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1巻からも間を置かずに連続で読みましたので、2巻分の感想をまとめて。


きんいろカルテット2 遊歩新夢(オーバーラップ文庫)

いきなり四重奏でなく七重奏団になってしまいましたが、人と楽器が増えるとともに語られる音楽の幅も広くなって、ストーリーもパワーアップした第2巻です。金管楽器の音色がどれほどの練習によって作られるのか、その大変さが伝わってきますが、実際に自分が持っているトランペットやトロンボーンの音を出したくなって吹いていてみれば数分でクラクラしてきます…それこそ毎日積み重ねる努力と好きだという情熱が大切。

世界が視野に入ってきた物語は、新たな登場人物たちも加わってにぎやかに、女の子はかわいらしく、演奏は熱く進んでいきます。飛び抜けた才能への妬みや、打ち解けることの難しい心など問題があっても、音楽バカの主人公とそれを慕ってまっすぐ進んでいく少女たちの姿は、嫌みがなく気持ちよく読めていいです。いろんな感情が表れた美しい音楽を聴くかのように。

1巻・2巻合わせても、新学期から夏休みにも入っていないだけのわずかな期間に詰め込まれた話で、どんどん上達しているのがさすがにありえない感じですが、才能と指導者とやる気が満ちて実現する理想郷、ある意味ラノベならではの無理な設定も押し通してしまう異世界ファンタジーと言って良いかもしれません。
最終3巻、これ以上どんな音楽の高みを見せてくれるのか、その上でどんな結末が待っているか、楽しみになります。


きんいろカルテット3 遊歩新夢(オーバーラップ文庫)

最終巻、さてどんな結末を見せてくれるかと楽しみに。またもトラブル発生というのはストーリー上仕方のないことですが、ストレートにハーレム疑惑というのがおかしかったです。音楽と女の子、その両極を一つに混ぜ合わせた味付けのバランスが、なかなか美味しい作品でした。

4月の中旬くらいに始まった物語、8月のコンクールまでたった5ヶ月ほどにずいぶんといろんなことが起こりました。その中でみんなの演奏スキルと音楽性がどんどん高まっていく、それでもまだまだ上には上があって際限がない…少し詰め込みすぎではないかと思うけれど、そこがファンタジー的、とてもリアルな音楽に対する描写とコントラストが付いていて面白さになっていました。

最後に後年談へと飛びますが、物語(の第一部)をきれいに完結してくれて良かったと思います。この先が書かれるなら、それは少し別の作品になるのだと思います。ただ、みんながみんな美少女設定にしてしまったのは、せっかく音楽で成長する心を描いてきたのに、逆に少し醒めてしまう気もして。中で私のお気に入りは、由真かな…報われずともすごく正直に頑張る姿がステキでした。

でもこの作品の面白さは、やはり音楽の描き方です。プロ演奏家の作者が、自分の分野の知識と経験と理想をフルに書き表した文章は、とても生き生きと迫力があり、聴いたことのない曲でも心の耳に響いてくるのでした。後からその曲の音源を聴いてみると、ブリティッシュブラスの地味さもあって…それもおじさんの演奏が多いし…そこまで鮮やかな印象を持つことがないのですが、これはやはり生で聴いてみたいと思ってしまいます。

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