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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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2019年12月1日・東京芸術劇場

ゲルギエフ指揮、マリインスキー劇場によるオペラ公演、チャイコフスキーの「スペードの女王」を上野の東京文化会館で観てきました。オペラは生涯3度目、海外からの来日公演は30数年前にボリショイオペラでムソルグスキー「ボリス・ゴドゥノフ」を観て以来でした。ボリショイの時に、ロシアオペラの魅力を知ったのですが、オペラはチケット高いので…なかなか2度目の機会を作れなかったのです。しかし今回は、これも一度は生で聴きたかった巨匠・ゲルギエフということで、行っておかないと一生悔やむことになりそうだと思いました。

でも、夫婦2人でS席はさすがに…、ということでB席で探し4階の最前列を買いました。舞台全体とオーケストラピットの中も見えて、なかなか良かったです。妻は初オペラでしたが、音楽を演る人としては一度は観ておいた方が良いと、ちょうど誕生日でもあるのでプレゼントとしました。会場に行く前のランチでも、ロシア料理のコースを食べて気分を盛り上げておきます。

「スペードの女王」は映像でも録音でも聴いたことがなく、ストーリーも行く前に予習しておいた程度でした。オペラのストーリーはとんでもないものが多くて、人間のダメなところが描かれている作品も多い気がしますが、本作もそう。あらすじだけ読んでいると、これをどうやって総合芸術と呼ばれるオペラにするのだろうと思いますが、実際に観た感想として、人間の愚かさや罪深さもドラマとしての魅力として、昇華されている感じです。

プーシキン原作の話、チャイコフスキーのドラマチックな音楽、それを最大限に引き出すロシアの名指揮者&名門オーケストラ、特に合唱の力強さにロシア文化の神髄を感じる歌劇団、そしてソリストたちの個性が相まって、これこそオペラの醍醐味という体験になりました。明るく煌びやかな場面と、ひたすら暗く重苦しい場面の対比が、とても印象深いものにしてくれます。ラストには少しだけ救われた気持ちに感動して涙しました。この日の主役を務めたガルーシンが素晴らしかったと思います。休憩を入れて4時間の長丁場でしたが、堪能させてもらいました。

 

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 2018年11月25日、栄光フィルハーモニー管弦楽団のコンサートを聴きに、栄光学園の聖堂に行って来ました。先月、同オーケストラによる「マタイ受難曲」を聴いた時にチラシが入っていたので、開催を知ったのでした。
栄光学園は自宅から歩いて20分もかからない場所にある全国有数の東大進学率を誇る学校、イエズス会のミッションスクールです。とは言え知り合いでしたイラストレーター、故・伊藤正道さんの母校でもあるくらいしか縁がなく、学舎に足を踏み入れたのはもちろん初めてです。

演奏会場の聖堂は八角形のモダンな建築で、とても良い雰囲気。広くない空間、客席との距離もなくステージでもないフラットな場所で演奏するフルオーケストラ、その迫力と左右の楽器の音が超ステレオで聴こえてくる音は、かつて体験したことない世界でした。アマチュアオーケストラで多少不安定な部分もありましたが、全体に素晴らしい演奏だったからこそ。特にヴァイオリンコンチェルトは、ソリストが高校2年生とのこと、技術もしっかりしていて堂々とした音楽家で感銘を受けました。それを盛り立てるオーケストラの熱く見守るような視線が良かったです。

□PROGRAM
指揮:高橋宗芳
モーツァルト「劇場支配人」序曲
ブラームス「ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 第一楽章」ヴァイオリン:福住友希(高2)
ベートーヴェン「交響曲第七番」
アンコール:シベリウス「アンダンテ・フェスティーヴォ」

先月から地元のアマチュアオーケストラをたてつづけに3回聴きましたが、とても楽しませてもらいました。こうしたことで、自分の住んでいる地域に愛着が持てるようになるのは、いいなと思うのでした。

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2018年11月11日、地元の鎌倉芸術館で地元の半世紀の歴史を持つアマチュア・オーケストラ、鎌倉交響楽団のコンサートに行って来ました。地元ですが聴くのは初めて、どのくらいのレベルなのだろうという興味もありましたが、最近の日本人はプロでなくても演奏力が高いので楽しみ。

本演奏前にプレコンサートがあり、チャイコフスキーの弦楽セレナーデ第一楽章を演奏。美しいハーモニーで期待が高まりました。
指揮者が出てくる前に、オープニングとして鎌倉市歌の演奏。鎌倉市に住んでもうすぐ20年になりますが、初めて聴いた市歌がフルオーケストラで、いきなり感動的でした。

前半1曲目のボロディン「イーゴリ公」序曲はロシアテイストがふんだんの派手な音楽で、聴いていて楽しいもの。
つ空いてラフマニノフのピアノコンチェルト2番は、華麗なピアノだけれどちょっと迫力不足で、オケの音圧に負けてしまっていた感。リハが足りなかったでしょうか。ときおり打楽器や金管楽器の音が変に目立って、だんだんバラバラ感が出てしまって、よく知った曲なので自分の中のイメージができているせいもあるのか、少し残念でした。

休憩後のラフマニノフ交響曲2番は、ロシアらしいスケールの大きな曲で、このオーケストラの持ち味が発揮された演奏だったと思います。ピアノコンチェルトでは出すぎた感じだった各楽器の音が、こちらではアクセントになって全体の音楽を盛り上げていたのが面白いところ。オーケストラって、難しいものだと、でもそこが面白いと思いました。

アンコールにはラフマニノフのヴォカリーズ、抑えながら情感たっぷりの演奏、素敵なエンディングでした。
少し難はあってもたった1000円の入場料金で、大好きなロシアの作曲家オンリープログラム、とても楽しませてもらったコンサートでした。

■PROGRAM■
鎌倉交響楽団 第112回定期演奏会
指揮:清水史広 ピアノ:田代純子
□プレコンサート
チャイコフスキー「弦楽セレナーデ 第1楽章」
□第1部
ボロディン「イーゴリ公序曲」
ラフマニノフ「ピアノコンチェルト第2番」
□第1部
ラフマニノフ「交響曲第2番」
□アンコール
ラフマニノフ「ヴォカリーズ」

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2018年11月4日の日曜日、印刷博物館を見た後に銀座ヤマハホールに行って「萩原麻未&ヴォーチェ弦楽四重奏団スペシャル・コンサート」を聴きました。8年前にヤマハの銀座ビルが建て替えられ、中に素晴らしいホールができたことは知っていましたが、初めて行く機会ができました。

ピアノの萩原さんは昨年もチェロとのデュオコンサートを聴きましたので2度めです。すごい美人ではないけれどとてもかわいらしい人で、でも女性らしい繊細さだけでなく力強さもある演奏がとても魅力的、ドビュッシーの「2つのアラベスク」は彼女にピッタリな感じの音楽でした。
続いてヴォーチェ弦楽四重奏団によるドビュッシー「弦楽四重奏曲 ト短調Op.10」、このカルテットがどこの国の出身なのか情報がないのですが、女性3人に男性1人、ピッタリ息があって調和した演奏で、ホールの音響の良さもあってものすごく美しかったです。小編成の室内楽はあまり聴いてこなかったのですが、とても心地よいものですね。

第2部ではバイオリンの成田達輝がソリストで加わり、全員でのショーン作曲「協奏曲 ニ短調Op.21」。聴いたことのない作曲家ですが同じフランス人で同世代のドビュッシーと親交があったということ、共通しているところの多い美しい曲調でしたが、もう少し骨太な感じもあって、迫力ある演奏を聴くことができました。揺るぎない四重奏をバックに歌い上げるバイオリン、弦の中で存在感を現すピアノ。聴き応えがありました。
アンコールに、協奏曲の第2楽章をもう一度演奏して締めくくり、演奏者の皆さんの満ち足りた笑顔が印象的でした。


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2018年10月14日、鎌倉芸術館大ホール

バッハの中でも最大、66曲から構成された3時間もかかる大作です。3枚組のCDは持っていたのですが、この曲を生で聴く日が来るとは思ってもいませんでした。歩いて行けるホールで料金も安かったからなのですが…演奏はイエズス会系の中高一貫校関係者からなる、栄光メサイアソサイエティ合唱団&管弦楽団、家の近くにある学校なので親近感があり、でもソロ歌手たちはプロです。

80人以上の合唱、児童合唱も加えれば100人以上の歌声と、小編成で2つに分けたオーケストラ、オルガンやヴィオラダガンバといった古楽器もあり、荘厳な音に包まれてとても心地良かったです。キリスト教徒の方にとっては、とても重苦しい内容で印象が違うのかもしれませんが…全曲の対訳歌詞が載っているパンフが貰えたので良かったです。突出した部分はない感じですが、全員のこの曲への想いが込められたとても良い演奏だったと思います。

音楽理論は素人ですが、緻密な構成、印象的なメロディ、美しいハーモニーなど、いろいろな部分でバッハの凄さが感じられました。特に、何度も出てくるメロディと、タルコフスキー映画にも使われていたメロディは、深く心に滲みて涙が出そうでした。

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長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
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