つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
「ビブリア古書堂の事件手帖(5)〜栞子さんと繋がりの時〜」
三上 延(メディアワークス文庫)
物語が進み出して、不穏なミステリー色が増してきたというところ。初期のように古本への造詣と人間ドラマを気軽に楽しんでいれば良いという感じではなくなってきました。それが古本にまつわる事件にも、二人の恋にも密接に関わっているので、厚みになっているのは確かです。私があまりミステリー分野に馴染みがないので、少し戸惑っているというところです。
本巻で主に取り上げられた本は、彷書月刊は置いといて、手塚治虫と、寺山修司の作。
手塚の「ブラックジャック」をめぐる話は、10代(正確には中学3年)から様々なマンガを読みあさってきた私にとって、かなり身近なものでした。作中のコレクターは私よりも少し後輩になりますが…その世代が年輩者として描かれているのはちょっとショックが…、時代の雰囲気が懐かしさを感じさせます。
ただ、少年漫画、少女漫画、青年漫画など濫読してきた私ですが、手塚作品にはあまり触れてなくて、まともに読んだのは「三つ目がとおる」(全集版)くらい、すでに絵の古さや感性の違いで敬遠したのと、私のマイナー指向もあったのかもしれません。なので、「ブラックジャック」も子どもの頃に雑誌掲載の話をいくつか読んだ程度の記憶しかありませんでした。
この本を読んでも、漫画家としての姿勢や出版の事情などは興味深かったですが、あらためて「BJ」や手塚作品を読みたいという気にはならず。最後の謎である本を買った店のことも容易にわかってしまったので、ちょっと物足りない感はありました。栞子さんにも親友がいたんだということの方が、興味深かったという一話でした。
やはり20代の頃に小劇場演劇を観に通っていた私にとって、寺山修司というのも偉大な名前です。ですが、興味はあっても彼の著書も映画も演劇も見たことなく…。うまい出会いがなかったということでしょう。ちょっとしたタイミングが、人生を左右するものです。ビブリアでも、ちょっとしたタイミングによって事がはじまるような話が多いですね。古本屋というのは特に、その時に立ち寄った古本屋の棚にたまたまその本があったから買う、という一期一会の場所であるから当然のような気もします。
この章では、本の蘊蓄よりも寺山の作中に出てくる言葉が物語を深める印象的な道具として使われていた感じでした。はじめて、目的意識を持って本の謎解きに挑むという図式からも、転換点なのかもしれません。話も少しばかり後味の悪いものだったし、栞子お母さんの登場、そしてラストのできごと…とても不吉なムードで次巻に続いていきました。この展開で寺山修司を持ってきたというのも、計算尽くなのでしょう。
せっかくの栞子と大輔の接近も、動き出した物語の渦の中に飲み込まれてしまう、それは残念でもあり、楽しみでもあり。栞子さんがいかに母の呪縛から解かれ、自分の道を歩いて行けるかという主題が明確になってきたようです。その中で大輔くんの役割もとても大きくなるはずなので、ラブストーリーとしても展開も興味深く、見逃せないところです。
一番の謎は、お母さんがなにを考えて行動しているのかというところですが。これは最終巻までに明らかにされるのを待ちたいと思います。

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2013年8月11日、武井裕之・大槻香奈二人展「いつかまた会える夏に」。
最終日に訪問。(会期:2013/8/3〜8/11)
はじめて大槻さんの絵を見たのが2008年、同じギャラリー「北鎌倉小舎」でした。今でこそ本の装画などを目にしますが、それまでまったく知らない画家さんで、初見ですっかり虜になったのです。その後、東京のギャラリーでの個展にも2度ほど足を運んでいて、この時が4度目の邂逅となりました。この日はご本人とも少しお話しできたのが嬉しく。そして5度目の機会もすぐにやってきました。
2014年1月29日、大槻香奈個展「生処に帰す」。
場所はThe Artcomplex Center of Tokyoの、100坪もある地下ホール。(会期:2014/1/14〜2/9)
60点もの作品を鑑賞できる貴重な展覧会でした。震災前の絵と震災後の絵を分けて展示したということで時系列的な変遷がわかり、また現在の表現の多彩なバリエーションを目にできるのも興味深いものでした。大作から小品まで、絵だけでなく立体を使った作品も目を引きました。
大槻さんはずっと少女をモチーフにした絵を描かれています。少女絵ばかりを描く画家やイラストレーターや漫画家はごまんといますが(アマチュアも入れるなら私もその一人で)、大槻さんの描く少女はきわめて特異です。
正統的に美しく可愛らしく具現化された少女の姿で、下品だったりグロテスクだったりするわけでもないのですが、清純とか青春とか思春期とかいう言葉で記号化できない奥深さを持っているように見えるのです。
北鎌倉小舎での二人展で、同じく少女をモチーフに撮り続けている武井氏の写真と並んで掛けられたり、写真プリントに描き込まれてコラボされた少女の絵を見ると、写真よりも生々しい存在感があるのに気付きます。武井氏の作品が写真なのに生々しくないということもありますが…。
生々しいというと、エロスとか情念とかを思い浮かべますが、それも違います。生きることでの人それぞれの想い、でしょうか、それこそが大槻さんならではの世界。
大槻さんの、同じ構図でたくさんの少女のポートレートを描いたシリーズがありますが、表面的なキャラクター付けでなく、一人ずつまったく違う人格が描き出されていて面白いのでした。それだけに、見る方の好みもはっきりします。この女の子の絵は欲しいけれど、こっちの子はいらない、みたいな。そこが珍しい気がします。
最近の絵ではリアルな少女画とは別に、極端にデフォルメされて萌えチックな少女たちの漫画絵も見られます。ネットで検索すると、そのタッチの絵で描かれたかわいらしい漫画作品も出てきます。これが、絵画作品とは正反対で一人一人の個性がまったく表われない、総体としての少女になっていて驚かされました。
大槻香奈さんの絵を論じようとするならば、彼女の作品への想いなどが綴られたコンテンツや、作品を評した人の文章もネットでたくさん出てきますので、そこからとても興味深く探っていくことができます。
でも原画を前にすると、言葉では言い表せない部分がたくさん伝わってきます。そして、5年以上見てきましたが、毎回新たなテーマを持ってチャレンジし続けていることに気づきます。少女というわかりやすい美を表に出しながら、濃密でメッセージ性の深い作品を描き続ける大槻さんの絵を見ていると、表現を志す者として得るものがとても多いのです。
大槻香奈web
最終日に訪問。(会期:2013/8/3〜8/11)
はじめて大槻さんの絵を見たのが2008年、同じギャラリー「北鎌倉小舎」でした。今でこそ本の装画などを目にしますが、それまでまったく知らない画家さんで、初見ですっかり虜になったのです。その後、東京のギャラリーでの個展にも2度ほど足を運んでいて、この時が4度目の邂逅となりました。この日はご本人とも少しお話しできたのが嬉しく。そして5度目の機会もすぐにやってきました。
2014年1月29日、大槻香奈個展「生処に帰す」。
場所はThe Artcomplex Center of Tokyoの、100坪もある地下ホール。(会期:2014/1/14〜2/9)
60点もの作品を鑑賞できる貴重な展覧会でした。震災前の絵と震災後の絵を分けて展示したということで時系列的な変遷がわかり、また現在の表現の多彩なバリエーションを目にできるのも興味深いものでした。大作から小品まで、絵だけでなく立体を使った作品も目を引きました。
大槻さんはずっと少女をモチーフにした絵を描かれています。少女絵ばかりを描く画家やイラストレーターや漫画家はごまんといますが(アマチュアも入れるなら私もその一人で)、大槻さんの描く少女はきわめて特異です。
正統的に美しく可愛らしく具現化された少女の姿で、下品だったりグロテスクだったりするわけでもないのですが、清純とか青春とか思春期とかいう言葉で記号化できない奥深さを持っているように見えるのです。
北鎌倉小舎での二人展で、同じく少女をモチーフに撮り続けている武井氏の写真と並んで掛けられたり、写真プリントに描き込まれてコラボされた少女の絵を見ると、写真よりも生々しい存在感があるのに気付きます。武井氏の作品が写真なのに生々しくないということもありますが…。
生々しいというと、エロスとか情念とかを思い浮かべますが、それも違います。生きることでの人それぞれの想い、でしょうか、それこそが大槻さんならではの世界。
大槻さんの、同じ構図でたくさんの少女のポートレートを描いたシリーズがありますが、表面的なキャラクター付けでなく、一人ずつまったく違う人格が描き出されていて面白いのでした。それだけに、見る方の好みもはっきりします。この女の子の絵は欲しいけれど、こっちの子はいらない、みたいな。そこが珍しい気がします。
最近の絵ではリアルな少女画とは別に、極端にデフォルメされて萌えチックな少女たちの漫画絵も見られます。ネットで検索すると、そのタッチの絵で描かれたかわいらしい漫画作品も出てきます。これが、絵画作品とは正反対で一人一人の個性がまったく表われない、総体としての少女になっていて驚かされました。
大槻香奈さんの絵を論じようとするならば、彼女の作品への想いなどが綴られたコンテンツや、作品を評した人の文章もネットでたくさん出てきますので、そこからとても興味深く探っていくことができます。
でも原画を前にすると、言葉では言い表せない部分がたくさん伝わってきます。そして、5年以上見てきましたが、毎回新たなテーマを持ってチャレンジし続けていることに気づきます。少女というわかりやすい美を表に出しながら、濃密でメッセージ性の深い作品を描き続ける大槻さんの絵を見ていると、表現を志す者として得るものがとても多いのです。
大槻香奈web
「世界フリージャズ記」副島輝人(青土社)を読みました。
前著「日本フリージャズ史」の発刊からもう11年経ちますが、またも凄く貴重な本を出してくれました。ジャズにとどまらず、音楽、さらには人間の表現や創造といったことの根源に迫る記録本です。
ドイツのメールスやロシアのアルハンゲリスクなど、新しい音楽が創造される現場に自ら足を運び体感し続けてきた筆者の、40年近い活動には敬服いたします。どこぞの、マイルスの音盤だけ聴いていればすべてOKというようなジャズ本とは大違い。ジャズはいつでも新しい創造性の中にあるのだということです。
そして読んでいて意外だったのは、私自身がここに登場するミュージシャンのうち、日本人以外でも結構の人数の生演奏を実際に聴いていたのに気付いたこと。フリージャズはたまにしか聴いてなかったつもりなのに。日本でその機会が持てたのにも副島氏の功績が大きいのだろうと思います。
本書にも何度か登場しますが、ソ連・日本・米国の10人がフリーセッションした歴史的なコンサート「ひらかれた地平」から、20年以上皆勤で毎年聴きに行っている「横濱ジャズプロムナード」、「エアジン」や「新宿ピットイン」といったライヴハウスまで、たとえばセルゲイ・クリョーヒンやペーター・ブロッツマン、姜泰煥、ブッチ・モリスなどの演奏を聴いた時を思い出しながら読むのは楽しいものでした。心残りは、副島氏が尽力していたアルハンゲリスクの初来日ツアー、チケットを買いながらも行けなかったこと…本を読んであらためて残念さがこみ上げてきました。
聴いた当時の自分の記録を読み返してみると、副島氏が凄いと書かれている人の演奏が、必ずしも私にとっては刺さってなかったというのも興味深いところです。それもまたライヴで体験しての感想、当然に感性の違いや音楽的素養のレベル、聴いた場所なども影響してくることでありますので、それこそジャズは先ず生で聴かなければ意味がない、ということです。
やっぱり、創造性豊かな音楽を生で聴きたいという想いが共通しているから、この本がとても興味深く感じられるのだとは思います。けれど、フリージャズは敬遠しているが音楽は好きという人も、この本を読めば興味が湧いてライヴハウスなりに行きたくなると思います。私は、メールスに行きたくなりました。
もちろん、自分が聴いたことのないミュージシャンの方が多いわけですが、文章を読むだけでも興味深い演奏スタイルが書かれていて、聴いてみたくなります。そして今の時代の良いところ、動画サイトで検索すれば映像を見ることができたりします。生で聴くのが一番ですが過去の者や遠い場所のものはどうしようもない、しばらくは本を読み返しながらネット検索して、気に入ればCDを買ったりしていくことになるでしょう。
最後の方には、「日本フリージャズ史」以後の日本の前衛シーンのことが書かれた記事も掲載されていて、今も身近で音楽が進化し続けていることがわるのも良かったです。年に一度行けるかどうかのエアジン恒例国際インプロ祭くらいでしか聴くことがないのですが、もう少し通えたらと思います。ジャズに限らず、凄いものを生で見て感動した記憶は、人生の宝物となりますから。
副島氏はもう80過ぎという御歳ですが、まだまだ新しいものを求める気持ちが変わらないのは素晴らしいことです。何年前になるでしょうか、一度「横濱ジャズプロムナード」のロシア人ステージでこのフェスティバルと出演者について熱く語られている姿をお見かけしました。専門誌などは読むことのない多くの人にも「生きている本当のジャズ」を独自の情熱で広め続けてほしいと思います。

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前著「日本フリージャズ史」の発刊からもう11年経ちますが、またも凄く貴重な本を出してくれました。ジャズにとどまらず、音楽、さらには人間の表現や創造といったことの根源に迫る記録本です。
ドイツのメールスやロシアのアルハンゲリスクなど、新しい音楽が創造される現場に自ら足を運び体感し続けてきた筆者の、40年近い活動には敬服いたします。どこぞの、マイルスの音盤だけ聴いていればすべてOKというようなジャズ本とは大違い。ジャズはいつでも新しい創造性の中にあるのだということです。
そして読んでいて意外だったのは、私自身がここに登場するミュージシャンのうち、日本人以外でも結構の人数の生演奏を実際に聴いていたのに気付いたこと。フリージャズはたまにしか聴いてなかったつもりなのに。日本でその機会が持てたのにも副島氏の功績が大きいのだろうと思います。
本書にも何度か登場しますが、ソ連・日本・米国の10人がフリーセッションした歴史的なコンサート「ひらかれた地平」から、20年以上皆勤で毎年聴きに行っている「横濱ジャズプロムナード」、「エアジン」や「新宿ピットイン」といったライヴハウスまで、たとえばセルゲイ・クリョーヒンやペーター・ブロッツマン、姜泰煥、ブッチ・モリスなどの演奏を聴いた時を思い出しながら読むのは楽しいものでした。心残りは、副島氏が尽力していたアルハンゲリスクの初来日ツアー、チケットを買いながらも行けなかったこと…本を読んであらためて残念さがこみ上げてきました。
聴いた当時の自分の記録を読み返してみると、副島氏が凄いと書かれている人の演奏が、必ずしも私にとっては刺さってなかったというのも興味深いところです。それもまたライヴで体験しての感想、当然に感性の違いや音楽的素養のレベル、聴いた場所なども影響してくることでありますので、それこそジャズは先ず生で聴かなければ意味がない、ということです。
やっぱり、創造性豊かな音楽を生で聴きたいという想いが共通しているから、この本がとても興味深く感じられるのだとは思います。けれど、フリージャズは敬遠しているが音楽は好きという人も、この本を読めば興味が湧いてライヴハウスなりに行きたくなると思います。私は、メールスに行きたくなりました。
もちろん、自分が聴いたことのないミュージシャンの方が多いわけですが、文章を読むだけでも興味深い演奏スタイルが書かれていて、聴いてみたくなります。そして今の時代の良いところ、動画サイトで検索すれば映像を見ることができたりします。生で聴くのが一番ですが過去の者や遠い場所のものはどうしようもない、しばらくは本を読み返しながらネット検索して、気に入ればCDを買ったりしていくことになるでしょう。
最後の方には、「日本フリージャズ史」以後の日本の前衛シーンのことが書かれた記事も掲載されていて、今も身近で音楽が進化し続けていることがわるのも良かったです。年に一度行けるかどうかのエアジン恒例国際インプロ祭くらいでしか聴くことがないのですが、もう少し通えたらと思います。ジャズに限らず、凄いものを生で見て感動した記憶は、人生の宝物となりますから。
副島氏はもう80過ぎという御歳ですが、まだまだ新しいものを求める気持ちが変わらないのは素晴らしいことです。何年前になるでしょうか、一度「横濱ジャズプロムナード」のロシア人ステージでこのフェスティバルと出演者について熱く語られている姿をお見かけしました。専門誌などは読むことのない多くの人にも「生きている本当のジャズ」を独自の情熱で広め続けてほしいと思います。

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今年の個人的できごとを振り返りたいと思います。
平日は毎日遅くまで働き疲れているので、あまり楽しいこともありませんが、年間を通してみれば印象的なこともそれなりにはあったということで、記録しておきます。
■1月__
○トロンボーンを買う
プラスチック製の楽器で軽いです。でもやはり金楽器は難しい。
○脊椎管狭窄症で歩けなくなり病院に行く
まだ軽かったため薬と体操でよくなりましたが、現在は頸が痛く…
■3月__
○谷山浩子とRollyのコンサート聴きに行く(詳細は過去記事で)
この二人の世界が交錯して、とんでもないものができました。
■5月__
○母の一周忌を執り行う
なんとか段取りを整えて無事にできました。三回忌どうしよう…
■6月__
○同人誌にマンガを描き、インタビューも受ける
今年も「ひとつ」に描かせてもらい。インタビューは恥ずかしい…
■7月__
○広角レンズを買う
一眼レフの12mmレンズ、ファインダーを覗いた世界観が違います。
■8月__
○武井裕之・大槻香奈二人展「いつかまた会える夏に」を見に行く
北鎌倉小舎で。大好きな画家、大槻さんとお話しできて嬉しい。
○安曇野・黒部を旅行する
8月の終わり、大自然と人間の素晴らしさを満喫できた旅。
■9月__
○司修展を見に行く
横浜の県立文学館で。少年時代から大好きだった作家・画家で感激。
■10月__
○横濱ジャズプロムナードを聴きに行く(詳細は過去記事で)
今年も2日間、全10ステージを存分に楽しみました。
○アルトサックスを買う
安物ですが、ついに買ってしまいました。演奏するのが楽しい。
■12月__
○プリンプリン物語展を見に行く
横浜人形の家で。プリンプリンに会うのは3回目ですが愛しい。
■6月・9月・12月__
◯伊藤正道、南夏生、川猫めぐみさんの各個展を見に行く
知り合いの展覧会、伊藤先生ともうお話しできないのは本当に哀しい。
■電車の中では本を読む__
今年読んだ本!(マンガや絵本は除く)それぞれの本について詳しくは過去記事で。
あえて一番のお気に入りを上げるなら、「たまさか それから」かな。
・千里伝 乾坤の児 仁木英之
・くるすの残光(3)いえす再臨 仁木英之
・童子の輪舞曲 僕僕先生 仁木英之
・魔神航路(2)伝説の巨人 仁木英之
・本の魔法 司修
・絵本の魔法 司修
・撲撲少年 仁木英之
・たまさか人形堂物語 津原泰水
・たまさか人形堂それから 津原泰水
・いつまでもショパン 中山七里
・ビブリア古書堂の事件手帖(4)~栞子さんと二つの顔~ 三上延
・きみを守るためにぼくは夢をみる(4) 白倉由美
・弦と響 小池昌代
・しゃべれどもしゃべれども 橋本多佳子
■テレビアニメもたくさん見る__
今年見た作品リスト、まだ見終わってない作品もありますが、さてベスト1を選ぶなら…!?
まずは、今年発のアニメで、特におもしろく見たものが●、普通におもしろかったものが○です。
どれもクオリティ高かったと思いますが、個人的趣味で1番をつけるなら、ヒロインたちのかわいさと話のおかしさで、「変猫」かな。
●GJ部
●ぎんぎつね
●のんのんびより
●銀の匙 Silver Spoon
●たまこまーけっと
●変態王子と笑わない猫。
●きんいろモザイク
●凪のあすから
●やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
●アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者
●恋愛ラボ
○ミス・モノクローム
○ガリレイドンナ
○ヤマノススメ
○まんがーる!
○問題児たちが異世界から来るそうですよ?
○俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
○琴浦さん
○RDG レッドデータガール
○ゆゆ式
○はたらく魔王さま!
○デート・ア・ライブ
○幻影ヲ駆ケル太陽
○神さまのいない日曜日
○Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
○犬とハサミは使いよう
○境界の彼方
○機巧少女は傷つかない
○俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している
○ささみさん@がんばらない
○ステラ女学院高等科C3部
○ビビッドレッド・オペレーション
<順不同>
次に、シリーズもの。◆が特におもしろく、◇が普通におもしろいもの。
1番を付けるなら、「ちはや」で。
◆ドキドキ!プリキュア
◆ちはやふる2
◆神のみぞ知るセカイ 女神篇
◆とある科学の超電磁砲S
◆〈物語〉シリーズ セカンドシーズン
◆リトルバスターズ!〜Refrain〜
◆はじめの一歩 Rising
◆ロウきゅーぶ!SS
◇ハヤテのごとく!Cuties
◇這いよれ! ニャル子さんW
◇みなみけ ただいま
◇俺の妹がこんなに可愛いわけがない(第2期)
◇僕は友達が少ないNEXT
◇ローゼンメイデン
◇てーきゅう
◇マギ(第2期)
<順不同>
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
世の中がきな臭くなっていると危機感が大きくなる一方の今日この頃。
為政者の威勢の良い言葉に皆様が騙されることなく、2014年が自分らしく過ごせる平和で自由な日本でありますように。
平日は毎日遅くまで働き疲れているので、あまり楽しいこともありませんが、年間を通してみれば印象的なこともそれなりにはあったということで、記録しておきます。
■1月__
○トロンボーンを買う
プラスチック製の楽器で軽いです。でもやはり金楽器は難しい。
○脊椎管狭窄症で歩けなくなり病院に行く
まだ軽かったため薬と体操でよくなりましたが、現在は頸が痛く…
■3月__
○谷山浩子とRollyのコンサート聴きに行く(詳細は過去記事で)
この二人の世界が交錯して、とんでもないものができました。
■5月__
○母の一周忌を執り行う
なんとか段取りを整えて無事にできました。三回忌どうしよう…
■6月__
○同人誌にマンガを描き、インタビューも受ける
今年も「ひとつ」に描かせてもらい。インタビューは恥ずかしい…
■7月__
○広角レンズを買う
一眼レフの12mmレンズ、ファインダーを覗いた世界観が違います。
■8月__
○武井裕之・大槻香奈二人展「いつかまた会える夏に」を見に行く
北鎌倉小舎で。大好きな画家、大槻さんとお話しできて嬉しい。
○安曇野・黒部を旅行する
8月の終わり、大自然と人間の素晴らしさを満喫できた旅。
■9月__
○司修展を見に行く
横浜の県立文学館で。少年時代から大好きだった作家・画家で感激。
■10月__
○横濱ジャズプロムナードを聴きに行く(詳細は過去記事で)
今年も2日間、全10ステージを存分に楽しみました。
○アルトサックスを買う
安物ですが、ついに買ってしまいました。演奏するのが楽しい。
■12月__
○プリンプリン物語展を見に行く
横浜人形の家で。プリンプリンに会うのは3回目ですが愛しい。
■6月・9月・12月__
◯伊藤正道、南夏生、川猫めぐみさんの各個展を見に行く
知り合いの展覧会、伊藤先生ともうお話しできないのは本当に哀しい。
■電車の中では本を読む__
今年読んだ本!(マンガや絵本は除く)それぞれの本について詳しくは過去記事で。
あえて一番のお気に入りを上げるなら、「たまさか それから」かな。
・千里伝 乾坤の児 仁木英之
・くるすの残光(3)いえす再臨 仁木英之
・童子の輪舞曲 僕僕先生 仁木英之
・魔神航路(2)伝説の巨人 仁木英之
・本の魔法 司修
・絵本の魔法 司修
・撲撲少年 仁木英之
・たまさか人形堂物語 津原泰水
・たまさか人形堂それから 津原泰水
・いつまでもショパン 中山七里
・ビブリア古書堂の事件手帖(4)~栞子さんと二つの顔~ 三上延
・きみを守るためにぼくは夢をみる(4) 白倉由美
・弦と響 小池昌代
・しゃべれどもしゃべれども 橋本多佳子
■テレビアニメもたくさん見る__
今年見た作品リスト、まだ見終わってない作品もありますが、さてベスト1を選ぶなら…!?
まずは、今年発のアニメで、特におもしろく見たものが●、普通におもしろかったものが○です。
どれもクオリティ高かったと思いますが、個人的趣味で1番をつけるなら、ヒロインたちのかわいさと話のおかしさで、「変猫」かな。
●GJ部
●ぎんぎつね
●のんのんびより
●銀の匙 Silver Spoon
●たまこまーけっと
●変態王子と笑わない猫。
●きんいろモザイク
●凪のあすから
●やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。
●アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者
●恋愛ラボ
○ミス・モノクローム
○ガリレイドンナ
○ヤマノススメ
○まんがーる!
○問題児たちが異世界から来るそうですよ?
○俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる
○琴浦さん
○RDG レッドデータガール
○ゆゆ式
○はたらく魔王さま!
○デート・ア・ライブ
○幻影ヲ駆ケル太陽
○神さまのいない日曜日
○Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
○犬とハサミは使いよう
○境界の彼方
○機巧少女は傷つかない
○俺の脳内選択肢が、学園ラブコメを全力で邪魔している
○ささみさん@がんばらない
○ステラ女学院高等科C3部
○ビビッドレッド・オペレーション
<順不同>
次に、シリーズもの。◆が特におもしろく、◇が普通におもしろいもの。
1番を付けるなら、「ちはや」で。
◆ドキドキ!プリキュア
◆ちはやふる2
◆神のみぞ知るセカイ 女神篇
◆とある科学の超電磁砲S
◆〈物語〉シリーズ セカンドシーズン
◆リトルバスターズ!〜Refrain〜
◆はじめの一歩 Rising
◆ロウきゅーぶ!SS
◇ハヤテのごとく!Cuties
◇這いよれ! ニャル子さんW
◇みなみけ ただいま
◇俺の妹がこんなに可愛いわけがない(第2期)
◇僕は友達が少ないNEXT
◇ローゼンメイデン
◇てーきゅう
◇マギ(第2期)
<順不同>
□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □
世の中がきな臭くなっていると危機感が大きくなる一方の今日この頃。
為政者の威勢の良い言葉に皆様が騙されることなく、2014年が自分らしく過ごせる平和で自由な日本でありますように。
「しゃべれどもしゃべれども」佐藤多佳子(新潮社)の感想です。
15年前の作品ですが、家族の薦めを受けて読みました。作者の作品を読むのも久しぶりです。
落語とか、お茶とか、野球とか、日本文化のエッセンスが気取らず下世話に描かれているのが興味深く、琴線に触れてきます。囲碁漫画や茶の湯小説や将棋小説やカルタアニメなど、深いバックボーンがあると、余計に惹かれてしまう質で…。
ヒロインの黒猫さんも、現実には付き合いたくないタイプだけれど、その面倒な性格が物語の中ではとても魅力的でした。意固地な小学生である村林君も、親戚にいると困りますが愛しいキャラでした。
とはいっても、主人公のあふれる男気こそがこの小説の肝です。(映画化では国分太一が演じたようで、見てなくて申し訳ないですが随分イメージが違います)他人に対して短気にイラついたり、自分の芸のことで悩んだりもしますが、気っ風のよさが爽快で、こんな主人公にはなかなかお目にかかれないと思うのでした。
問題を抱えた面々が集い、かみ合わない関係の中で、物語的に見れば大変な事件があるわけではないけれど、自分にとっては一大事で、いつのまにか変わっていく。そうした機微が実によく書かれていて、しっかりと胸に落ちて感動させられる、お見事な小説でありました。
15年前(まだ前世紀だ)に書かれたということで、落語家もプロ野球選手も代替わりした今と雰囲気も違う気がして(枝雀も談志も亡く…スワローズ黄金期メンバーの宮本も引退し…)、この作品からは一昔前の薫りがしました。その懐かしい感じがまた良かったのかもしれません。
15年前の作品ですが、家族の薦めを受けて読みました。作者の作品を読むのも久しぶりです。
落語とか、お茶とか、野球とか、日本文化のエッセンスが気取らず下世話に描かれているのが興味深く、琴線に触れてきます。囲碁漫画や茶の湯小説や将棋小説やカルタアニメなど、深いバックボーンがあると、余計に惹かれてしまう質で…。
ヒロインの黒猫さんも、現実には付き合いたくないタイプだけれど、その面倒な性格が物語の中ではとても魅力的でした。意固地な小学生である村林君も、親戚にいると困りますが愛しいキャラでした。
とはいっても、主人公のあふれる男気こそがこの小説の肝です。(映画化では国分太一が演じたようで、見てなくて申し訳ないですが随分イメージが違います)他人に対して短気にイラついたり、自分の芸のことで悩んだりもしますが、気っ風のよさが爽快で、こんな主人公にはなかなかお目にかかれないと思うのでした。
問題を抱えた面々が集い、かみ合わない関係の中で、物語的に見れば大変な事件があるわけではないけれど、自分にとっては一大事で、いつのまにか変わっていく。そうした機微が実によく書かれていて、しっかりと胸に落ちて感動させられる、お見事な小説でありました。
15年前(まだ前世紀だ)に書かれたということで、落語家もプロ野球選手も代替わりした今と雰囲気も違う気がして(枝雀も談志も亡く…スワローズ黄金期メンバーの宮本も引退し…)、この作品からは一昔前の薫りがしました。その懐かしい感じがまた良かったのかもしれません。
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プロフィール
HN:
つばめろま〜な
性別:
男性
趣味:
絵・音・文・歩
自己紹介:
長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
■マンガ作品 COMEE
http://www.comee.jp/userinfo.php?userid=1142
■イラスト作品 pixiv
https://www.pixiv.net/users/31011494
■音楽作品 YouTube
https://www.youtube.com/channel/UChawsZUdPAQh-g4WeYvkhcA
■近況感想雑記 Facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005202256040
下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
■マンガ作品 COMEE
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■イラスト作品 pixiv
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■音楽作品 YouTube
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