つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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いま10数年ぶりに聴き直してみると、完全なフリーではなく、ある程度の枠組みの中でそれぞれのメンバーが熱く即興を闘わせる感じ、私が一番好きなスタイルでした。
次に買ったのは2枚組のライヴアルバム「亜爾然丁(アルゼンチン)万歳 !」(1981録音)で、もうフリーではなく、ラテン色の強いスピーディーでパワフルで体中が熱くなる、エキサイティングな演奏でした。これも私が最も大切にしているレコードの一つです。
ガトーが来日したら聴きに行きたいとずっと思っていましたが、もう随分前、来日した際に演奏した場所が東京ブルーノートで、当時の私には金銭的にも雰囲気的にも敷居が高く、聴くこと叶わなかったのでした。どんな演奏をしたのでしょう。
サックスの音、こぶしの効いた吹き方などは、日本でいうと梅津和時のイメージに近いかなと思います。
調べてみると、映画「ラストタンゴ・イン・パリ」の音楽で世界的な名声を得たのですね。この曲は知っているし、映画もタイトルは知っていますが、結びついていませんでした。YOU TUBEで動画が見られますが、尋常ではない哀愁の音色です。
ジャズというと、アメリカに連れて来られた黒人たちが祖国であるアフリカの音楽をルーツに作り上げたものであるから、黒人以外のジャズは偽物だ的な人がいますが、ならばアフリカ黒人のジャズはアメリカ黒人のジャズよりも根源的である、本物であると言っても過言ではない?
そんな論議は不毛と思う私ですが、ダラーのジャズはたしかに、アメリカの黒人ジャズには観られないほど、とても長閑で土俗的で、哀切もあって心に滲みるものでした。今ちょっと調べてみると、後にアブダラー・イブラヒムという名で活動するようになって、昨年には来日していたということ…やはりブルーノートでしたが、気づいていれば行きたかった…です。
2人のレコードをはじめて聴いた当時は、本家アメリカのジャズもいろいろと聴いてみましたが、なんでしょう、アメリカのジャズは酒場の音楽という感じが強く(資本主義的な退廃の匂いとか)、音楽性の高さは面白いと思うものの心からのめり込むことはなかった気がします。
ガトーもダラーも、ともに母国でアメリカのジャズに出会いながらも、まずはヨーロッパに渡って知られるようになったということが共通のようで、アメリカのジャズの潮流とは違う自由さのある欧州ジャズの文化の中で、自分のルーツも含めた個性を伸ばしすことができたのかもしれませんね。
そんなわけで私にとってのジャズとは、アメリカの音楽…サッチモでもエリントンでもマイルスでもなく、世界中で演奏されている自由な音楽、という認識からはじまったのでした。それを邪道というなら言うが良い!私にとっては後に日本のジャズと出会うに至る正道であったのだから…。
ジャズに限らず、南米やアフリカ、東南アジアなど第三世界の音楽は、グローバル化が進んだ今でも、いや今だからこそさらに、根源的なエネルギーに満ちていて面白いと思います。

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これだけのスケールになってくると、主人公にもそれにふさわしい資質がいるというもの、1巻で見せた少年・千里のひどく歪んだ性格というものが、次第に強さへと変わっていく、ひどい主人公だと思っていたけれどそういうわけだったのかと、納得してきたところです。
この巻では千里にもまして、主人公格3人のうちの1人、武僧・絶海がとんでもない方向に走ってしまうのですが、それも次の物語への序章ということのようです。坊さんがある意味主人公というのは、先に刊行された「海遊記―義浄西征伝」とかぶっているというか、相乗効果でテーマが深まっている巻があります。
基本的にはアニメ的なキャッチーをも備えた作者なので、アクションも本格的、美少女の性格付けもはっきりしていて、娯楽ものとしても楽しめるところが技量でありましょう。2巻での空翼、3巻での蔑収というヒロイン描写はなかなかに愛らしく(怖い子たちでしたが)秀逸でした。
とりあえず天地がひっくり返るほどの超展開で終わりましたので、4巻が楽しみです。作者としても想像力を広げて創造力の限りを尽くさないと難しそうで、ファンとしては応援しながら期待して待ちたい、できれば早めに、と思います。
ところで、1巻が文庫本化もされましたが、表紙絵のあまりの違いに驚きました。これはありなのか?
★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆
ついでなので、1巻を読んだ時(2010年2月)の感想文も以下にコピペしておきます。2巻「千里伝 時輪の轍」の感想は書き忘れていたようです。
『千里伝 五嶽真形図』仁木英之(講談社)
作者お得意の歴史中華ファンタジーですが、「僕僕先生」のような美少女とのまったり甘味ある旅ではなく、少年たちのバトルに満ちた旅。中国という広大な大地が舞台なだけではなく、神仙とか異世界とか、千年の時とか、スケールが大きく読み応えもある物語でした。
マンガのイメージ的には、ベルセルクの世界観とドラゴンボールの戦士たちを掛け合わせたような感じ、かな。アクションシーンが格闘技大好きな者には目に浮かぶ迫力あるものになっていて、とても良かったし。作者は空手マンのようなので、痛さとかがリアルな感じです。
物語りの中でなにが最も印象的かと言えば、主人公の性格の悪さでした。高慢ちきでねじ曲がっている、生意気な成長しない子供。ひっぱたきたくなるような憎たらしさが、でも不快ということでもなく・・・それは、周りの人物たちが負けないだけの強さや大らかさを持って接するからなのでしょう。そんなさっぱりした感じが、この作品の最大の魅力なのです。いや、この作者の魅力なのでしょう。
ラストの方は、ちょっとものごとの変化が性急すぎた感じもして、あれあれ、そんな簡単に?と少し面食らったりもしましたが、それはそれでテンポ良く、爽やかな読後感につながった気がします。
それにしても、仙人という存在は本当に不思議です。僕僕先生や、南條竹則の作品でその世界観を垣間見てきましたが、やはり中国という日本の何倍もの歴史と智を持っている国の力の源なのかなぁと思わされます。そこに儒学が生まれ、地続きの外国から仏教とか、イスラムやキリスト教なども加わって、大きな文化ができあがっているわけですから、島国に住む私達が簡単に理解できるものではないのでしょう。
なんか、中国を蔑視や敵視する人達が(特にネット上では)多く見受けられますが、本当に狭い了見だと、気付くわけです。そう、中国から見れば、日本ってちっぽけな島国というだけでなく、薄っぺらな文化の国なんじゃないかな。そこを理解した上で、でも日本の文化には中国にはない素晴らしさがあるのだと、競うのではなく認識するというレベルでとらえていくべきだと思うのでした。
2枚組の1枚目には、番組で歌われてきた48曲が収録されています(ランカーのテーマ曲がないので、全部でないのは確か)。2枚目はシングルレコードやテープで発売された主要な歌が、番組用とは別の長いバージョンなどで録音されていました。ここまで充実したものまでは期待していなかったので、嬉しいこと限りなく。
夏に訪れた人形作家・友永氏の美術館で、深い静けさの中で気品をまといたたずんでいた膨大な数のキャラクターたちを見たとき、プリンプリン物語に惹かれていた理由を実感できましたが、こうして声を聴くと、また別の芝居としての番組が持っていた魅力を認識させられます。
DVDも出ているのだから、それを観れば一番良いではないかとも思いますが、たぶん違うのです。人形は人形として、歌は歌として向き合えたことで、本質が理解できたように思えます。
歌には不思議な魅力があります。歌手が本業ではない俳優や声優や、スポーツ選手までもがCDを発売しますが、その人(または役柄)の存在が込められていて、ファンにとってはその人の存在を手に入れられるような気がする、それはその人を撮った写真やその人の書いた文章以上に、心が繋がるように思える媒介物であると、私は考えているのですが。
そして、プリンプリン役の石川ひとみの歌唱力と楽しんで歌っている感じが素晴らしく、その他のキャラも一人何役もやりながら歌い分けているのが流石で(でもこれとこれは同じ人だったのだとわかるのも面白く)、音楽として聴くには多少耳障りなところもありますが、ファンとしては懐かしさだけではない発見も多くある、大満足なディスクでした。
ちなみに、付属ブックレットの石川ひとみのインタビューも、番組収録時の現場の様子が知れてたいへん興味深いものでした。歌は1度しか録音してなかったと…毎回、芝居の中で歌ってるのだとばかり思ってましたので。
私はまだアマゾンで新品を買えたので良かったですが、いずれ近いうちに品切れとなるでしょう。手に入れたい方はお早めに。
荻原 規子作(カドカワ銀のさじシリーズ)
物語もクライマックスを迎えた第5巻。いよいよ忍者軍と陰陽師軍2つの陣営が対決する学園祭…でしたが、闘いは意外な方向に向かい、今までじれったかったヒロイン泉水子がやっと主人公らしく活躍した感じです。
自分自身の存在意義をやっと意識してきて、自我も目覚めてきて、やるべきことを自覚して行動できるようになった、だめな娘だったのがとっても成長してきて嬉しいのだけれど、それ故にちょっと危うさも増して、ハラハラさせられます。それこそ物語の醍醐味ですが。
デビュー作から本作まで、基本的に大きなテーマのヒロイックなファンタジーを書き続けている荻原氏ですが、空気感の伝え方が上手い、それがこの作者の持ち味だと改めて気付かされた巻。重苦しい場にとらわれた空気とか、そこから開放された時の清々しさとか。どうにもならないやるせなさや、思いがけないシーンでの緊張感とか、気持ちの機微の表現が巧みなので、深く感情移入させられるように思います。
次が最終巻になるのでしょうか。姫神とはなにか、という最大の謎が明かされる中で、ここまでキャラの立ってきた登場人物たちがどんな想いを持って行動していくのか、とても楽しみになってきています。

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物語もクライマックスを迎えた第5巻。いよいよ忍者軍と陰陽師軍2つの陣営が対決する学園祭…でしたが、闘いは意外な方向に向かい、今までじれったかったヒロイン泉水子がやっと主人公らしく活躍した感じです。
自分自身の存在意義をやっと意識してきて、自我も目覚めてきて、やるべきことを自覚して行動できるようになった、だめな娘だったのがとっても成長してきて嬉しいのだけれど、それ故にちょっと危うさも増して、ハラハラさせられます。それこそ物語の醍醐味ですが。
デビュー作から本作まで、基本的に大きなテーマのヒロイックなファンタジーを書き続けている荻原氏ですが、空気感の伝え方が上手い、それがこの作者の持ち味だと改めて気付かされた巻。重苦しい場にとらわれた空気とか、そこから開放された時の清々しさとか。どうにもならないやるせなさや、思いがけないシーンでの緊張感とか、気持ちの機微の表現が巧みなので、深く感情移入させられるように思います。
次が最終巻になるのでしょうか。姫神とはなにか、という最大の謎が明かされる中で、ここまでキャラの立ってきた登場人物たちがどんな想いを持って行動していくのか、とても楽しみになってきています。

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音楽に限らないことですが、場所が心に与える影響というのはとても大きなものです。
好きなホール、好きなライヴハウス、初めての場所、めったに聴けない場所。くつろいで聴くのと、緊張して聴くのと、場の雰囲気に包まれて聴くのでは、同じ演奏を聴いてもまったく印象が異なるのは当たり前のことでしょう。
私が好きなホール、ずいぶんご無沙汰していますが、青山円形劇場。ステージを360度客席が取り囲むというスタイルは、観ながら観られるという緊張感がありますが、アットホームな雰囲気を生み出す、希有な劇場です。谷山浩子とさねよしいさこのコンサートで15回くらい聴きに行きましたが、芝居も5回くらい観ています。
音楽よりは演劇主体ですが、銀座小劇場は、狭いのに段状に設置された座席が見やすく、アングラ的なムードも漂う場所で、ここで聴いた津軽三味線ジャズの佐藤通弘やボイスの天鼓といったフリー系のミュージシャンの演奏が20年以上経った今でも心に残ります。
好きなライヴハウスは、関内のエアジン、吉祥寺のマンダラ2、外苑前の南青山マンダラ、新宿ピットインといったところ。好きなミュージシャンが出演するということが大きいのですが、常に既製でない音楽を聴かせようとする店の在り方と、それを信頼して聴きにくるお客さん、だから自由に演奏できるミュージシャンが三位一体となって、幸福な時間が生まれるような気がします。
エアジンにはじめて行った時、板橋文夫の演奏にはじめて出会った時でもあるのですが、すごく大人な空間だと思いました。酒とともに音楽を味わえる場所。一人で知らないバーに行くのはなかなかハードルが高いけれど、そこに音楽があれば気軽に足を運べるというものです。以前はタバコの煙がつらかったのですが、神奈川県の禁煙条例の恩恵で、原則禁煙になったのもうれしい限りです。
いろんな場所で聴けるということでは、横浜ジャズプロムナード。第一回から毎年通っているフェスティバル、年ごとに使用する会場も少しずつ変わって来ました。イギリス館やゲーテ座(初期の頃)、赤レンガ倉庫、開港記念館(今でも)などなど、歴史的な建造物で聴くジャズはそれだけで音の厚みが増すような気がします。演奏者の気持ちの入り方も違ってくるでしょうから。
都電ライヴというのも聴きました。都電1両を貸切の車内で、演奏者と観客が街中の走り去る景色を見ながら一体となって楽しめる、素敵な空間でした。屋外での音楽フェスティバルは行ったことがありませんが(演劇系の屋外公演なら、何度も体験してるのですが)、時々街角などでの演奏を目にすることもあり、閉じられた空間でない良さがあります。写真は大船観音寺の「ゆめ観音」というイベント、こんな感じも好きです。
レコードやCDやDVDも良いですが、やはり音楽は生が一番であるのは間違いのないところ。ステキな演奏との出会いとともに、ステキな場所との出会いも、記憶に深く刻まれて人生を豊かにしてくれるはずです。

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音楽よりは演劇主体ですが、銀座小劇場は、狭いのに段状に設置された座席が見やすく、アングラ的なムードも漂う場所で、ここで聴いた津軽三味線ジャズの佐藤通弘やボイスの天鼓といったフリー系のミュージシャンの演奏が20年以上経った今でも心に残ります。
エアジンにはじめて行った時、板橋文夫の演奏にはじめて出会った時でもあるのですが、すごく大人な空間だと思いました。酒とともに音楽を味わえる場所。一人で知らないバーに行くのはなかなかハードルが高いけれど、そこに音楽があれば気軽に足を運べるというものです。以前はタバコの煙がつらかったのですが、神奈川県の禁煙条例の恩恵で、原則禁煙になったのもうれしい限りです。
都電ライヴというのも聴きました。都電1両を貸切の車内で、演奏者と観客が街中の走り去る景色を見ながら一体となって楽しめる、素敵な空間でした。屋外での音楽フェスティバルは行ったことがありませんが(演劇系の屋外公演なら、何度も体験してるのですが)、時々街角などでの演奏を目にすることもあり、閉じられた空間でない良さがあります。写真は大船観音寺の「ゆめ観音」というイベント、こんな感じも好きです。
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つばめろま〜な
性別:
男性
趣味:
絵・音・文・歩
自己紹介:
長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
■マンガ作品 COMEE
http://www.comee.jp/userinfo.php?userid=1142
■イラスト作品 pixiv
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