忍者ブログ
つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
[30]  [31]  [32]  [33]  [34]  [35]  [36]  [37]  [38
NEKO.pngたぶん一生心に残るであろう2011年も今日で終わり。
このブログも秋から始めましたので、その前も含めて今年を記録しておこうと思います。

◆行ったライヴ
今年は震災があったり仕事が忙しかったりで、出掛けて行くパワーも足りなく、数は少なめでした。もう少しクラシックのアンサンブルなども聴きたかったかな。

○2/26 オルガンコンサート 近藤岳・小島弥寧子・高橋博子(川口リリア)
◎3/ 5 のほほん☆若草ひなまつり〜谷山浩子・相曽晴日・岩男潤子・伊藤サチ子(スペースゼロ)
○5/ 1 市川秀男トリオ+赤松敏弘(エアジン)
○10/8 横濱Jazz Promenade 2011(関内小ホール)
 ◎ヒカシュー
 □田中信正 KARTELL + 神田佳子
 □沖至 UNIT
 ◎鬼武みゆき with グラストン・ガリッツァ、Saigenji
 □赤松敏弘&道下和彦&ユキ・アリマサ TWIN DUO×TRIO
○12/18 谷山浩子ソロコンサート(江東区文化センター)

   ****************
◆小説などの本
ベストは「風にも負けず粗茶一服」かな。初めて読んだ作家の小説は、中山七里と塩田武士。ともにクラシック音楽もの、しかもメイン演奏はラフマニノフでした。あとは仁木英之が4冊ありますが、いまノってる作家だけにみんな面白いです。

◎「風にも負けず粗茶一服」松村栄子
◯「僕僕先生-先生の隠しごと」仁木英之
◯「ペンギン・ハイウェイ」森見登美彦
◯「赤いくつと悪魔姫」清水マリコ
◎「おやすみラフマニノフ」中山七里
◯「黄泉坂案内人」仁木英之
◯「白土三平伝 カムイ伝の真実」毛利甚八
◯「花森安治の青春」馬場マコト
◯「海遊記 義浄西征伝」仁木英之
◯「レッドデータガール5-学園の一番長い日」荻原規子
◎「千里伝(3)武神の賽」仁木英之
◯「君を守るために僕は夢を見る2」白倉由美
◎「女神のタクト」塩田武士

   ****************
◆視聴したアニメ
年に4回の番組改編がありますが、毎期10本以上のアニメを観ています。これは完全に刺激を欲する娯楽としてなので、論じたりはしたくありません。印象の強かった20タイトルをリストアップします。あえてベスト1を選ぶなら……「花咲くいろは」か?

◎あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
○うさぎドロップ
○お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!
○神様ドォルズ
○GOSICK -ゴシック-
○C3 -シーキューブ-
◎Steins;Gate
○ちはやふる
○デッドマン・ワンダーランド
◎電波女と青春男
◎日常
◎花咲くいろは
◎放浪息子
○僕は友達が少ない
○星空へ架かる橋
◎魔法少女まどか☆マギカ
○まりあ†ほりっく あらいぶ
◎輪るピングドラム
○未来日記
○ロウきゅーぶ!

   ****************
◆訪れた場所
遠い場所への旅行はここ数年行っていません。海外も行きたいのですが、まずは時間がなく。不動産広告の制作という仕事をしているため、現地調査のためにいろいろな街を歩くことが多く、暑い時などはきついですが、いちばん楽しい業務です。

【小旅行で行ったところ】
●「桜木町」 野毛山動物園〜伊勢佐木町〜馬車道
●「武蔵五日市」深沢小さな美術館〜秋川渓谷・1泊
●「葉山」県立近代美術館〜しおさい公園・日帰り

【現調で行ったところ】
◎「経堂」駅周辺 蘆花恒春園〜砧公園〜馬事公苑(馬術大会)
○「新馬場」駅周辺 旧品川宿〜御殿山あたり
○「中野坂上」駅周辺 新宿副都心の隣の下町
○「志村坂上」駅周辺 小豆沢公園〜新河岸川
◎「はるひ野」駅周辺 ニュータウンから外れると山村の風景
○「西葛西」駅周辺 荒川〜宇喜田公園(無料の動物園)
◎「浜田山」駅周辺 三井の森公園〜柏の宮公園〜塚山公園
◯「船堀」駅周辺 一之江境川親水公園〜タワーホール展望室
○「表参道」駅周辺 表参道ヒルズは建築的にも面白い商業施設
○「たまプラーザ」駅周辺 田園都市線を代表するきれいな街

   ****************
◆心に残ったできごと
大地震と、それに関係する原発や経済や政治や人の意識のこと。
震災時、東京のオフィスで激しい揺れの恐怖を体験しました。家とも連絡がつきにくいまま、一晩帰れませんでした。それは生涯忘れることのないできごとです。
しかし自然は強大ですが、人もまた強い。正直、日本が危ういと思いましたが、私の周りはあっと言う間に日常が戻りました。
人は心に悲しみや疵を負いながらも、どんどん他人の屍を乗り越えて先に進みます。今は取り残されている感のある被災地の方々も、やがて大きな流れの中に戻ってくるでしょう。
しかし、根本的な意識の変化は残るでしょう。個々人として、また社会全体として、大きなモノを失いながらも、大切なモノを得たということになったらいいですね。

   ****************
◆創ったもの
今年は本やCDの1作もできず、創作活動は低調でした。その分、このブログを始めたのですが。説などは電車の中で書き進めているものがありますので、新しい年には仕上げて発表できるよう頑張ります。それと、大きな絵を描きたい、歌を作ってみたい…これは新年の抱負ですね。

○「跳んびが◯を描く」同人誌「ひとつ」(メタ・パラダイム)掲載

   ****************
今年はとにかく忙しかったなぁという実感。夏前まではけっこう暇な日も多かったように記憶していますが、はるかかなたに。
映画、演劇・舞踏、格闘技・スポーツなどを観に行く機会がありませんでした。格闘技はテレビの一般チャンネルで放送されなくなってきたので、後楽園ホールとか横浜文体とかで生観戦したいものです。野球もめっきり放送がなくなって…せっかくスワローズも調子が良かったのに。来年は神宮で日本シリーズが観たいな!
来年は少し心にゆとりを持って、自分の作品を創れるようにしたいものです。

拍手[0回]

PR
いまさらですが、ポータブルCDプレイヤーを買いました。iPodなどのデータ式でなく、CDをそのまま聴けるものが欲しかったのです。
昔のカセットテープからMDと、ポータブルオーディオは5台くらい使ってきましたが、MP3プレイヤーが普及してきた頃から外で聴こうという志向が減ったからです。

その前から、聴くよりも録音用途の方が多くなっていて、いまもボイスレコーダーは持っています。それに音楽データを入れれば聴けるのですが、音楽をインターネット上からデータで買うということにどうも違和感があり、CDなどからわざわざデータを作るのもめんどうなので、小型なのは魅力ですがプレイヤーとしては使っていません。
CDも昔に比べるとずいぶん買わなくなりましたが、ショップでなくネット通販やライヴ会場でほしいCDを見つけることも多く、しかし買ったはいいけれど今度はゆっくり聴く時間がなく。
そこでポータブルCDという選択になったわけです。

さて買おうという時に、選択肢が少ないことに驚きました。昔はあんなにいろいろなメーカーから発売されていたのに、今やメジャーメーカーはソニーだけ。私が買ったのはホームセンターで売っていた知らないメーカーの安物です。でも比較してみることもないので、十分かなと満足しています。
ほとんどが片道45分ほどの通勤電車の中で、読む本のない時に、周囲に気遣って小さな音で聴いています。でも、買ったまま積んであったもの、わずか数回しか聴いていなかったもの、昔よく聴いたものなど、どれも自分がほしくて手に入れたCDですから、悪いわけがありません。

残業を終えた深夜の帰宅時、電車を降りてから家まで15分ほどの暗い夜道を歩く時だけ、フルボリュームにします。その心地よさはポータブルならではのぜいたくと言えましょう。
昔は、旅のお供にもよく持って行っていました。はじめて海外一人旅に行った時、夜中ホテルの部屋でポータブルカセットプレイヤーに入れた谷山浩子のテープを聴いたことを思い出します。旅先での心細さをそっと癒してくれる日本語の歌声。これもポータブルならではでした。

そうした使い方を考えれば、軽量小型で多くの曲を保存しておけるiPodなども良いのでしょうが…。データでなく、自分が所有している“モノ”であるというところも、なにか愛着があるというか、聴くことができて良かったという感慨をも持ちながら楽しめるような、古い感覚かもしれませんが、“モノ”としての存在が、ミュージシャンの存在へもつながっているように思えてしまうのです。

なにか役立った方はclick願
にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村

拍手[0回]

谷山浩子ソロコンサート、江東区文化センターにて。
12月18日、2011年に聴く最後のコンサートとなります。
今年の谷山浩子は、3月のジョイントコンサート(相曽晴日、岩尾潤子、伊藤サチコとの「のほほん☆若草ひなまつり」)に続いて2回となりました。昔は年に4回とか聴いていたこともありましたが、近年にしては多い方。しかし、途中に大震災などもあったためか、今年のこととは思えなくなっていますが・・。

何十回もライヴで聴いてきた浩子さんですが、ソロでのピアノ弾き語りははじめてです。シンセやアコースティック楽器、コーラスなどによる音の演出がない、生々しいまでにアーティスト自身の姿がさらけ出されるステージで、しかしいつも通りの気さくさを見せてくれるのは、来年デビュー40周年を迎えるという経験からでしょうか。
この日の浩子さんは、あまり調子がよろしくなく、最初の曲を含め3曲ほど途中で声が出なくなったところもあり、ちょっと聴く方も不安を感じながらでしたが、一時的に痰がからんだということでしたので、ほかの曲は澄んだ歌声を聴かせてくれました。

途中、会場のある江東区内の演劇サークルと絵画サークルとコラボしての朗読劇&スライド上映という企画もあり、普段とは違うおもしろさも。マルチタレント谷山浩子の、プロデューサーの才が発揮された感じです。
とにかく今年は大震災や原発問題もあり、私自身も仕事に忙殺された時期もあり(今もですが)、心身ともに疲弊していますが、そんなことをすべて忘れさせてくれる一時を過ごさせてもらうことができました。

それは比類なき谷山浩子のやさしく包み込むような歌声であり、独自の世界観を表した詞と曲であり、ラジオで磨かれたトークが生み出すもの。この人を中心とした空間をともに共有できることの歓び、幸せなのです。
ジャズなど他のジャンルでも、大好きでリスペクトするミュージシャンは何人もいますが、やはり私にとって谷山浩子は、ただのミュージシャンではない特別な人であり、かけがえのない存在なのだと再認識したのでした。

ちなみに、はじめて行きました江東区文化センターは、けっこう古いホールみたいですが中規模の、赤い座席がなかなかに座りやすいホールでした。生のピアノと歌だけで、スピーカーからガンガン音を出すというものではないので、クラシックのリサイタルのような雰囲気で良かったです。


なにか役立った方はclick願
にほんブログ村 音楽ブログへ
にほんブログ村

拍手[0回]

511YoQokKYL._SS400_.jpg「女神のタクト」塩田 武士(講談社)の感想です。

本屋に平積みされていて表紙絵と帯書きに魅かれ買いましたが、なんとなく想像していたのとは違う、パワフル(というか凶暴)な三十路ヒロインが主人公の、でも期待以上に面白い音楽小説でした。
なにより、美女のバイオレンスに引っ張られて行く男たちの姿が滑稽にして痛快。それ以上にアクの強い人物たちも多く、彼らの人生も含めて互いに絡み合うだけで物語が躍動します。

もちろん、オーケストラを舞台にした本格的な音楽の現場描写を核にした、ダイナミックなストーリー展開があってこそなのですが。オケという特殊な世界、それを一つの楽器として自分の演奏をする指揮者という存在も興味深いのですが、本作ではその裏方にスポットを当てていてさらに深く。
そういえば、大学の同じゼミの同級生でオーケストラのスタッフをやっている女性がいて、そのままそこに就職していましたが、運営が大変だということは聞いていました。彼女とこの主人公はまったく違うタイプだと思いますが、大変だけどやりがいがある、その人に合っている職業に出会えたのは幸せなことと言えるでしょう。

さて、今年読んだ中山七里「おやすみラフマニノフ」に続き、本作もクライマックスで演奏されるのはラフマニノフのピアノ協奏曲。いかにもロシアの作曲家らしい重厚にしてきらびやかな曲は、ドラマを盛り上げるのに格好の題材といえます。たとえばモーツアルトの音楽では役不足でしょうね。
最強ヒロインのキャラクターと大胆な行動に圧倒されますが、大人の物語ならではのセンチメンタルが、深く心に滲みてきます。ラストで明かされる運命的な出会いのはなしだけは蛇足にも思えましたが、全体としてとても満足感のある作品でした。


なにか役立った方はclick願
 

拍手[0回]

「君を守るために僕は夢を見る2」白倉由美(星海社文庫)を読んだ感想です。
51HNSFJR3SL._SX230_.jpg51dSOCcofHL._SX230_.jpg
作者初の児童文学として書かれた「君を守るために僕は夢を見る」(講談社)が出てから8年、すっかり内容を忘れてしまっていたので、前巻の再読から続けて読みました。たしかに物語は続きが気になる感じがではありましたが、まさか時を開けて続編が出るとは思ってもみなかったという作品です。
作者としてみれば、時が経って旧作への想いが募りまた書きたくなるというのはよくわかることで、実際、続編が読めて良かったと思いました。そして、未だ終わらぬ作品は大きな転機を迎えたところで、来春に3巻が出るということでも、作者の思い入れの強さが伝わってきます。しかしこの先、児童文学の範疇ではなくなりそうです。

白倉由美というひとは、漫画家として活躍している時から読んでいましたが、小説を発表するようになり「ミルナの禁忌」のような病的なまでに耽美な作品から、私小説的な「大きくなりません」や、児童文学と自称される本作まで、とにかく子どもから大人になるということに対して非常にこだわりの強い作家だと思います。
「こだわり」と辞書を引いてみれば、決して良い言葉ではないということがわかりますが、頑固で偏執的という意味が、白倉作品にとっては中毒的な魅力になっているのです。いろいろな面で好き嫌いが別れるところではありましょうが。

確固たる美少女正ヒロインの砂緒は別として、1に登場した美少女・苺が2では活躍するかと思いきやあっさりと捨て去ったのは残念と思いましたが、雨花という死の気配を纏う美少女が2巻のヒロインとして素晴らしい存在感を見せてくれたのがなにより印象的でした。白倉由美の美少女は、アニメ化してほしくない、言葉の上で思い描きたくなる少女たちだなと思います。

と、つい女の子に目を奪われてしまいますが、主人公の少年の真っすぐなようで屈折した感情、理不尽な境遇と思春期の葛藤が交ざった心こそが本作2巻のテーマであり、ラストの思いがけない言動に至る成長の物語は、青春の痛さ切なさを思い出させてくれます。
それはあまり思い出したくないものであったり、今の自分をつくっている大切なものでもあったりします。
そんな少年少女の持つカケラを、あえて傷つきやすいように鋭く尖らせ、物語に潜ませてくるので、読んでいて気が抜けません。

物語の人物たちの想いについては、感情が鋭敏な分だけ理解し難く感情移入できない部分も多々ありますが、それは現実でも人はそれぞれに考え方も生き方も違ってわからなかったりするのと同じこと。同化するのではなく寄り添って見守っていきたいと思う作品なのでした。

ちなみに表紙の絵はずっとアニメ監督の新海誠、孤独な世界観がとても良いです。文庫版で出た1巻前の1巻とは違う絵、だからといってもう一度買うほどのマニアではないのですが。

拍手[0回]

<< 前のページ 次のページ >>
カレンダー
03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
フリーエリア
最新CM
[06/01 WaxJelia]
[01/25 本が好き!運営担当]
[03/27 うらたじゅん]
[10/28 のりこ]
[08/04 つばめろま〜な]
最新TB
プロフィール
HN:
つばめろま〜な
性別:
男性
趣味:
絵・音・文・歩
自己紹介:
長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
■マンガ作品  COMEE
http://www.comee.jp/userinfo.php?userid=1142
■イラスト作品 pixiv
https://www.pixiv.net/users/31011494
■音楽作品   YouTube
https://www.youtube.com/channel/UChawsZUdPAQh-g4WeYvkhcA
■近況感想雑記 Facebook
https://www.facebook.com/profile.php?id=100005202256040
バーコード
ブログ内検索
P R
忍者アナライズ
忍者アナライズ
忍者アナライズ
忍者アナライズ
忍者ブログ [PR]