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前日に続いて聞きに行った横浜ジャズプロムナードの2日目。
今年も2日間で10のステージを制覇しましたが、聴いている時間の合計が12時間くらい、待ち時間入れれば17時間くらい?座っているので、きついのはお尻、そして首や腰の痛み。それでも、せっかくの機会ですしできるだけ多く聴きたくて、ついつい頑張ってしまいます。

2日目・10月7日

■ハクエイ・キム トライソニーク 横浜市開港記念会館
女性に大人気(と紹介されていた)ハクエイ・キムさん、その韓流スターのようなルックスと相まって、やさしい感じのピアノ演奏、オリジナル曲もセンスが良く、人気の出るのが頷けました。開港記念館ホールの雰囲気にもぴったり。
ピアノが繊細で優しいところを、ドラムがアグレッシブに盛り立ていて、サラっと聞き流すのではない刺激もあり、また生ピアノにエフェクターを使っているのも珍しく効果的で、良い演奏でした。
【メンバー】ハクエイ・キム(P)、杉本智和(b)、大槻KALTA英宣(ds)

■パスカル・シューマッハ カルテット 関内ホール 小ホール
ルクセンブルグから来日したカルテット、西欧らしい洗練された音楽性が光っていました。
美しい音を奏でるヴィブラホンとグロッケンですが、とても個性的で引き込まれます。そしてアンサンブルも適度な緊張感があり良い感じ。
言葉にするのは難しいのですが、よくぞ来てくれた、そして聴けて嬉しかったと思わされる異国のバンドでした。
【メンバー】パスカル・シューマッハ(vib)、フランツ・フォン・ショシー(P)、
クリストフ・デヴィシェール(b)、ジェンズ・ドゥッペ(ds)

■徳田雄一郎 RALYZZDIG ヨコハマNEWSハーバー
紹介文の疾走感に惹かれて聴きに行きましたが、割とスローな曲も多く、演奏スタイルも曲も個性的という感じではなかっとで、少し期待はずれの感もありました。自分の音楽をしっかりと聴かせるという姿勢を強く感じるので、決して悪くはありませんが、私にはちょっと合わなかったのかも。
サックスがリーダーのバンドとして、次の早坂さんと比べてしまうのですが、もう少し曲ごとにスタイルを崩した感じがあると面白くなるのかもしれません。
【メンバー】徳田雄一郎(as, vo)、鈴木直人(g)、
中村薫平(b)、今泉総之輔(ds)

■早坂紗知 Minga Special Unit ヨコハマNEWSハーバー
次のステージとの間が短くなるので、今年は聴くのを諦めようかと思ったのですが、メンバーを見て絶対聴かなくてはと。仙波師匠の盛り上げる太鼓は大好きだし、赤木さんのフルートも聴いてみたいし、バイオリンが入っているのは魅力的だし、Rioって早坂さんの息子さん?…これまで何度か聴いてきたメンバーと違ったので、興味深かったのです。
そして、期待以上に素晴らしかった。あいかわらず格好良く吹きまくる早坂さん、共演者を乗せまくる仙波さん、さらにフルートやバイオリンのようにメロディ重視の楽器が入ることで、これまで聴いてきたリズムが先に立っていた感じからさらに、音楽性が高まったように思えました。
【メンバー】早坂紗知(ts,ss)、RIO(bs)、高橋香織(vln)、
吉田桂一(p)、永田利樹(b)、仙波清彦(per)

■板橋文夫FIT! &オーケストラ 関内ホール 大ホール
前日の若手を集めたフレッシュな演奏と比べてどうだろう、と少し意地悪な見方をしましたが…さすがに百戦錬磨のメンバー揃い、そして新曲も多くて、刺激的なステージでした。

まず第1部「FIT」トリオの演奏、瀬尾さんのベースがすごく進化していて、音楽家としての底の深さに気付かせてもらいました。これまでは若手を板橋さんが育ててる的にも見えていたのですが、もうすっかり対等に井野信義さんも超えたかと思わされる演奏でした。ドラムも堂々と自分のスタイルでぶつかってきている印象。そして、板橋さんも生き生きとして「渡良瀬」を熱唱するなど、エネルギッシュでした。どちらかと言えば、オーケストラよりもソロからカルテッドくらいの編成の方が好きかな。
【メンバー】板橋文夫(p)、瀬尾高志(b)、竹村一哲(ds)

しかし第2部、横浜ジャズプロムナードならではのオーケストラになれば、これまたまったく別の味が出てくるわけで。音の迫力だけでなく、参加する人の数が増えれば個性のぶつかり合いも激しくなり、混沌の中から生み出される世界は実に創造的、そこにジャズというジャンルの可能性を感じるわけです。
特に、反原発をテーマにした忌野清志郎の「ラブミーテンダー」を熱唱した板橋さんとそれを高らかに奏であげた全員の熱い演奏は、心に響くものでした。原発に関しては、経済界とかいう人間性を無視する人たちが危機感を煽ってなんとか存続させようと働きかけていますが、もう単純に考えれば誰も責任をもてない施設の存続なんてあり得ないはずで、理屈で伝えるのではない音楽というのが、いちばん素直に表現できるのではないかと思いました。多くの人に聴いてもらいたいものです。
昨年は少しマンネリ化を避けるために他のステージを聴きに行ってしましましたが、2年ぶりの板橋ワールドは文句なしに感動的で人生の活力を入れてもらいました。
【メンバー】板橋文夫(p)、類家心平(tp)、福村博(tb)、
林栄一(as)、片山広明(ts)、吉田隆一(bs)、太田恵資(vln)、
瀬尾高志(b)、小山彰太(ds)、竹村一哲(ds)、外山明(per)、
菅原昇司(tb)、堀越千秋(ライブペインティング)


実は終わった後に、板橋さんやディレクターの柴田さんたちとお話できる幸運に恵まれ、このイベントがどれだけ熱い想いで作られているかを知ることができました。ここ数年、資金難というようなこともプログラムに書かれていたりしましたが、送り手の想いと聴きに行くファンの想いの力で、ずっと続いて行ってほしいと、強く思いました。
それには、昨年の記事にも書きましたが、もっと若い人が魅力を感じて来てもらえるようにする必要があるでしょう。ジャズ以外のジャンルからでも、若い人に人気があって、でも音楽性に優れているミュージシャンを起用して、ジャズと融合できるような企画で…初期のジャズプロムナードではありましたが、そんなアイデアもあると良いかな。
では、それって誰だろう…なんて考えてみながら、音楽会を見渡すのも楽しいなぁと思っています。


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