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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。

2018年12月15日、家から歩いて30分ほどの古民家のギャラリーで、画家&音楽家&俳優のコラボするライヴを観てきました。

山の上ギャラリー「小林裕児 個展」
《音楽と詩で楽しむ、小林裕児作品「帰去来」の物語》
◆第一部 ライブペインティング
出演 小林裕児(即興によるペインティング)
   田嶋真佐雄(即興によるコントラバス演奏)
   笠井里美(詩のリーデイング)
◆第二部 小林裕児作品「帰去来」の物語
出演 田嶋真佐雄(作曲作品によるコントラバス演奏)
   笠井里美(詩と物語のリーデイング)

小林裕児さんの絵は、3年ほど前にこのギャラリーで初めて目にして、強烈に引き込まれたのですが、今回はご本人のライブペインティング、幻想的な世界が生まれる瞬間をナマで見ることができたのはとても貴重でした。そのあとの、音楽と朗読を聴きながら大作とじっくりと向き合う時間も素晴らしかったです。
また、広くて懐かしくて温かみのあるギャラリーいっぱいに展示された絵は、紙や画布に描かれてものだけでなく、アフリカなどの民芸布や陶器に描かれていたりと、画家の自由な感性にあふれていて刺激的。幻想画家というイメージから、もっととっつきにくい感じの人かと想像もしていましたが、とても気さくな感じの方だったのも印象的でした。

ベーシスト田嶋真佐雄さんは初めて聴きました。しかもベースから1メートルもない距離だったこともあり、即興で音が生み出されていく瞬間瞬間、全身の感覚をフリーにしての演奏が、音だけでなくこちらの全身にもダイレクトに伝わってきて、素晴らしい体感でした。ガット弦が張られたベースをはじめて見聴きしましたが、ふだんよく聴くスチール弦とはまったく違う味があって面白かったです。

そして笠井里美さん、昔はたくさん観に通った小劇場演劇の魅力を雰囲気と魅力をいっぱいに身にまとった女優さんでした。テキストの朗読でも即興感覚を研ぎ澄まして、芝居のセリフのように語り、つぶやき、叫び、歌い、踊る姿が、演劇を見ているようでした。写真で見ていたよりもずっと若く可愛らしく見える方です。

その3人が即興でぶつかりあったライブイベント、大きな窓の外に木々が見え天井の高い開放的な空間が、さらに際限なく広がったような、特別な時間を体験することができました。

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鎌倉が生んだ(横浜生まれの鎌倉育ちですが)人気イラストレーター・絵本作家の伊藤正道さん、名前は知らなくても、誰もがその絵は見た覚えはあるのではないでしょうか。妻がイラストを習っていたことから、私も何度か会ってお話しする機会があったため、自然に先生と呼んでいる方です。
3年半前に急逝された2ヶ月前の正月明け、私一人で稲村ヶ崎にある先生のアトリエギャラリーの個展におじゃまして、小一時間ほどお喋りしたのが最後の楽しい思い出です。その時にはとてもお元気でしたが、健康はわからないもの、とても哀しいことでした。
今回は地元作家の原画展を鎌倉市の5つの図書館で同時開催するという、素敵な企画です。最近、鎌倉市図書館は「学校がつらいなら図書館に来て」とのツイートでちょっと注目を浴びましたが、民間企業運営ではできない発想、地元への熱意があふれている感じです。昔も今も文士の多い地ですから、図書館は文化を護り創る場であって欲しいものです。

2015年11月1日、開催期間は短いので一日で回ってしまおうと、まずは家の近くの玉縄図書館からスタートしました。5館の中でいちばん駅から遠いところが近所なのは幸運です。テーマは「マフィーくんとジオじいさん ふしぎなぼうし」で2枚の展示、恐竜の絵が印象的でした。
次に歩いて大船図書館へ。テーマは「三日月の夜」で1枚の展示、漆黒の夜空に黄色い月が鮮やかな絵です。

モノレールに乗って深沢図書館へ。「タイニィ・トゥインクルのふしぎなともだち」で2枚の展示、1枚の紙面にたくさんの人物イラストが描かれているのがクリスマスらしい楽しさの絵。
もう一度モノレールで1駅、腰越図書館へ。「僕への小さな旅」で2枚、船の舳先に立つ少年とくまのぬいぐるみがかわいい絵。
最後に江ノ電に乗って鎌倉中央図書館へ。「DREAMING」で2枚、三日月の帆を上げた空飛ぶ船の絵。

各館1〜2枚と少なかったですが、移動時間をはさみながらそれぞれの世界観に触れていくと、伊藤先生のナイーブなファンタジックさが心に積み重なってきて、ギャラリーで一度に見るのとは違う感慨深いものがありました。

ふだんは滅多に行くことのない図書館を、それも初めて訪れる2館も含め5館をはしごして違いを確かめたり、途中ではアンティーク雑貨や竹細工の店に寄ったり、イタリアンの店で美味しいランチを食べたり、山を感じ海を眺めたりと、いろいろと新発見をしながらの鎌倉横断行で大いに楽しみました。

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2013年8月11日、武井裕之・大槻香奈二人展「いつかまた会える夏に」。

最終日に訪問。(会期:2013/8/3〜8/11)
はじめて大槻さんの絵を見たのが2008年、同じギャラリー「北鎌倉小舎」でした。今でこそ本の装画などを目にしますが、それまでまったく知らない画家さんで、初見ですっかり虜になったのです。その後、東京のギャラリーでの個展にも2度ほど足を運んでいて、この時が4度目の邂逅となりました。この日はご本人とも少しお話しできたのが嬉しく。そして5度目の機会もすぐにやってきました。

2014年1月29日、大槻香奈個展「生処に帰す」。

場所はThe Artcomplex Center of Tokyoの、100坪もある地下ホール。(会期:2014/1/14〜2/9)
60点もの作品を鑑賞できる貴重な展覧会でした。震災前の絵と震災後の絵を分けて展示したということで時系列的な変遷がわかり、また現在の表現の多彩なバリエーションを目にできるのも興味深いものでした。大作から小品まで、絵だけでなく立体を使った作品も目を引きました。

大槻さんはずっと少女をモチーフにした絵を描かれています。少女絵ばかりを描く画家やイラストレーターや漫画家はごまんといますが(アマチュアも入れるなら私もその一人で)、大槻さんの描く少女はきわめて特異です。
正統的に美しく可愛らしく具現化された少女の姿で、下品だったりグロテスクだったりするわけでもないのですが、清純とか青春とか思春期とかいう言葉で記号化できない奥深さを持っているように見えるのです。
北鎌倉小舎での二人展で、同じく少女をモチーフに撮り続けている武井氏の写真と並んで掛けられたり、写真プリントに描き込まれてコラボされた少女の絵を見ると、写真よりも生々しい存在感があるのに気付きます。武井氏の作品が写真なのに生々しくないということもありますが…。
生々しいというと、エロスとか情念とかを思い浮かべますが、それも違います。生きることでの人それぞれの想い、でしょうか、それこそが大槻さんならではの世界。

大槻さんの、同じ構図でたくさんの少女のポートレートを描いたシリーズがありますが、表面的なキャラクター付けでなく、一人ずつまったく違う人格が描き出されていて面白いのでした。それだけに、見る方の好みもはっきりします。この女の子の絵は欲しいけれど、こっちの子はいらない、みたいな。そこが珍しい気がします。
最近の絵ではリアルな少女画とは別に、極端にデフォルメされて萌えチックな少女たちの漫画絵も見られます。ネットで検索すると、そのタッチの絵で描かれたかわいらしい漫画作品も出てきます。これが、絵画作品とは正反対で一人一人の個性がまったく表われない、総体としての少女になっていて驚かされました。

大槻香奈さんの絵を論じようとするならば、彼女の作品への想いなどが綴られたコンテンツや、作品を評した人の文章もネットでたくさん出てきますので、そこからとても興味深く探っていくことができます。
でも原画を前にすると、言葉では言い表せない部分がたくさん伝わってきます。そして、5年以上見てきましたが、毎回新たなテーマを持ってチャレンジし続けていることに気づきます。少女というわかりやすい美を表に出しながら、濃密でメッセージ性の深い作品を描き続ける大槻さんの絵を見ていると、表現を志す者として得るものがとても多いのです。

大槻香奈web

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長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。よろしくお願いします!
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