忍者ブログ
つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
[23]  [24]  [25]  [26]  [27]  [28]  [29]  [30]  [31]  [32]  [33
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

舞踏公演、笠井叡×麿赤兒「ハヤサスラヒメ(速佐須良姫)」を見てきました。(2012年12月2日、世田谷パブリックシアター)

ともに1943年生まれ、舞踏の牽引者として50年のキャリアを持つ2人にして初の共演となるステージ、という新聞の紹介記事を見てしまえば、いわゆる暗黒舞踏大好きの私としては行くしかありません。麿の率いる大駱駝艦は若い頃に何度か観ていましたが、天使館を率いる笠井の踊りはまったくはじめてであり、年齢的にもいま観ておかないと、と思ったこともあります。

場所は世田谷パブリックシアター、前売りチケットは残り少なかったので2階席の端の方となりました。そのおかげで、このはじめて入ったモダンで個性的な劇場を楽しむことができ、舞台全体を俯瞰して観れたのでなかなかでした。半円形のステージをぐるっと取り囲む配置から、かつて湘南台文化センターで観た田中眠の「春の祭典」や大野一雄の「照手姫」を思い出して、はじまる前から舞踏モードに入れたのも良かったです。昔はよく見に行った舞踏ですが、しかし今回は何年ぶりか…

自分のことはそのへんにしておいて、ステージの感想です。
これは、見に行って良かったと心から思いました。久々の舞踏ということもありますが、この刺激、死生感、肉体の可能性、そして晴れやかさ。命あることの悦びを、ベートーヴェンの第九に乗せて表現しきっていて、素晴らしい感動を与えてくれました。

齢のことに触れずともいいのでしょうが、やはりどうしても、70歳近い二人のエネルギッシュで表現力にあふれた踊りには、深く魅せられました。それも5日間の公演の最終日にして…。特に笠井叡の跳躍や柔軟さ、そして踊り続けても息を乱さないスタミナは、若い頃からの鍛錬のたまものなのでしょう、驚嘆するばかりです。怪優としてテレビでも怖い顔を見せる麿赤兒の、愛らしいドレスやチュチュ姿もある意味驚愕でしたが。こんなに踊る麿さんもはじめて見た感じです。

その二人だけでなく、白塗り坊主の大駱駝艦の4人と、肌色金髪の天使館4人、一括りに舞踏といっても異なるメソッドにあるのだろうと思われますが、絶妙にクロスオーバーさせていく振り付けもあり、四人四人、一人一人の存在感を際だたせていました。白塗りで転がるたびに、舞台上が白くなっていって、まるで大理石の模様のように見えていったのも、演出の狙いではないでしょうが2階席から見ての面白さでした。
そして20人以上の女性群舞、天使館で教えているオイリュトミーという運動芸術らしいですが、ステージを清楚ながら盛り上げていて、明るい祝福のイメージを醸し、舞踏なのに清々しい印象を残したことは成功だったと思います。

舞踏のエポックメイキングな作品とまで言えるかどうかは専門家でないのでわかりませんが、私としてはそのくらい鮮烈に感じた舞台でありました。笠井叡、今日見た感じでは大野一雄のように90すぎても踊れそうなので、ぜひまた見に行きたいと機会を伺うことにいたします。

笠井叡
大駱駝艦

拍手[0回]

PR
「従軍歌謡慰問団」馬場マコト(白水社)の感想です。51UUX-VFlAL.jpg

最近は仕事をご一緒する機会がなく残念なのですが、馬場マコトさんから刊行お知らせのメールが届くのはありがたいことであります。いち早く読むことができました。
戦前〜戦中の業界を描いた3部作の締めとなる本書は、広告・出版界を舞台にした前2作、広告業界を舞台にした「戦争と広告」、出版界を描いた「花森安治の青春」に比べ、芸能界のはなしなので一般の人にもわかりやすいかと、そして一貫している反戦のメッセージ性も、より強いものになっていたと思います。
前2作の積み重ねがあっての本作となりますが、その労はかなりのものであったと推察されます。あとがきにもありましたが、資料に当たるだけでなく実際に日本軍が侵攻した中国本土や南方の島々まで旅しての著作は、作業の困難さだけでなく思い入れも強くなるでしょう、情景の情動のリアリティを感じさせてくれます。

戦時の音楽というテーマ以前に、レコード業界や歌謡界の草創期を描いた物語としてもたいへん興味深い作でした。
主人公の一人である藤山一郎は、私も子供の頃に親の見ているナツメロのテレビ番組に出ていた姿をよく覚えていますが、あの頃60代だった藤山の歌に歳をとってもしっかりとした声だなぁと思ったものでした。その記憶があるおかげで本作には入り込みやすかったのですが、彼が、そして他の歌手や私でも知っている歌の数々をつくった作曲家や作詞家たちが、ここまで熱い想いで戦争に直接かかわり人々を鼓舞していたという事実が、衝撃的でした。
作中に登場する歌の数々もいまはYouTubeで聴くことができますので、いくつか聴いてみました。タイトルは有名でも知らない曲がけっこうあって、また、藤山一郎の若い頃の歌声もテレビで聴いた歳とってからのとは違う色気があったり、演奏も郷愁的ではありますがあまり古くささを感じずよくできていたりと、ちょっとはまってしまいそうな世界です。

馬場さんは、実際に出兵した父親のことを頭にこのテーマで書かれたようですが、私も読むにあたって亡き父のことを思います。父はまだ召集される年代ではなく、学徒動員で軍需工場で働いた程度でしたが、のちに学校の先生となり当然ながら教組に所属し、また趣味はクラシック音楽を聴くことだったのに、歌えるのは軍歌と君が代だけという人でした。子供時代にそれしか聴いていなかったのだから仕方ありません、それしか世に出せなかった時があったということです。それが本書に描かれている時代です。

ラストに、本作の登場人物たちのその後が記されていますが、唯一没年がない森光子がこの本の刊行直前に亡くなったことで、本当にあの戦争が過去の歴史になってしまった感があります。
馬場さんも、私の父にしても、戦場を知らない世代です。やたらと勇ましいことを言って隣国を挑発する元都知事のような爺にしても然り、戦争を知らない人間の無責任な発言でしかありません。自虐史観とか屁理屈をこねて事実をなかったことにし、あまっさえ被害国を悪者にするような思考の持ち主が増えているように感じられる昨今、かつての過ちを繰り返さないこと。それは今を生きる一人一人の責任なのだと気付かなければなりません。

と、重く大切に考えさせられるテーマはありますが、読み物としての面白さも十分な本作。歌が人に与える影響力の大きさには興奮させられましたし、実在の登場人物たちの活躍し苦悩する姿は人間ドラマとして胸に迫ります。戦時でも音楽家としての魂を発揮し続けヒットを追求めてしまう業の深さにも人間味を感じました。
そして、終戦を迎えた後も帰還までの1年近い時間を極限状態のなかにおかれながら、歌う将校として使命を果たした藤山一郎の姿には戦慄を覚え、涙も禁じ得ませんでした。3部作の最後を飾る感動的なクライマックスとなりました。

前2作はほとんど国内におけるクリエイター事情でしたが、本作は前線の状況が描かれた分、戦争の怖さや悲惨さが強く伝わってきました。
戦争はしてはいけない。それは、絶対的な真理として誰もが心に刻んでおかなければならないこと。いかなる理由があっても、戦争を仕掛けてはいけない。受けてもいけない。もちろん、日本だけがではなく、世界中の国が、です。そうした世の中こそ目指さなければならない、そろそろ人間も、そういう境地に入れるはずだと信じたい。
もしも戦争が起きたら誰もが否応なく加担してしまう、歴史をふまえてのそんな馬場さんの不安が杞憂であるよう、想いはしっかり次の世代その次の世代へと継いでいかなければならないのです。


過去ブログ「花森安治の青春」の感想


 

拍手[0回]

「我ニ救国ノ策アリ 佐久間象山向天記」仁木 英之(幻冬舎)の感想です。fd0d118d.jpeg

あまり幕末の時代劇など見ないもので、佐久間象山の名は聞いたことがあると思っても、どのような人物かは知らないで読んだ本作。とはいえ、仁木作品への信頼感はすでに大きいので、購入に不安はなく、ただ、純粋なる歴史小説なのかファンタジーなのか、それは読んでのお楽しみということで…これは骨太な歴史物でした。
仁木氏の中国歴史物は、日本とはスケールも文化も違う国ゆえに、史実としてもどこかファンタジーを感じるのですが、本作は日本が舞台ということで、今の世につながっているリアルさが出てきます。タイトル的にも、現代へのメッセージ性を受け止められますが、その思想は右でも左でもなく、日本の文化への想いとして、とても好感の持てるものでした。

佐久間象山、その傲岸不遜な人物像はものすごくエネルギッシュであり、同時に能力を持ちすぎる人間の危うさに満ちていて、なんとも感情移入するには違和感のある主人公でした。すぐれた学者であっても政治家には向かない、ただあの時代が本当に必要とした傑材だった、それが実によく伝わってくる文章の冴えだったと思います。
若き吉田松陰や勝海舟、本作中には出てきませんが坂本龍馬などの師として、納得できるだけの巨大な才が、ついには空を目指すというところに作者の思い入れの大きさが感じられました。
ドラマチックなシーンなどはあまりなく、淡々と進んでいくように見えますが、劇的に変化していく幕末の空気の真ん中でぶれることなく立ち尽くす象山の姿が際だち、読んで胸が躍る快作となっているのでした。

さて、このような人物が現代の政界に存在するならば…とつい考えてしまいますが、幕末でさえついに政の中心には立てなかった象山、今であればなおさらでしょう。保守的な嗜好に縛られていたり、よく考えもしないで自分の感情や表面的なポピュラリティでの発言をする政治家が人気を得るような風潮ですから…。
しかし、こうした深い思慮の上で自らの論を主張できる人間が必要とされるのも事実。その意を汲めるような世の仕組みでなければならないと思わされました。まぁ、こんな人物は現代に見あたらないのも事実なのですが。

 

拍手[0回]

谷山浩子コンサート40周年感謝祭
(2012年11月10日 東京国際フォーラムCホール)

15歳でシンガーソングライターとしてアルバムデビューした谷山さん、35周年の時にも行きましたが、あれからもう5年も経つのか、という感じです。かつては年に4〜5回も通った頃がありましたが、今は年に0〜2回。しかしいつまでも変わらない、いや、進化し続ける浩子さんであります。
今回は、自らの音楽人生を振り返るという自叙伝的な構成で、子供の時に作った歌から、最近の歌まで順々に21曲。王道曲が多いような気がしましたが、アンコールで2曲、さらに2度目のアンコールに応えてくれた時には、キワモノ的な「意味なしアリス」で締めて全24曲、ずっしりと聴き応えのある3時間となりました。
トークにおいては、いろいろと知らなかったこと、忘れていたことなども多く、アーティストとしての秘密にも迫る、貴重な内容を聞くことができました。作家としての側面も含めて敬愛する方ですが、常に自分の道を行くという姿勢に感銘します。それしかできないから、という言い様ではありますが、でもそれでここまで歌い続け作品を残し続けてきたのですから、常人のワガママを超越しているのだと。

1,500人収容のホールもチケット完売、年齢層はかなり高めと見受けました。なかには若い人もちらほら…ですが、このあたりはジャズのライヴ会場と似たようなものです。気になるのは、一人で来ている人が多いようなこと。私のところは夫婦ともに若い頃からの谷山ファンなので一緒に行きますが、実は万人受けする歌手ではないためでしょうか。
なぜ万人受けしないのか、それをこの日のコンサートを聴いて思えば、歌の濃密さゆえかと。1曲ずつに世界が詰まっている、どんなに軽快な曲調でも聞き流すことができない、哀しげな曲でも心地よく浸っていられない、そこがポップスの範疇からはみ出ていて、アートの分野となり感性の合わない人には居心地が悪いのかも。その濃密な音場を作るのは歌詞だけでなく、浩子さんのアルペジオで埋め尽くすピアノの弾き方にも表れているように感じます。
この日のバックはプロデューサーとしても関わってきた石井AQさんシンセ、山川恵津子さんコーラス、斉藤ネコさんバイオリン、そしてロック界から古川昌義さんギター、佐藤研二さんベース、高橋ロジャー和久さんドラムスの6人でしたが、いつも世界観をさらに深めるアレンジがされているので、人が増えても薄まることなくさらに密度を増していきます。そこが音楽好きにはたまらないのですが、音楽性の乏しい楽曲が多い世のヒットチャートの中で、耳が育っていない人にはよくわからない、のかもしれません。
一人で聴きに来ても居心地良い、感情的にも知的にも満ち足りる、ファンとしてはそんな空間を創り出し贈ってくれるのが、谷山浩子という存在であると思うのでした。

さて、この日心に残った曲を選べば、
「ほしのよる」…7歳で創った原点の歌、小さい頃からピアノをやってる子の中には、自分で作曲してみようと思う子もいます。でも、その後につながるのはごく少ない、そんな希少性。
「てんぷら☆さんらいず」…やっぱり、若き日に聴いていたオールナイトニッポンを思い出します、トークの後でしたので特に。
「ドッペル玄関」…まさに谷山浩子でしか作れない曲と詞の世界。しかしギャルゲーのテーマソングを意識して作られたとは。声優が歌ってもおもしろそうですね。
「さよならDINO」…CDで良い曲とは思っていましたが、歌詞を読み込んでなくて、恐竜の歌だったとは知らず。トークを聞いてから聴くと、また違った感触となりました。

★PRPGRAM★
  <FIRST STAGE>
1.「ほしのよる」 谷山ソロ
2.「クリスマスツリー」 谷山ソロ
3.「天使のつぶやき」 谷山ソロ
4.「お早うございますの帽子屋さん」 谷山&山川
5.「カントリーガール」 谷山&山川
6.「ねこの森には帰れない」 以下、谷山&山川&AQ&斉藤
7.「たんぽぽ食べて」
8.「恋するニワトリ」
9.「まっくら森のうた」
10.「てんぷら☆さんらいず」
11.「風になれ〜みどりのために」
   RECESS 15min.
  <SECOND STAGE>
12.「王国」 以下、谷山&山川&AQ&斉藤&古川&佐藤&高橋
13.「海の時間」
14.「ひとりでお帰り」
15.「カイの迷宮」
16.「ドッペル玄関」
17.「さよならのかわりに」
18.「電波塔の少年」
19.「よその子」
20.「さよならDINO」
21.「NANUK」
  <ENCORE>
22.「銀河通信」
23.「同じ月を見ている」
  <GRATITUDE>
24.「意味なしアリス」谷山ソロ


 〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜・〜〜
ついでに、このブログでは公開していないので、35周年コンサートの時の感想も以下に記しておきます。もっと曲数が多かったのですね!

谷山浩子 創業三十五周年コンサート

15歳でデビューしてから35周年の浩子さん。そして私が彼女の素晴らしさを認識し、敬愛するようになってから25年。う~む。
今回のコンサートは、いつもとは違って彼女のアーティストとしての歴史を振り返るような構成と演出だったので、私のそんな25年が心に甦ってくる、そしてその時々の出来事や周囲に感じていた匂いのような感覚までが思い出される、不思議な感傷に捕らわれるステージでした。
35作以上のレコードやCDアルバムを手に入れ、初めの2年くらいはラジオ放送を毎週楽しみに聴取し、20冊近くの小説やエッセイの本を読み、30回前後のコンサートに足を運んできた…。う~む……。
毎年必ずアルバムを発表し続けている浩子さんの曲はいつも身近にあって、私の生きている時間と融合してしまっているのだとは、発表順を意識したメドレーを含めて歌われた全31曲を聴いて強く気づかされたことです。
谷山浩子抜きでは私の人生を語ることはできないと思いましたよ。尊敬する人物の一人でもあります。

コンサートとしては、浩子さんのピアノと石井AQのシンセの他に、古川昌義のギター、渡辺等のベース、山口とものドラムというバンド構成で音に生命感があふれていたし、さらにコーラスとして豪華にも岩男潤子と相曽晴日のふたりのシンガーソングライター、アンコールにはバイオリンの斎藤ネコも駆けつけて、厚みがあり楽しさが倍増するような演奏でした。
谷山浩子さんも年齢には見えないほど若々しくかわいらしいのですが(今日はけっこう遠目でした)、初めて生で見た元アイドルで人気声優の岩男潤子(遠目でしたが)、容姿も声もかわいかったです。得した気分。

場所は東京国際フォーラム、仕事関係ではよく訪れる場所ですが、コンサートでは初めて行きました。なかなか雰囲気も音も良いホールでした。

にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村

拍手[0回]

「ビアンカ・オーバースタディ」筒井康隆(星海社FICTIONS)
61kZv9CXyFL._SX230_.jpg
筒井の小説を読むのは、たぶんはじめてです。「時をかける少女」はNHKの少年ドラマで、「ジャズ大名」はテレビ放映された映画で、「家族八景」は清原なつのの漫画で楽しんだ程度。「続・時をかける少女」は子供の頃に読みましたが、筒井氏の作ではなかったですから。

ですが、77歳の作者がライトのベルを書いたという興味、ついでに、いとうのいぢの萌え萌えなイラスト付きという仕様につられて買ってしまいました。
なので、これまでの筒井作品とどこがどう違うかはわからないのです。ついでにラノベもアニメ化されたものの世界観は知っていても小説自体ほとんど読んでないのですが、なるほど、筒井康隆らしい、ラノベっぽい作品だということは感じられました。

※以下、少しネタバレ含みますが…

宇宙人や未来人いらっしゃいの涼宮はるひのようなヒロインが、放課後の実験室でタイムトラベル。人類は衰退しましたな未来では、昔のドラマで見たケン・ソゴル的雰囲気がすごく感じられます。
そして、美少女3人美少年1人というラノベ的な人物配置に、大御所ならではの文学的実験性も多少織り込みながら、ハッキリしたキャラクター&エピソードで楽しく読ませる作品に仕上がっていました。

ただ、これはラノベなのかというと、実は他のラノベ作家の作品もそうなのかもしれませんが、ラノベを意識した筒井作品。執筆からは時間が経ったようですが、前年の大震災以降に出版されたということで、作品のメッセージ性が作者の狙い以上にオモテに出たように感じられます。
エロ的なところは生命観。未来の人類は文明観。美少女は現代風俗の象徴。それらの素材をあっさりと料理したら、軽食ならぬ軽小説になりました、でもカロリーは高めで少しもたれます、という感じに。

などと言っても、結局のところ一番の見所は、ヒロインのビアンカであることは間違いないでありましょう。筒井氏も、美少女を書きたいと思ってこの作品ができたのではないでしょうか。現代風の、大らかで、活動的で、好奇心が強く、自他ともに認める美しい少女像を、後期高齢者のおじいさんの目で描いたら、こうなりましたと。でも爺になっても、気持ちは思春期の頃と変わらないよと主張してるように思えて、なんか嬉しくなりました。

拍手[0回]

&lt;&lt; 前のページ 次のページ &gt;&gt;
カレンダー
11 2024/12 01
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
フリーエリア
最新CM
[06/01 WaxJelia]
[01/25 本が好き!運営担当]
[03/27 うらたじゅん]
[10/28 のりこ]
[08/04 つばめろま〜な]
最新TB
プロフィール
HN:
つばめろま〜な
性別:
男性
趣味:
絵・音・文・歩
自己紹介:
長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
■マンガ作品  COMEE
http://www.comee.jp/userinfo.php?userid=1142
■イラスト作品 pixiv
https://www.pixiv.net/users/31011494
■音楽作品   YouTube
https://www.youtube.com/channel/UChawsZUdPAQh-g4WeYvkhcA
■近況感想雑記 Facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005202256040
バーコード
ブログ内検索
P R
忍者アナライズ
忍者アナライズ
忍者アナライズ
忍者アナライズ
忍者ブログ [PR]