つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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【つばめ☆音楽随考:音楽についてもろもろ体験してきたことや
考えることなどを、まにまに書き綴ってまいります。
対するご意見や、新たなお題なども頂戴いたしたく存じます。】
私の子供の頃から話しをはじめましょう。
家には、立派なステレオがありました。当時、金持ちでもないのにそんな音響機器がある家はあまりなかったかと思います。クラシック音楽が好きな父は、学生時代からレコードを集めて、友達と鑑賞会を開いたりしたと聞いていましたが、まだ戦後復興期といえる時代。だから家にあるレコードは半分くらいがモノラル盤でした。
父が聴くレコードを、私も赤ん坊の時から耳の端で聴いていたことになります。大人になってから尋ねると、一番好きなのはチャイコフスキーの悲愴だと言っていました。私がロシア的な感性を愛するのは、そこから始まったのかもしれません。そんなわけで父の葬儀の時には会場に悲愴のCDをかけてもらったのですが、あまりにも重々しい曲で場が暗くなり過ぎると配慮してくれた葬儀社の人が、途中で別のCDに変えてしまいました。音楽のTPOはなかなか難しいものです。
父の死後、家を住み変えることになった時、半分以上のレコードを廃棄処分しました。ネットオークションにも出してみましたが、なかなか売れるものではなく。今になって、惜しかったという気持ちもあるのですが、かさばるので仕方ありません。
父の遺産として一番の宝物は、立派な本にLPが2枚ずつ付いているクラシック全集です。バッハからショスタコーヴィチまで、作曲家ごとにまとめられた全集は、中学生の頃に貰い受け、聴き込みました。ビクターが出していたため、提携していたソ連のメロディアレコードの録音が多く、これも私にロシア的感性を植え付けた要員の一つになっていると思います。ロシアの作曲家も、演奏家も、ずっしりと大地に根を下ろしたような重厚さが、今でも大好きなのです。
私も中学から大学2年くらいまでは、ずいぶんとレコードを集めました。音楽的な好奇心が旺盛だったあの頃、レコード屋は夢のつまった場所でした。ロシアの音楽家のレコードも買いましたが、最初に買ったのは、マンボの王様と呼ばれるペレス・プラード。その情熱的な音楽は少年期の私の心にエネルギーを与えてくれました。
それを入り口にラテン系のレコードを集め、フォルクローレから世界の民族音楽へも広がり、アメリカではなく第三世界のジャズミュージシャンに行き着きました。すべては、レコード屋でジャケットを見て帯の文を読んで買って行ったもので、試聴も何もなく本当に賭けみたいなもの、当たり外れもありましたが、自分の音楽耳を育てるのに良い経験だったと思います。
自分でCDプレーヤーを買うまでの間に、ずいぶんといろいろな分野のレコードを買いました。井上陽水も、谷山浩子も、途中まではレコードです。CDが全盛になってからも、ソ連直輸入のレコード店ではまだアナログの方が多かったので、ソ連のロックやジャズも買いました。希少なコレクションであると、自分では思っています。
レコードを聴くのは、CDなどとは違う独特の間があります。ジャケットから大きな盤を取り出して、両手でプレイヤーにセットし、スプレーを噴射してその香りを嗅ぎながらクリーナーでくるっとひと拭き、針を盤面の端っこにそっと下ろす。その瞬間のブツッという音、そしてパチパチいう雑音の中から沸き上がってくる深い音色。一連の手順は、音楽を聴くための儀式のような感じです。今ではごくたまにしか聴きませんが、古い大切な記憶を掘り起こすような想いでいっぱいになり、至福の時間を味わうことができるのです。
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私の子供の頃から話しをはじめましょう。
家には、立派なステレオがありました。当時、金持ちでもないのにそんな音響機器がある家はあまりなかったかと思います。クラシック音楽が好きな父は、学生時代からレコードを集めて、友達と鑑賞会を開いたりしたと聞いていましたが、まだ戦後復興期といえる時代。だから家にあるレコードは半分くらいがモノラル盤でした。
父が聴くレコードを、私も赤ん坊の時から耳の端で聴いていたことになります。大人になってから尋ねると、一番好きなのはチャイコフスキーの悲愴だと言っていました。私がロシア的な感性を愛するのは、そこから始まったのかもしれません。そんなわけで父の葬儀の時には会場に悲愴のCDをかけてもらったのですが、あまりにも重々しい曲で場が暗くなり過ぎると配慮してくれた葬儀社の人が、途中で別のCDに変えてしまいました。音楽のTPOはなかなか難しいものです。
父の死後、家を住み変えることになった時、半分以上のレコードを廃棄処分しました。ネットオークションにも出してみましたが、なかなか売れるものではなく。今になって、惜しかったという気持ちもあるのですが、かさばるので仕方ありません。
父の遺産として一番の宝物は、立派な本にLPが2枚ずつ付いているクラシック全集です。バッハからショスタコーヴィチまで、作曲家ごとにまとめられた全集は、中学生の頃に貰い受け、聴き込みました。ビクターが出していたため、提携していたソ連のメロディアレコードの録音が多く、これも私にロシア的感性を植え付けた要員の一つになっていると思います。ロシアの作曲家も、演奏家も、ずっしりと大地に根を下ろしたような重厚さが、今でも大好きなのです。
私も中学から大学2年くらいまでは、ずいぶんとレコードを集めました。音楽的な好奇心が旺盛だったあの頃、レコード屋は夢のつまった場所でした。ロシアの音楽家のレコードも買いましたが、最初に買ったのは、マンボの王様と呼ばれるペレス・プラード。その情熱的な音楽は少年期の私の心にエネルギーを与えてくれました。
それを入り口にラテン系のレコードを集め、フォルクローレから世界の民族音楽へも広がり、アメリカではなく第三世界のジャズミュージシャンに行き着きました。すべては、レコード屋でジャケットを見て帯の文を読んで買って行ったもので、試聴も何もなく本当に賭けみたいなもの、当たり外れもありましたが、自分の音楽耳を育てるのに良い経験だったと思います。
自分でCDプレーヤーを買うまでの間に、ずいぶんといろいろな分野のレコードを買いました。井上陽水も、谷山浩子も、途中まではレコードです。CDが全盛になってからも、ソ連直輸入のレコード店ではまだアナログの方が多かったので、ソ連のロックやジャズも買いました。希少なコレクションであると、自分では思っています。
レコードを聴くのは、CDなどとは違う独特の間があります。ジャケットから大きな盤を取り出して、両手でプレイヤーにセットし、スプレーを噴射してその香りを嗅ぎながらクリーナーでくるっとひと拭き、針を盤面の端っこにそっと下ろす。その瞬間のブツッという音、そしてパチパチいう雑音の中から沸き上がってくる深い音色。一連の手順は、音楽を聴くための儀式のような感じです。今ではごくたまにしか聴きませんが、古い大切な記憶を掘り起こすような想いでいっぱいになり、至福の時間を味わうことができるのです。
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プロフィール
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つばめろま〜な
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趣味:
絵・音・文・歩
自己紹介:
長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
■マンガ作品 COMEE
http://www.comee.jp/userinfo.php?userid=1142
■イラスト作品 pixiv
https://www.pixiv.net/users/31011494
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