラストに感情の高まりを持ってくる、子どもも大人も感動してしまうのがよくわかる素晴らしい映画でした。
主人公だけでなく、すべての登場人物が魅力的。真月がライバルとしてきつく描かれていたのがちょっとかわいそうでしたが、最後には良い所を見せたり、大人だけど良い友人になるグローリーもステキです。

昨年見た「リズと青い鳥」やその前の「聲の形」、TVアニメでもたくさんの傑作をたがけている吉田玲子さんの脚本。原作は児童文学として評価されている作品でも、アニメ化としては派手なアクションもジブリのような知名度もなく、出だしは苦戦したようですが、しっかりと口コミで広がっていくところに、日本のアニメが文化として浸透してるのだと思えて、嬉しく思いました。

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2018年12月15日、家から歩いて30分ほどの古民家のギャラリーで、画家&音楽家&俳優のコラボするライヴを観てきました。

山の上ギャラリー「小林裕児 個展」
《音楽と詩で楽しむ、小林裕児作品「帰去来」の物語》
◆第一部 ライブペインティング
出演 小林裕児(即興によるペインティング)
   田嶋真佐雄(即興によるコントラバス演奏)
   笠井里美(詩のリーデイング)
◆第二部 小林裕児作品「帰去来」の物語
出演 田嶋真佐雄(作曲作品によるコントラバス演奏)
   笠井里美(詩と物語のリーデイング)

小林裕児さんの絵は、3年ほど前にこのギャラリーで初めて目にして、強烈に引き込まれたのですが、今回はご本人のライブペインティング、幻想的な世界が生まれる瞬間をナマで見ることができたのはとても貴重でした。そのあとの、音楽と朗読を聴きながら大作とじっくりと向き合う時間も素晴らしかったです。
また、広くて懐かしくて温かみのあるギャラリーいっぱいに展示された絵は、紙や画布に描かれてものだけでなく、アフリカなどの民芸布や陶器に描かれていたりと、画家の自由な感性にあふれていて刺激的。幻想画家というイメージから、もっととっつきにくい感じの人かと想像もしていましたが、とても気さくな感じの方だったのも印象的でした。

ベーシスト田嶋真佐雄さんは初めて聴きました。しかもベースから1メートルもない距離だったこともあり、即興で音が生み出されていく瞬間瞬間、全身の感覚をフリーにしての演奏が、音だけでなくこちらの全身にもダイレクトに伝わってきて、素晴らしい体感でした。ガット弦が張られたベースをはじめて見聴きしましたが、ふだんよく聴くスチール弦とはまったく違う味があって面白かったです。

そして笠井里美さん、昔はたくさん観に通った小劇場演劇の魅力を雰囲気と魅力をいっぱいに身にまとった女優さんでした。テキストの朗読でも即興感覚を研ぎ澄まして、芝居のセリフのように語り、つぶやき、叫び、歌い、踊る姿が、演劇を見ているようでした。写真で見ていたよりもずっと若く可愛らしく見える方です。

その3人が即興でぶつかりあったライブイベント、大きな窓の外に木々が見え天井の高い開放的な空間が、さらに際限なく広がったような、特別な時間を体験することができました。

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 2018年11月25日、栄光フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを聴きに、栄光学園の聖堂に行って来ました。先月、同オーケストラによる「マタイ受難曲」を聴いた時にチラシが入っていたので、開催を知ったのでした。
栄光学園は自宅から歩いて20分もかからない場所にある全国有数の東大進学率を誇る学校、イエズス会のミッションスクールです。とは言え知り合いでしたイラストレーター、故・伊藤正道さんの母校でもあるくらいしか縁がなく、学舎に足を踏み入れたのはもちろん初めてです。

演奏会場の聖堂は八角形のモダンな建築で、とても良い雰囲気。広くない空間、客席との距離もなくステージでもないフラットな場所で演奏するフルオーケストラ、その迫力と左右の楽器の音が超ステレオで聴こえてくる音は、かつて体験したことない世界でした。アマチュアオーケストラで多少不安定な部分もありましたが、全体に素晴らしい演奏だったからこそ。特にヴァイオリンコンチェルトは、ソリストが高校2年生とのこと、技術もしっかりしていて堂々とした音楽家で感銘を受けました。それを盛り立てるオーケストラの熱く見守るような視線が良かったです。

□PROGRAM
指揮:高橋宗芳
モーツァルト「劇場支配人」序曲
ブラームス「ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第一楽章」ヴァイオリン:福住友希(高2)
ベートーヴェン「交響曲第七番」
アンコール:シベリウス「アンダンテ・フェスティーヴォ」

先月から地元のアマチュアオーケストラをたてつづけに3回聴きましたが、とても楽しませてもらいました。こうしたことで、自分の住んでいる地域に愛着が持てるようになるのは、いいなと思うのでした。

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2018年11月11日、地元の鎌倉芸術館で地元の半世紀の歴史を持つアマチュア・オーケストラ、鎌倉交響楽団のコンサートに行って来ました。地元ですが聴くのは初めて、どのくらいのレベルなのだろうという興味もありましたが、最近の日本人はプロでなくても演奏力が高いので楽しみ。

本演奏前にプレコンサートがあり、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ第一楽章を演奏。美しいハーモニーで期待が高まりました。
指揮者が出てくる前に、オープニングとして鎌倉市歌の演奏。鎌倉市に住んでもうすぐ20年になりますが、初めて聴いた市歌がフルオーケストラで、いきなり感動的でした。

前半1曲目のボロディン「イーゴリ公」序曲はロシアテイストがふんだんの派手な音楽で、聴いていて楽しいもの。
つ空いてラフマニノフのピアノコンチェルト2番は、華麗なピアノだけれどちょっと迫力不足で、オケの音圧に負けてしまっていた感。リハが足りなかったでしょうか。ときおり打楽器や金管楽器の音が変に目立って、だんだんバラバラ感が出てしまって、よく知った曲なので自分の中のイメージができているせいもあるのか、少し残念でした。

休憩後のラフマニノフ交響曲2番は、ロシアらしいスケールの大きな曲で、このオーケストラの持ち味が発揮された演奏だったと思います。ピアノコンチェルトでは出すぎた感じだった各楽器の音が、こちらではアクセントになって全体の音楽を盛り上げていたのが面白いところ。オーケストラって、難しいものだと、でもそこが面白いと思いました。

アンコールにはラフマニノフのヴォカリーズ、抑えながら情感たっぷりの演奏、素敵なエンディングでした。
少し難はあってもたった1000円の入場料金で、大好きなロシアの作曲家オンリープログラム、とても楽しませてもらったコンサートでした。

■PROGRAM■
鎌倉交響楽団 第112回定期演奏会
指揮:清水史広 ピアノ:田代純子
□プレコンサート
チャイコフスキー「弦楽セレナーデ 第1楽章」
□第1部
ボロディン「イーゴリ公序曲」
ラフマニノフ「ピアノコンチェルト第2番」
□第1部
ラフマニノフ「交響曲第2番」
□アンコール
ラフマニノフ「ヴォカリーズ」

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「活版印刷三日月堂」
「活版印刷三日月堂 海からの手紙」
「活版印刷三日月堂 庭のアルバム」
「活版印刷三日月堂 雲の日記帳」
(ポプラ文庫)

活版で印刷されたものから、さまざまな人と出来事と心がつながっていく、温かさが滲み出るような物語。設定はもちろん、構成や文章が良いのでどんどん読まされ、人生についていろいろと考えさせられることも多い傑作でした。1・2巻を続けて読み、3巻も出てしまい、感想を書きかけの間に次の巻が出て…ということで、最後までまとめてのアップとなります。

私的には、2年ほど仕事で何度も訪れ、ついでにあちこちと街歩きも楽しんだ川越が舞台、一番街や菓子屋横町、大正浪漫通り、氷川神社、その周辺の町並みなど知っている風景に親しみを感じました。場所的には東京の郊外という位置ですが、小江戸と称され観光地化も進み、地元の人も誇りと愛着を持って住んでいる街という印象が強いのです。いかにも古い印刷所が残っていそうだし、本作の登場人物たちも、そうした川越の人らしさがしっくりきます。
そして、印刷関係の仕事に長く就いていたので、名刺やはがきなど活版印刷所に発注していたこともあります。当時はそれが普通だったし、まだコンピューターによる電子組版の方が珍しく可能性が広がっていた頃、活版の不便さは思っても良さなんてものには気付きもしませんでした。ちょうど印刷テクノロジーが激変する時代でした。しかし本作は、すっかりIT化が進んだ現代で古いものを再発見するのがテーマではなく、新しいものを創っていく物語だと思います。

物語は印刷所を再会するきっかけのところから始まりますが、その後も、人と人の絆を再スタートさせていくきっかけとして活版印刷が使われていく、印刷業に関わってきた人間としては少し嬉しくなるエピソードの数々。
気になるのは、ワンパターンのように活字の詰まった工場の壁に驚くところ、重暗さを持った女性たちばっかりというところ…でしたが、3巻くらいから脱却して、世界が深まったように思ったのは、主人公ほか登場する人たちの、失われた家族の関係性が掘り起こされてきたからでしょうか。
毎回、物語のつながりの中で主役がバトンタッチしていくロンド形式で面白くて、全体の主人公である三日月堂女性店主の存在感が強くなるほどに、周りの人の輪郭も際だっていきます。母の旧友も、女子高生も、岩手の印刷会社の人も、しっかりと心の重さが感じられました。

そして最終4巻。活版印刷を通じて関わってきた様々な人たちの視点による物語が、主人公のもとに帰結する見事できれいな流れでした。星座早見盤、タウン誌、フリーペーパー、そして書籍と、印刷物も多種多様で楽しく、その紙面に込められた人々の想いがとても愛しく感じられました。
ひとを繋ぐメディアとしての印刷ですが、そこに載るのは感情、思惟、思想であり、それを伝えたい気持ち、生きる姿です。形として残る物、データと違って人の手に渡ってしまえば消去できないモノだからこそ、こだわって作りたい。予算が許せばこそですが、商業印刷だけでなく同人誌活動で自分の本を何十タイトルも作ってきたのでよくわかります。歳をとって昔のようにはできなくなった今たからこそよけいに、最後の本づくりのエピソードは心に迫ってきました。

いろんな人が主人公になって、三日月堂で刷られた物を通して次の話にバトンタッチされていく構成、色々と面白いエピソードがあって楽しませてもらいました。
印刷博物館でのコラボ展示と作中に出てきた印刷物の再現も嬉しいものでした。仕事にしているので普段は身近過ぎますが、印刷って世の中に必要なものだと、改めて思い知らされた大切な全4巻です。

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長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。よろしくお願いします!
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