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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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「ビブリア古書堂の事件手帖6 栞子さんと巡るさだめ」三上延(メディアワークス文庫)


物語の大きな進展とともに、この巻も大船を中心にした地元感いっぱいで楽しめました。いきなり私にとって古巣の戸塚からはじまりましたが、電車で行ったのに車で帰ってくるというおかしな描写…かなり緻密な作品にしては珍しいけれど、もしかしてミステリーが隠されている?
前の巻で栞子さんと大輔君の仲が進んだのを受けて、微笑ましいと思わせるところがありつつも、実のところこのヒロインはそんなに単純な純情派ではないのかも…それは血筋でもあったということが明かされてきました。古本の話よりも人の業や人間関係の話が強くなってきて、息苦しさも感じますが、とても面白くなってきたところで、あと1〜2巻で終わりとのこと、期待が高まり良い頃合いではないかと思います。

取り上げられた本は、1巻以来再びの太宰治。私は仕事で三鷹に行ったついでに太宰治文学サロンに立ち寄ったことがあり興味は引かれましたが、逆にこの人の生き方を知って本を読んでみようとは思えず…こんなに人気がある魅力を理解できていないのですが、本作で稀覯本というものの価値については納得させられました。
長く同人誌活動をしてきた身なれば、無名であっても、思い入れのある作家の手作り本などには愛着があるものです、それが昔の有名作家のものであれば、どれほどのものであるか…マニアの気持ちもよくわかります。それこそ、人間らしい業というものであるのでしょう。

昔、ブックオフの創業者である坂本孝氏の講演を聴いたことがありますが、この作品に描かれるような古本に関わる人間の想いを排したビジネスモデルを作って成長したわけで、普通の人が求めるものはそれなんだよなぁとも思うのでした。神保町の古書店より、ブックオフの方が楽しさを感じられるのも確かです。たまに好きな漫画家の古い初版本など目にすれば、手に入れたいと思ったりもしますが、値札を見て驚くのでした。
家を建てて引っ越す際に、亡父と私自身の膨大な本を売り払った時点で(それでもかなり残ってますが)、古書趣味は持たないと心の奥で思っていたのかもしれません。

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