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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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1回目から聴きに行ってますが、今回が19回目だそうです。
1日目(ラジオ)と2日目(ホール会場)の感想などなど書きます。

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10月7日(土)FMラジオ聴取

今年の横浜ジャズプロムナード、初日は所用ができて聴きに行くことができませんでした。ただ、NHK横浜FMでジャズプロと連携した生放送があったので、家でそちらを聴くことに。とてもジャズプロ気分を味わえるように考えられたプログラムで、十分に楽しめました。

■吉野弘志 彼岸の此岸
吉野弘志(b)太田恵資(vl)鬼怒無月(g)吉見征樹(tab)
打楽器としてタブラをフィーチャーした、エスニックなサウンド。ジャズのワールドミュージックな面を前面に出した好演奏には、なんでもありの横濱ジャズプロならではの魅力が出ていました。

■五十嵐はるみ & THE HOT GANG
五十嵐はるみ(vo)岡本洋(p)早川哲也(b)平山惠勇(ds)佐野 聡(tb)
キュートな声が魅力の女性ボーカル。ちょっと気取った艶っぽいボーカルは苦手なので、この人は良かったです。ジャズのスタンダードの他、ユーミンの「チャイニーズ・スープ」や、CMソング「ウィスキーがお好きでしょ」など、日本語の歌が歌謡曲とは違った音楽性があって素敵でした。

■北浪良佳 ユニット
北浪良佳(vo)宮川純(p)中林薫平(b)小前賢吾(ds)
この日の一番のお目当ては、数年前に板橋文夫と一緒にやっていた良佳さん。ちょっとハスキーな声でオペラ仕込みの歌唱力、独自性を追求する音楽性、モデルもやっていた美しい容姿と、天然ボケなキャラが魅力的なシンガーですが、放送でも容姿以外の全てが炸裂していました!「赤とんぼ」など、歌もバックの演奏も素晴らしかった。同時に、遅刻ぎりぎりで間に合ったエピソードなども楽しかったのでした。

■小山太郎 カルテット
小山太郎(ds)川嶋哲郎(ts)スガ・ダイロー(p)生沼邦夫(b)
モダンに少しフリー要素も加味した感じの演奏でしたが、安定した演奏でノリが良かったです。このあたりは、生で見ながら聴くのが一番なんだよなぁと思いながら。

放送は出演者の話や、街角でのお客さんやボランティアインタビューなども織りまぜて雰囲気が伝わるものでした。また、この出演者を選んだジャズプロのディレクター・柴田浩一氏が、解説もしてくれながらの放送でした。

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10月8日(日)

まずは関内の駅前で前売りチケットとバッジを交換します。直接会場に行っても良いのですが、なにかここを通らないとはじまりの気分が盛り上がらないので。
関内駅前の引換所

関内ホール・小ホール
前の記事で不満を書きましたが、今回は同じ時間に聴きたいものが重なってしまうということで、それなら1箇所で動かずに通してやろうと意を決しての、体には楽なプログラムで聴きました。ただしこのホールのイスは長時間はきついのですが。
関内ホール前の学生バンドの演奏
■ヒカシュー
巻上公一(vo,etc)三田超人(g)坂出雅海(b)清水一登(p)佐藤正治(ds)
ヒカシューもジャズプロ出演3回目となり、やっと抵抗感少なく受け入れられるようになってきた、のかもしれません。1回目・2回目は、途中で席を立つ人が多かったですが、この日は、ヒカシューを聴きたいというファンが増えてきたような印象が感じられました。
それほどに刺激的な演奏、自由な音楽世界が繰り広げられます。面白すぎです。むしろ、それこそがジャズの本質であります。シベリアツアーから帰ってきたなかり、向こうでも同じスタイルで演奏してきたということで、やはり本質的な音楽は国や文化を超えるということでしょう。メンバー各人のパフォーマンスが素晴らしく、それでいてバンドとしてのまとまりがあるから、何が起こっても安心です。
ジャンルとか先入観にとらわれてはいけません。聴く方にも、音楽を自由に楽しむ資質が問われるのです。ジャズプロムナードは、そうしたファンを育てられなければいけないのです。

ステージチェンジの間に昼食です。時間がかからず食べられるということで、ここ数年はこの博多ラーメンです。
ジャズプロも観客が増えて、会場が満員で入れないという話をよく聞くようになりましたが、私はまだ一度もありません。それは、早目に行くからです。始まる30分も前なら、人気のある人のライブでもまず大丈夫ではないでしょうか。
海苔ラーメンとモヤシラーメン
■田中信正 KARTELL + 神田佳子
田中信正(p)山田晃路(b)大槻カルタ英宣(ds)神田佳子(per)
神田さんは現代音楽の打楽器奏者だそうです。妻が以前にクラシックオルガンとの競演に感動してきたので、ジャズプロに出演するならぜひ聴いてみたいと。
とはいっても、異種格闘技的な感ではなく、ジャズの演奏の中に入ってしまえば普通に溶け込んでいます。マリンバを中心にいろいろな打楽器が使い、もちろん演奏者の音楽家としての個性や実力は光っていましたが。
違和感を感じさせないのは、田中トリオの安定感あってのことかもしれません。ミュージシャン同士の信頼感あってこそ成り立つ世界ですから。気持ち良い演奏でした。

■沖至 UNIT
沖至(tp)林栄一(as)川崎知(ts)羽野昌二(ds)井野信義(b)
このセッションは、初聴きとなるヨーロッパで活躍の沖さん、一番好きなベーシストの井野さん、いろいろなグループで聴く林さんはさておいて、羽野さんが一番の目当て。ずいぶん前になりますが、知り合いの詩人・パフォーマーの女性と羽野さんがデュオをしたのを見に行って、終わったあとで少しお話するチャンスがあり、音楽観に感銘を受けたのです。その後ジャズプロでドイツのブロッツマンとの競演を聴いてから、実に久々でしたから。席も最初からドラムが見やすい位置で。
演奏は完全にフリースタイル、各人が好きに演奏して全体としてどんな世界観が出来上がるかというのが見物ですが、ホーンだけではバラバラに分解していく感じ、それをドラムがつなぎとめてる、ドラムも好き勝手に叩いて入るのですが、力技でまとめ上げているところが凄く面白かったです。
ドラマーでは、森山威男さんや小山彰太さんが好きですが、彼らとはまったく違ったスタイルの、常に自己表現を目指す羽野さんは、目が離せない人です。

■鬼武みゆき with Friends
鬼武みゆき(p)グラストン・ガリッツァ(vo,g)鳥越 啓介(b)
岩瀬 立飛(ds)ゲスト:Saigenji(vo,g)
いつもならばこの時間から板橋文夫さんを聴きに行くのですが、今回はあえてこちらに。このメンバーで素敵な演奏が聴けるのは保証書付き、ガリッツァさんは3年連続となりますが今後も聴くことがあるかはわかりませんし。
という期待以上のステージでした。鬼武さんとガリッツァさんも2度目となり、アルバムを作ったり全国ツアーに行ったりとすっかり2人の音楽性が融合して新しいもの世界が生まれたという演奏。聴いていて心が平和になる、幸福になる、でも耳には刺激的で楽しく。素晴らしい。
ゲストのSaigenjiさん(日本人)もまた同じベクトルの世界観と音楽性を持つ人で、美しい世界をさらに優しくしていきました。ベースとドラムも良い腕で盛り立てていましたし、誰もがこの場にいられて幸せだったと感じるだろう、奇跡的な出会いだったように思います。

■赤松敏弘(vib)道下和彦(g)ユキ・アリマサ(p)TWIN DUO×TRIO
いつもは板橋オーケストラで賑々しく終わることの多いジャズプロですが、今年は最も心地よいサウンドで心静かに終わりました。
赤松さんと道下さんのデュオをはじめて聴いたのが第2回ジャズプロ、はまぎんホール。広めの会場にお客さんが少しだけで閑散としていたことを覚えています。でも演奏は素晴らしくて、翌年からも赤松さんを探して時間さえ合えば聴き続けてきました。その2人も13年ぶりの再会だそうです。当時とはずいぶんルックスが変わりましたが、美しい音の世界は外見と同じくふくよかになった気がします。
そしてアリマサさんを含めたトリオの演奏、これもジャズなんだよなぁと。いや、一般の人からするとこれがジャズのいめーじなのかもしれませんが、私にとってはこちらがかえって新鮮だったりもするのでした。

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FMの放送でジャズプロのディレクター・柴田氏が、年配者だけでなくもっと若い人に聴きに来て欲しいということを言ってましたが、各会場の客層を見ればまさしく。そのためにはやはり、もう少しイベント全体のプログラムを考えた方が良いと思います。
初期のジャズプロではそんな意識的なプログラムが多かったと思うのです。今の50歳も、ジャズプロ第一回の時は31歳の若者だったわけで。新しいファン層の獲得には、なにか新しい血の導入が必要かもしれません。スタッフも、出演者も・・もちろん、個々の演奏では若い人を起用したりと考えられていますが、もっとフェスティバルでしかできない企画的なこと、音楽のジャンルを超えたようなものなのだと思います。私は1ファンに過ぎませんが、考えて提案してみるのも良いかな、などと思っているのですが。

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