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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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■こだわりモノ

まずはじめに、今ではテレビや広告などで「こだわり」という言葉が使われますが、辞書を引くと決して良い意味ではありません。
きっとテレビや雑誌で「頑固親父のこだわりラーメン」なんて使われ方をしていたのが、こだわり=妥協のない本物、みたいな意味になったのではないかと推測しております。いや、最初から良い意味もあったのだということを知っている方がいらしたら、ぜひお教えください。
そんなわけで、コピーライターをしている私はなるべくこだわりという言葉は使わないように心掛けているのですが、でも前述したような意味で使われるようになったこの言葉は便利で、うまく他の言葉で代用できないニュアンスを持っているため、ついつい使ってしまったりもするのです。

さて、このブログの「こだわりモノ」シリーズは、私がどうしても欲しくなって悩んだりした末に手に入れ、愛用している品物を紹介しようというコンテンツです。衝動買いとは反対の行為ですね。私にとってのこだわりポイント、欲に負けた自分のこだわる心も書き連ねてみたいと思っています。


450b363e.jpegマッサージクッション「ルルド」

つい最近購入したものですが、早くも愛用しています。私はひどい首・肩・背中・腰コリを抱えているのですが、整骨院やカイロに行ってもその時は気持ち良くてもすぐに戻ってしまう、それに頻繁に通うような金も暇もないときていますので、ここは思い切ってマッサージ機を買うかと思い立ち、ネットでの評判を見て探したのでした。
叩き系や振動系、電流系よりはモミ系で、使いやすそうで、コストパフォーマンスも良いものをと…ネットにおける口コミ情報も信じ過ぎると危ないわけですが、しかし貴重な情報源であることは間違いありません。そこでの評判が良かった(ポジティブ意見がとても多くネガティブな内容があまりなかった)このクッション、実物の姿は店で見ましたが体験することもなく、楽天の一番安いショップで注文しました。整体を60分ほどお願いしたのと同じような金額で、毎日(壊れるまで)使い続けられると思えば、決して高くはないと考えたのです。

到着した日はあいにくと徹夜残業になってしまい、仕事で凝りをひどくしながら今日の夜こそは帰ってクッションに身を預けることを想いながら頑張ったのでした。翌日帰宅してさっそく使えば、夢心地でした。以来、休日などはビデオを見ながら使い続けてしまいます。
機械は疲れたとも言わずに、休むことなくモミ続けてくれます。実際は15分でタイマーが切れるのですが、そうしたら上下を引っ繰り返してまたスイッチを入れれば、違うモミ方を味わうことができます。あとは少しずつ体の当たる箇所をずらして行き、強さも着ているものの枚数で調整することが可能。写真で赤く光っているのは、ヒーターを入れたところです。人肌ほどの温度で、さらに快適になります。
当てににくい場所があったり、同じ場所だけ続けるとモミ返しもあったりと欠点はあります、全身を同時にモミホグシテくれるマッサージ椅子と比べれば機能的に劣ってしまうのは確かですが、コンパクトで電力もそんなにくわず、自分の好きなように使える優れものなのです。あとは耐久性がどの程度か、それによって本当のお得感がわかるのでしょうが。
さて、まだ手に入れてそんなに長期間使ったわけではありませんが、コリの方はというと……ううむ、なくなることはありませんね。多少は症状が軽くなったという実感もなくはないですが、何カ月か使った後に、またご報告したいと思います。

ルルドのメーカー、アテックスのHP

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「さよならドビュッシー」中山七里(宝島社)
※読書感想についいては、なるべくネタばれを避けるようにしています。
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続編であった「おやすみラフマニノフ」が、ミステリーよりも音楽小説としての創造的な面白さにあふれていたのに対し、本作は苛酷なまでの主人公である少女の境遇を描いたミステリーに付随しての音楽、という印象です。『このミステリーがすごい!』大賞受賞作ということですが、ふだんミステリーというジャンルに馴染みが薄い私としては、前後逆順で読んで良かったと思っております。

もちろんドビュッシーも、音楽に対する熱い愛情と深い造詣にあふれていて、音楽家を目指す者の姿勢のこと、ピアノの奏法のこと、コンクールのことなど、門外漢からすれば興味深いこと多く、満足度の高いものでした。それ以上に、ラフマニノフにもありましたが医学的なことや事件性の方が前面に出ていたということです。ミステリー作品として高い評価を受けた理由がわかります。
いや、作者自身は楽器演奏などしない方らしいのですが、それでも好きだから単に知識でなく感覚として理解できる、ということなのではないかと想像するところです。または、医学への関心の高さから、情報収集や分析力に優れた人なのか…どうあれ、作品が素晴らしければ良いわけですが。
作者の素晴らしいところは、ラストに向かって音楽で盛り上げ、事件の謎もしっかりと(動機となった人の感情も含め)納得いくように丸め込んでいく、綿密に練られたバランスの良さです。投稿作であったドビュッシーと、それが評価を得てからのラフマニノフで作品の志向性を変化させたところにも、作家としての才を感じます。

主人公の少女には、生き続けること、自我を保ち続けること、音楽を続けることへの極限のできごとが次々と襲ってきますが、それに立ち向かう少女の強さ、立ち向かうしかないのだけれど哀しみなどの感情を抱きながらも逃げることのない姿には、痛ましさを感じるほどに感動も大きく。その中で一人の音楽家が誕生していく過程があり、楽曲が本当に聴こえるように言葉で描かれ音に包まれるほどに感動は深く。
これがライトノベルであれば、「ピアニスト探偵・岬陽一の事件簿」みたいなサブタイトルが付きそうですが、そんなにエンタテイメント寄りでなく、しっかりと人間の人生を描いているのが重厚な読み応えです。
リアリティがないという読者感想もネットでいくつか見受けましたが、人間の感情の複雑さを考えれば、それぞれの登場人物たちの行動の動機も十分に受け入れられるものでしたし、時に事実は小説よりも奇なりという言葉のとおり、偶然の重なりや奇跡のようなことも現実には多いのです。小説とはいかにリアルを追求してもファンタジーである、しかし読んだ人によってはリアルに変換される、そうした面白さの中で読むべきものだと私は思っています。まぁ、岬陽一の完璧すぎるところがリアリティないなとは思えますが。


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「盤上のアルファ」塩田武士(講談社)41IrOIzNprL._SX230_.jpg

子どもの頃、日曜日の昼時になると父がNHK教育テレビで将棋〜囲碁番組を見ていました。秒読みの間延びしたような声と、時折り駒や石を盤に打つパチッという音に、なんとも気だるい感を覚えていたものです。私も父から手ほどきくらいは受けましたが、素人から見れば(子どもでしたし)、そんなのんびりとした世界ですよね。
しかしその陰には、棋士たちのそれこそ命がけの闘いがあるのだと、本作品は気づかせてくれます。「ヒカルの碁」や「3月のライオン」といった、囲碁・将棋の世界を題材にしたマンガでも感じられていたことですが、本作は将棋しか能のない男の本当に生死に関わるほど切羽詰まった姿を描くことで、勝負師としての厳しさが息苦しいまでにヒシヒシと伝わってくるのでした。

塩田武士氏の作品を読むのは「女神のタクト」に続いて2作目で、書かれた順序から逆となりましたが、かえって良かったかもしれません。女性主人公で(ひどい性格でしたが)音楽ものの「女神」と、むさ苦しく(しかもひどい性格の)中年男たちが主人公の将棋ものでは、前者の方がとっつきやすいのは明らかです。
しかし両作ともに、まともな性格の人物は出てこないという、それだけでも個性的な話になるところに、音楽や将棋という興味深い題材を掘り下げながら、多方向に物語の伏線を張り読ませていくので、とても刺激的な体験をもたらしてくれます。
作者は元新聞記者ということで、観念的な描写よりも客観的に対称を描いていくことが得意なようです。それが、登場人物への感情移入ではなくて、体験として感じられる要因なのでしょう。

厳しいネタ争いを繰り広げる新聞記者の世界からはじまって、常に勝負に生き続けなければならない棋士の世界、今でも極貧にあえぐ生活をしている人達の世界、男女の情の世界、ついでにオオカミの世界などをうまく絡み合わせた小説ですが、どちらを向いてもしっかりとした面白さがありました。
一番の見所は、プロ棋士になるしか生きる道のない真田という男の生きざまなのですが、人間的な魅力など微塵も感じられないように描かれた男を、最後は応援しほっと安堵させられてしまう、心に滲みる小説だったと思います。


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鎌倉市に住んでもうすぐ12年、それ以前から隣町で生まれ育ってきたので、けっこういろいろなところを歩いて来ましたが、未だ訪れたことのなかったのが鎌倉山。
桜並木が美しい季節は別として、基本的に高級邸宅街なので行く目的もなかったわけですが、地図を見ると、私の家から一番近い海までの間にあることがわかっていました。
そんなわけで、寒くて歩くには苦にならない今、正月の食べ過ぎで緩んだ体を締めようという意気込みもあり、徒歩縦断を決行!

IMGP2306.jpgIMGP2308.jpgIMGP2310.jpg家の近くの植物園「大船フラワーセンター」横を抜けて正面に見える山崎跨線橋へ。多くの水鳥が訪れコウモリも飛ぶ柏尾川を渡ります。この橋の上からは、江の島花火大会の花火も見えるのですが、昨年は震災による自粛でありませんでした。
ちょっと行くと、寸断された線路を渡ります。JRの車両工場への引き込み線でしたが、数年前に工場が廃止されたため、このような状態になっています。細く長く続いている土地はこの先、どのように利用されるのでしょう。

IMGP2314.jpgIMGP2317.jpg細い道を歩いて行くと、湘南モノレールの湘南町屋駅あたりへ出ます。しばらくは頭上を逆さ吊り式の列車が走っている道路を歩き、次の湘南深沢駅を過ぎたあたりで左折しました。
ここからはまっすぐ鎌倉山方面に進みます。途中、いちご狩りの温室栽培がありました。観光地や住宅街、海だけでなく、鎌倉野菜というブランドがあるくらい実は農業も盛んな鎌倉市です。

IMGP2319.jpgIMGP2320.jpgIMGP2322.jpg山を背景に趣ある佇まいを見せている日蓮宗「佛行寺」。良い感じでしたので寄ろうと思いましたが、拝観料100円と札が立っていたので、またの機会に。庭園のツツジがきれいなようなので、その頃に……来ることあるかな?
寺の隣にある「三嶋神社」、階段が続いているのを見ると、つい登ってみたくなるのです。正月明けとあって、境内にはしめ縄などのお飾りが外されて置かれていました。これもまた季節の風景ということで良い感じです。

IMGP2330.jpgIMGP2332.jpg敷地的には神社に隣接している「笛田公園」。多目的グラウンドと野球場、テニスコート等のある運動公園です。少年サッカーの試合が行われていて、お父さん・お母さんたちも多くいました。
高い場所にあるので、天気次第では富士山もよく見えるようですが、この時はちょっと雲が多く。そのかわり、私にとっては毎日下を通る馴染み深い大船観音が見えて嬉しく。

IMGP2341.jpgIMGP2347.jpgIMGP2351.jpgそこから少し行って、夫婦池公園公園に。数年前に公園として整備された場所で、今回の目的地の一つでした。上池と下池に分かれていて、木道やベンチ、東屋なども設置されており、とても心地よい公園となっていました。ここから森のさんぽみちを登って行けば、鎌倉山の中心地に出ます。

IMGP2363.jpgIMGP2368.jpg斜面地が多いので、崖に張り出すような構造の家も多く見られました。お金持ちだから建てられる家です。
このあたりから、ついに海が見えました。写真は屋根に砂が敷き詰めてあるカフェ越しに海を撮ったもの。モダンな建物と素晴らしい眺望、これが今の鎌倉山のイメージかな。

IMGP2376.jpgIMGP2381.jpg写真を加工すると割とはっきり見えてきましたが、雪をいただいた富士山の姿もかすかに見えました。
レンガ造りの建物は、元「棟方版画美術館」。ここも寄ろうと思っていたのですが、一昨年に閉館していたことを前日に知りました。残念、やはりもう少し前に来るべきでした。

IMGP2396.jpgIMGP2402.jpgIMGP2411.jpg鎌倉山の個性的な邸宅などを見物しながら、海側に降りて行きました。
写真は七里ガ浜住宅街にある遊歩道公園。七里ガ浜も高級な邸宅が建ち並んでいて、海辺の開放的な明るさに満ちている街です。

海岸線まで来れば、右に江の島とその先の富士山(この日は見えませんでしたが)、左に稲村ヶ崎とその先に三浦半島が見える絶景ポイントです。

IMGP2418.jpgIMGP2421.jpg最後の目的地はイラストレーター・伊藤正道さんのアトリエ兼ギャラリー「ジオジオフェクトリー」。妻が10年ほど前から、伊藤先生のイラスト教室(カルチャーセンター)に通っているので、私もともに何度か訪れていつも長居してお喋りさせてもらっていたのですが、一人で来たのははじめて。しかしこのギャラリー、板貼りの外観とシンプルな内装、窓からは海や江ノ電も見え、とにかく落ち着ける空間で、伊藤先生と30分ほどお話ししておいとましました。



IMGP2423.jpgIMGP2428.jpg少し浜辺を歩いてから、稲村ヶ崎へ。波打ち際から、そして高台から眺める海の景色を堪能したところで、今回の鎌倉中央部縦断は終了です。
あとは混んでいる江ノ電に乗って鎌倉駅へ、混んでいる御成通りを見物して、混んでいる横須賀線に乗って大船駅へ。いつも人の多い鎌倉ですが、この前クリスマスイブに来た時はそれほどでもなかったのに。
今年は大河ドラマが平清盛、また鎌倉も混みそうです。

さて、家から七里ガ浜までで途中寄り道をしながらですが、時間は2時間半ほどでした。
さらに稲村ヶ崎、鎌倉、大船から家も含めて、この日歩いた歩数は2万3千歩ほどでした。


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あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今の場所に家を建ててから、6度目の正月を迎えました。
ほぼいつも通りの正月の過ごし方、そんな風景を写真に撮りましたので
アップしておきます。
osechi.jpgtokonoma.jpggenkan.jpg
zaimoku.jpgjinja.jpgtera.jpg







1)母が中心に前日までに作ったおせち料理を食べる。重箱も母の彫った鎌倉彫。今年の酒は大好きな〆張鶴にしました。
2)床の間と玄関の飾り。
3)近所の材木屋さん、毎年の年賀飾り。4)初詣に行った近所の諏訪神社。お神酒をいただきます。
5)初詣に行った近所のお寺。毎年寒桜が咲いています。
いつも通りに過ごせるということの幸せを認識させられた本年でした。

今年の抱負は「創造のまとめ」。
ここ数年取り散らかしてきた自分の中の創作テーマを、しっかりと形にすること。
そうする中で、いろんな考えがまとまって発信できるかなと思っています。
体力と気力を振り絞って。がんばりますので!
 

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長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
■マンガ作品  COMEE
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■イラスト作品 pixiv
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