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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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このブログ開設以来、記念すべき100回目の記事がこんな内容になってしまうとは…

■結石をあなどると…

尿路結石なんていつものこと、今は死ぬほど痛くても1日我慢すれば引くし、病院行っても痛み止めをもらうくらいだし…との考えは甘かったのでした。
数日経っても治らず、特に夜中に痛みがくるので眠ることもできず、でも会社には行って加減はしながらも残業もして…という数日を過ごしていると、高熱も出るようになり、会社の近くのクリニックで診てもらった血液検査の結果、腎臓の機能が半分に落ちているとのこと。炎症反応も高く。
このままでは人工透析になる危険もあるので、大きな病院で結石を超音波破砕してもらった方が良いだろうと、家の近くの病院に紹介状を出してもらったのでした。
土曜日もやっている病院ですが、あいにくと祝日、あなたは重症だから救急でも診てもらった方がよいとのクリニック医師の言葉で、月曜日を待たず受診します。結果、炎症が全身にまわってるので点滴を続けた方がよいと、そのまま入院となりました。

■徳洲会の病院

ちなみに、入院は2度めですが、前回は白内障の手術で都内の大学病院に1泊だけでしたので、何日にもわたるのは初めてです。数年前に湘南鎌倉総合病院の新病棟が完成したとき、地域内覧会に来ましたが、小泉元総理や鎌倉市長など、そうそうたる来賓が挨拶をしていました。そう、徳洲会の選挙違反事件で騒がれた徳田虎夫氏が入院している、グループでも中核の病院なのでしょう。
徳田氏は自分の医療理想のために、対立する医師会などを押さえ込むのに、自民党を利用しようとした人なのではないかと解釈しています。あの党ですから、金の糸目が切れると簡単に見捨てられてしまったように思われます。
母も妻も義父も徳洲会の病院に入院してお世話になりましたが、どこも大学や公共系で見られる権威主義的なところがなく、患者と親身に向き合ってがんばってくれる感じがします。若い医者や看護師が頑張りすぎなところが心配になるほどです。
12階の角部屋のワイドな窓からは鎌倉のなだらかな山並みが見え、開放感あふれる眺望です。お金もないので大部屋ですが、入ったのは無駄に広々とした2人部屋…トイレ・バス、キッチン付きで、VIPな個室として使える病室のようです。高層マンションに住みたい人の気持ちも、少しわかる感じがしました。この新病棟、最近発覚した免震ゴム偽装事件の対象物件で、大変ですが…。

■点滴生活

入院だと点滴の針は刺しっぱなしで、薬を変えていくだけなのは助かりましたが(その前にクリニックで2度刺されていたので)、最初の2日間は常に管とつながっている不自由さ。そして時折の採血。とにかく注射針が皮膚の中に入ってくるという感覚が恐ろしいので、痛みもよけいに感じるのかもしれません。
4日目の採血で、腎機能と炎症の数値が下がってきたので明日退院しましょうと言われたときは非常な歓びでした。点滴や血液検査の針は、格闘の打撃より痛くて怖い、と思います。
血液検査の結果ですが、3年前にこの病院で健保の健康診断を受けていたので(というか、その後2年間受けてなかったのが良くない)、その時の数値とも比較で出ていました。やはり、なにかあったときのことを考えると、定期健診は毎年、職場近くの診療所などよりも、家の近くの大きな病院で受けておくべきと思いました。

■結石との付き合いはつづく…

エコーやCTスキャンでとらえられた石は、6ミリほどの大きさ。このくらいなら、自然に排出されるのを待つのがよいという、泌尿器科での診断となりました。
出るまでにはどのくらいの期間がかかるものか、その間に何度こんな痛みがくるのか、まったくわかりませんが…恐れ怯えつつ、出る時を待つのみです。痛みが出るのは、石が出口に近づいたということ、動かないよりも良いのだそうです。
痛くなったときに飲む薬は、腎臓に負担のあるロキソニンではなくてカロナール、または坐薬。普段から水分をたくさん摂って、運動すること。ただし、痛みが出てるときに水をたくさん飲むと、かえって痛くなるのでその時は控える。そんなことで、これからも危機を乗り切っていくしかないのだと、ちょっと憂鬱ではありますが、闘っていきます。
それよりも辛そうなのは、腎臓のための食事制限…塩分を1日6mg未満に抑えるようにと…平日の昼食は外食になるので、家ではほとんど味のない料理?あー、耐えられるでしょうか。

教訓です。
●結石の発作が起きたら、病院に行っておこう。
●結石のためには普段から水分をたくさん摂る、そして運動。
●健康診断は、家の近くの大きな病院で、毎年受けておいた方がいい。
●今まで健康でも50過ぎると変わってくる。

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第二十五回鎌倉はなし会 柳家三三 独演会
2015年1月31日、逗子なぎさホール

人生初の落語ライヴを聴いてきました。ちなみに、お笑いということで広げると、30年近く前に「象さんのポット」のコントライヴを観たことはありますが、演劇色が強いものでした。伝統芸能という括りなら、旧歌舞伎座の一幕見席を観て以来となるでしょう。落語は、枝雀や小朝が若手として活躍していた時期にテレビで見たのが、記憶の最後かもしれません。
そんな私が今回の公演に行ったのは、席亭(主催者)の秋山さんを知り、彼の本で席亭という仕事について読んで興味を持ったからでした。もう一つ、数年前に読んだ佐藤多佳子の小説「しゃべれどもしゃべれども」も、落語への興味を開いてくれていたのでした。秋山さんからご案内もいただきましたので、これは良い機会と思ったのでした。

柳家三三(さんざ)さんは若手のホープだそうですが、なるほど、軽妙な語り口でありながら軽すぎない、本格派の雰囲気を持った良い噺家さんでした。終了後にロビーに演目が張り出してあったのですが、人が多くて近づけず…落語がこんなにも人気があるとは不勉強でした…あとで調べておきたいと思います。開口一番に鈴々舎馬るこさんの、自信の体型に合った相撲ネタの話を、そして柳家三三さんの、マクラからちょっと艶っぽい「権助提灯」、ドロボウの話「締め込み」、中入りをはさんで人情味あふれる「文七元結」。笑いだけでなく、日本人の心といった物語を聞いた感じで、すごいものだと思いました。後ろの方の席で顔は小さくしか見えませんでしたが、全身から伝わる表情が豊かです。これこそ、芸、なのでしょう。

とても楽しませてもらいましたが、それは私の中で、時代劇などで触れてきた長屋風景などをイメーできるから。江戸を舞台にした古典落語、水戸黄門が終了したことは象徴的でしたが、テレビでも時代劇がほとんどなくなってしまった今、若い人に理解してもらうのが難しくなってきた気もします。今日の劇場の客層、私よりも上の人がほとんどで、ちらほらと20代とおぼしき人が見える感じで…。ジャズのコンサート会場などでもそうした傾向は見えますが、音楽は聴いてもらえればわかるけれど、物語の歴史観は知識としてないと厳しそうです。もちろん、落語家の皆さんは意識されているのでしょうけれど、なにかを伝承していくことって難しいですね。
 
逗子のホールも、完成した時から来てみたかったところで、何年も経ってしましましたが、やっと訪れることができました。客席はとても見やすかったです。ホールに行く前に、せっかく逗子まで来たのだから(大船から12分ほどと近いのですが)と、先に披露山公園に行ってみました。海のそばにある山の上、江ノ島の向こうに富士山が綺麗に見えましたので、写真をアップしておきます。手前に広がる街並は、日本のビアリーヒルズと言われる日本有数の高級住宅地、披露山庭園住宅です。タウンセキュリティがあり、部外者は容易に立ち入れないようです。背筋着コースから披露山に登る際、前日も雨のせいで足を滑らせ、滑落してしまったのですが…無事に落語を聴けて本当に良かったです。


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「僕僕先生 零」仁木英之


僕僕先生シリーズの番外編、まだ人間が創られたばかりの、神仙の時代を舞台にして、僕僕の正体が描かれる話でした。
前にも一冊、番外編がありましたが、本編が進行中に出るのは評価が難しいところです。かなり重要な内容なのに、別ラインの文庫本で出版されるというのもどうなのでしょう。シリーズのスピンオフとして、若いターゲットに向けて書いてよ、という企画が、思いのほかネタバラシな位置づけになってしまった、という感じがします。

本編の中でうまく盛り込んで欲しい内容ではありましたが、それだけに面白く読み応えのある作品でした。僕僕の正体が意外であり幼いながら生意気なところがかわいくもあり、本編で登場していた古い神様たち本来の姿も生き生きと、そして中国的世界観が興味深く。作者ならではの現代的感性が生む個性の強い魅力的なキャラクターたちと相まって、引き込まれてしまいます。女の子たちがかわいいし、主人公である拠比の唐変木さが味を出しています。

しかしこれも一巻で終わっていないので、本編と平行してのシリーズ化でしょうか。炎帝対黄帝の大戦争まで描かれ、魃とかも出てくるとするなら、長くなりそうです。そしてやはり、いよいよ佳境を迎えている本編との関係も気になります。「零」ではじまったタイトルをどうするのかも気になります。
とはいえ、中華街にコース料理を食べに行きたくなるような「食事」をキーにした本作なりのテーマもありますので、期待してお腹を空かせて待ちたいと思います。

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「つちくれさん」仁木英之(朝日新聞出版)


数えてみれば、仁木作品を28冊読んでいます。歴史ものを中心に、いろいろな作品で楽しませてくれる作者にとって、本作は初のミステリー小説ということですが、考古学を題材にしているところにらしさがありました。定年退職したばかりの元刑事と、学会からはじかれた考古学者、その秘書の変人女性という組み合わせは味がありました。評判が良ければ、続編やシリーズ化もあり得る感じです。

ミステリーという分野にはあまり興味がないもので、事件と解決についての出来がどうこうと言えませんが、最後まで犯人がわからなくて意外でした。謎解きも納得しましたがとってつけた感もあり、本筋は初老の二人の出会いと関係の深まりの物語。そこに、美人で優秀だけど色気を感じさせることもない、強いキャラクターの若い女性が加わって、長野と奈良を舞台に様々な人間関係が発掘されていく、展開の面白さがありました。私も初老に近づいているからか、いろいろと共感できてしまうのがちょっと寂しいところです。

その昔、私も大学生の時に3日だけ、遺跡発掘のバイトをしたことがありました。真冬で一日中外にいるので風邪をひいてしまい、そのままやめてしまったのですが…地道に少しずつ何か出てこないかと地面を掘り浚っていくというのは、苦痛より楽しさを感じられたことを思い出しました。子どもの頃、考古学者になりたい、なんて思ったこともあったなぁ…。

今はまさに、不動産デベロッパーがクライアントの仕事をしているので、遺跡よりも目先の事業優先という考えもよくわかります。でも、利益を追求するために歴史遺産や自然を壊すのは、やはり間違っていると思います。取り返しのつかないことを重ねてきた人間が、いまだに意識を変えられないどころかさらに良心を失いつつある、そんな警鐘も鳴らしているような作品だと想いました。

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「ビブリア古書堂の事件手帖6 栞子さんと巡るさだめ」三上延(メディアワークス文庫)


物語の大きな進展とともに、この巻も大船を中心にした地元感いっぱいで楽しめました。いきなり私にとって古巣の戸塚からはじまりましたが、電車で行ったのに車で帰ってくるというおかしな描写…かなり緻密な作品にしては珍しいけれど、もしかしてミステリーが隠されている?
前の巻で栞子さんと大輔君の仲が進んだのを受けて、微笑ましいと思わせるところがありつつも、実のところこのヒロインはそんなに単純な純情派ではないのかも…それは血筋でもあったということが明かされてきました。古本の話よりも人の業や人間関係の話が強くなってきて、息苦しさも感じますが、とても面白くなってきたところで、あと1〜2巻で終わりとのこと、期待が高まり良い頃合いではないかと思います。

取り上げられた本は、1巻以来再びの太宰治。私は仕事で三鷹に行ったついでに太宰治文学サロンに立ち寄ったことがあり興味は引かれましたが、逆にこの人の生き方を知って本を読んでみようとは思えず…こんなに人気がある魅力を理解できていないのですが、本作で稀覯本というものの価値については納得させられました。
長く同人誌活動をしてきた身なれば、無名であっても、思い入れのある作家の手作り本などには愛着があるものです、それが昔の有名作家のものであれば、どれほどのものであるか…マニアの気持ちもよくわかります。それこそ、人間らしい業というものであるのでしょう。

昔、ブックオフの創業者である坂本孝氏の講演を聴いたことがありますが、この作品に描かれるような古本に関わる人間の想いを排したビジネスモデルを作って成長したわけで、普通の人が求めるものはそれなんだよなぁとも思うのでした。神保町の古書店より、ブックオフの方が楽しさを感じられるのも確かです。たまに好きな漫画家の古い初版本など目にすれば、手に入れたいと思ったりもしますが、値札を見て驚くのでした。
家を建てて引っ越す際に、亡父と私自身の膨大な本を売り払った時点で(それでもかなり残ってますが)、古書趣味は持たないと心の奥で思っていたのかもしれません。

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長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
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