つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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アルゼンチン出身のサックス奏者、ガトー・バルビエリのレコード「第三世界」(1969録音)を買って聴いたのは、高校生の時だったでしょうか。私にとってジャズへの入り口になった、大切なアルバムでした。ストイックで、静けさと情熱が共存していて、フリージャズってこんなに自由で楽しいものなのだと心震え、出会いに喜んだのです。
いま10数年ぶりに聴き直してみると、完全なフリーではなく、ある程度の枠組みの中でそれぞれのメンバーが熱く即興を闘わせる感じ、私が一番好きなスタイルでした。
次に買ったのは2枚組のライヴアルバム「亜爾然丁(アルゼンチン)万歳 !」(1981録音)で、もうフリーではなく、ラテン色の強いスピーディーでパワフルで体中が熱くなる、エキサイティングな演奏でした。これも私が最も大切にしているレコードの一つです。
ガトーが来日したら聴きに行きたいとずっと思っていましたが、もう随分前、来日した際に演奏した場所が東京ブルーノートで、当時の私には金銭的にも雰囲気的にも敷居が高く、聴くこと叶わなかったのでした。どんな演奏をしたのでしょう。
サックスの音、こぶしの効いた吹き方などは、日本でいうと梅津和時のイメージに近いかなと思います。
調べてみると、映画「ラストタンゴ・イン・パリ」の音楽で世界的な名声を得たのですね。この曲は知っているし、映画もタイトルは知っていますが、結びついていませんでした。YOU TUBEで動画が見られますが、尋常ではない哀愁の音色です。
ガトーのレコードを買ったのは、当時ラテンとか民族音楽とかに興味が 大きかったため、アルゼンチン出身のジャズ奏者ということで興味を持ったからでした。同じようにして、南アフリカのジャズピアニスト&サックス奏者、ダラー・ブランドのレコード「アフリカの涙と笑い」(私訳題、1979録音)にも出会いました。もう1枚、モントルージャズフェスでのライヴ盤(1980録音)も買いました。
ジャズというと、アメリカに連れて来られた黒人たちが祖国であるアフリカの音楽をルーツに作り上げたものであるから、黒人以外のジャズは偽物だ的な人がいますが、ならばアフリカ黒人のジャズはアメリカ黒人のジャズよりも根源的である、本物であると言っても過言ではない?
そんな論議は不毛と思う私ですが、ダラーのジャズはたしかに、アメリカの黒人ジャズには観られないほど、とても長閑で土俗的で、哀切もあって心に滲みるものでした。今ちょっと調べてみると、後にアブダラー・イブラヒムという名で活動するようになって、昨年には来日していたということ…やはりブルーノートでしたが、気づいていれば行きたかった…です。
2人のレコードをはじめて聴いた当時は、本家アメリカのジャズもいろいろと聴いてみましたが、なんでしょう、アメリカのジャズは酒場の音楽という感じが強く(資本主義的な退廃の匂いとか)、音楽性の高さは面白いと思うものの心からのめり込むことはなかった気がします。
ガトーもダラーも、ともに母国でアメリカのジャズに出会いながらも、まずはヨーロッパに渡って知られるようになったということが共通のようで、アメリカのジャズの潮流とは違う自由さのある欧州ジャズの文化の中で、自分のルーツも含めた個性を伸ばしすことができたのかもしれませんね。
そんなわけで私にとってのジャズとは、アメリカの音楽…サッチモでもエリントンでもマイルスでもなく、世界中で演奏されている自由な音楽、という認識からはじまったのでした。それを邪道というなら言うが良い!私にとっては後に日本のジャズと出会うに至る正道であったのだから…。
ジャズに限らず、南米やアフリカ、東南アジアなど第三世界の音楽は、グローバル化が進んだ今でも、いや今だからこそさらに、根源的なエネルギーに満ちていて面白いと思います。
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いま10数年ぶりに聴き直してみると、完全なフリーではなく、ある程度の枠組みの中でそれぞれのメンバーが熱く即興を闘わせる感じ、私が一番好きなスタイルでした。
次に買ったのは2枚組のライヴアルバム「亜爾然丁(アルゼンチン)万歳 !」(1981録音)で、もうフリーではなく、ラテン色の強いスピーディーでパワフルで体中が熱くなる、エキサイティングな演奏でした。これも私が最も大切にしているレコードの一つです。
ガトーが来日したら聴きに行きたいとずっと思っていましたが、もう随分前、来日した際に演奏した場所が東京ブルーノートで、当時の私には金銭的にも雰囲気的にも敷居が高く、聴くこと叶わなかったのでした。どんな演奏をしたのでしょう。
サックスの音、こぶしの効いた吹き方などは、日本でいうと梅津和時のイメージに近いかなと思います。
調べてみると、映画「ラストタンゴ・イン・パリ」の音楽で世界的な名声を得たのですね。この曲は知っているし、映画もタイトルは知っていますが、結びついていませんでした。YOU TUBEで動画が見られますが、尋常ではない哀愁の音色です。
ガトーのレコードを買ったのは、当時ラテンとか民族音楽とかに興味が 大きかったため、アルゼンチン出身のジャズ奏者ということで興味を持ったからでした。同じようにして、南アフリカのジャズピアニスト&サックス奏者、ダラー・ブランドのレコード「アフリカの涙と笑い」(私訳題、1979録音)にも出会いました。もう1枚、モントルージャズフェスでのライヴ盤(1980録音)も買いました。
ジャズというと、アメリカに連れて来られた黒人たちが祖国であるアフリカの音楽をルーツに作り上げたものであるから、黒人以外のジャズは偽物だ的な人がいますが、ならばアフリカ黒人のジャズはアメリカ黒人のジャズよりも根源的である、本物であると言っても過言ではない?
そんな論議は不毛と思う私ですが、ダラーのジャズはたしかに、アメリカの黒人ジャズには観られないほど、とても長閑で土俗的で、哀切もあって心に滲みるものでした。今ちょっと調べてみると、後にアブダラー・イブラヒムという名で活動するようになって、昨年には来日していたということ…やはりブルーノートでしたが、気づいていれば行きたかった…です。
2人のレコードをはじめて聴いた当時は、本家アメリカのジャズもいろいろと聴いてみましたが、なんでしょう、アメリカのジャズは酒場の音楽という感じが強く(資本主義的な退廃の匂いとか)、音楽性の高さは面白いと思うものの心からのめり込むことはなかった気がします。
ガトーもダラーも、ともに母国でアメリカのジャズに出会いながらも、まずはヨーロッパに渡って知られるようになったということが共通のようで、アメリカのジャズの潮流とは違う自由さのある欧州ジャズの文化の中で、自分のルーツも含めた個性を伸ばしすことができたのかもしれませんね。
そんなわけで私にとってのジャズとは、アメリカの音楽…サッチモでもエリントンでもマイルスでもなく、世界中で演奏されている自由な音楽、という認識からはじまったのでした。それを邪道というなら言うが良い!私にとっては後に日本のジャズと出会うに至る正道であったのだから…。
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長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
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