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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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舞踏公演、笠井叡×麿赤兒「ハヤサスラヒメ(速佐須良姫)」を見てきました。(2012年12月2日、世田谷パブリックシアター)

ともに1943年生まれ、舞踏の牽引者として50年のキャリアを持つ2人にして初の共演となるステージ、という新聞の紹介記事を見てしまえば、いわゆる暗黒舞踏大好きの私としては行くしかありません。麿の率いる大駱駝艦は若い頃に何度か観ていましたが、天使館を率いる笠井の踊りはまったくはじめてであり、年齢的にもいま観ておかないと、と思ったこともあります。

場所は世田谷パブリックシアター、前売りチケットは残り少なかったので2階席の端の方となりました。そのおかげで、このはじめて入ったモダンで個性的な劇場を楽しむことができ、舞台全体を俯瞰して観れたのでなかなかでした。半円形のステージをぐるっと取り囲む配置から、かつて湘南台文化センターで観た田中眠の「春の祭典」や大野一雄の「照手姫」を思い出して、はじまる前から舞踏モードに入れたのも良かったです。昔はよく見に行った舞踏ですが、しかし今回は何年ぶりか…

自分のことはそのへんにしておいて、ステージの感想です。
これは、見に行って良かったと心から思いました。久々の舞踏ということもありますが、この刺激、死生感、肉体の可能性、そして晴れやかさ。命あることの悦びを、ベートーヴェンの第九に乗せて表現しきっていて、素晴らしい感動を与えてくれました。

齢のことに触れずともいいのでしょうが、やはりどうしても、70歳近い二人のエネルギッシュで表現力にあふれた踊りには、深く魅せられました。それも5日間の公演の最終日にして…。特に笠井叡の跳躍や柔軟さ、そして踊り続けても息を乱さないスタミナは、若い頃からの鍛錬のたまものなのでしょう、驚嘆するばかりです。怪優としてテレビでも怖い顔を見せる麿赤兒の、愛らしいドレスやチュチュ姿もある意味驚愕でしたが。こんなに踊る麿さんもはじめて見た感じです。

その二人だけでなく、白塗り坊主の大駱駝艦の4人と、肌色金髪の天使館4人、一括りに舞踏といっても異なるメソッドにあるのだろうと思われますが、絶妙にクロスオーバーさせていく振り付けもあり、四人四人、一人一人の存在感を際だたせていました。白塗りで転がるたびに、舞台上が白くなっていって、まるで大理石の模様のように見えていったのも、演出の狙いではないでしょうが2階席から見ての面白さでした。
そして20人以上の女性群舞、天使館で教えているオイリュトミーという運動芸術らしいですが、ステージを清楚ながら盛り上げていて、明るい祝福のイメージを醸し、舞踏なのに清々しい印象を残したことは成功だったと思います。

舞踏のエポックメイキングな作品とまで言えるかどうかは専門家でないのでわかりませんが、私としてはそのくらい鮮烈に感じた舞台でありました。笠井叡、今日見た感じでは大野一雄のように90すぎても踊れそうなので、ぜひまた見に行きたいと機会を伺うことにいたします。

笠井叡
大駱駝艦

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