つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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15年目となる鎌倉近在アマチュアミュージシャンによるジャズ祭、私が最初に聴いたのは第5回、その後3回くらい行ったと思いますが、11回目以来と久しぶりとなりました。5の倍数の記念回は、会場が鎌倉芸術館の小ホールから大ホールに格上げされます。
地元イベントですので、出場バンドもほぼ固定化されているのが、良い面もあり悪くもありというところで、良いのはバンドの年ごとの成長を見て愛着を持てるところ、悪いのはもちろんマンネリ化です。
ただ、ジャズというジャンルだけに元々の演奏者の年齢層が高いため(観客も然りですが)、このままいつまでも続くことはないでしょう。若い出演者がほしいところです。このことは横濱ジャズプロムナードと同様の課題ですが、全国というより世界中からミュージシャンを集められる横濱と違って、鎌倉周辺という小さなエリア内で解決するのは難しそうな気もします。
私が鎌倉の至宝と思っている小学生ジャズバンド、植木リトルエコーアンサンブル出身者が大きくなって、いろんな方向でのバンド組んで出てくる、なんていうポジティブ・スパイラルができてくると未来が楽しみだと思います。
●山武ブルーノーツ
女性ドラマーに女性サックスが見た目にも演奏にもしっとりとした花を添えていると思ったのは、どうもジャズの世界ではボーカル以外での女性率が低いからでしょうか。ビッグバンドも嫌いではないけれどあまり面白みを感じないので、考えず気持ち良く聴くことにしています。
しかし、途中でゲストのヴォーカル「Machiko」とベース「Taka」デュオ「Voice Me Bass T」が参加してから世界観が一変。いろんなジャンルの音楽をされているようで、これがベタなジャズのビッグバンドと絡むとすごい新しいものが創造された感じでした。
株式会社山武の企業バンドだということで(藤沢にテクノセンターがあるらしいですね)、社名がazbilに変わるに伴いベンド名も変わるとか、このあたりがアマチュアらしくて良いです。
●葉山 美紗&Mighty Sound
ヴォーカル以外のメンバーはすでにプロ活動をされているらしく、とても安定していて大人らしい粋な演奏。ここに葉山さんと実行委員長の森田さんがボーカルに入ると、いきなりアマっぽさ全開に! 失礼な書き方になってしまいますが、そのあたりのレベルの違いは仕方ないことで、しかし、アマチュアの良さは楽しく音楽に取り組むことで、それがすごく伝わってくるから聴いていても悪い気はしません。
それこそがこの地域イベントならではの意義で、葉山さんもそのあたりをよくわかって出演されていらっしゃる気がします。
●横浜ベイブリーズ・オーケストラ
最初の山武でジャズの女性率の低さと書きましたが、このビッグバンドには女性が5人もいました! そして初っ端から、女性2人でのサックスバトル、なかなかの聴き応えです。ウッドベースが外国人だったりと、全体的に横浜らしい洗練されたサウンドのモダンジャズでした。
●ONE&ALL
ボーカル3人+ギターという編成で、素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
3人のハーモニーになると、ところどころで綻びが気になったりもするのですが、それぞれがギターとのデュオで1曲ずつ歌った時など、メッセージ性の強さとアレンジの面白さがあり、3人になればまた、掛け合わせの妙が発揮されて、音楽の感性を刺激してきます。というか、ジャズ鎌でこんなに感動させられたのははじめてでした。選曲も実によかったです。
でもアカペラだったら辛いかもしれない。ピアノ伴奏でもちょっとかも…なのですが、この芸達者なギターが見事に全員の世界を調和させていました。ギターのサカマケンさん、オルガンのKANKAWAさんと一緒に演ったりしているのか、聴いてみたいな。
●植木リトゥル・エコー・アンサンブル
前段でも書きましたが、小学生のビッグバンドです。私の家の近くにある植木小学校と近所の小学校の、たしか3年生から参加できて、4年生から管楽器やドラム、ベースなどの楽器をやるのです。それが5年生、6年生にもなるとソロパートもしっかりこなせるほどに上達するのですから、指導者の手腕には恐れ入ります。
見ていて、子供らしいあどけなさと大人顔負けのプレイのギャップだけでもワクワクしますが、みんなで真剣に楽しく音楽しているのが伝わってくるから感動してしまいます。
小学校を卒業してからも、後輩の指導に関わったりする子もいるようですが、ほとんどは一旦ジャズとは切れるのでしょう(中学にブラバンや軽音部とかはあっても、ジャズ部ってあまりないですよね)、そこからいろんな道に分かれて行っても、ずっとジャズの心を忘れずに、また戻ってきて欲しいと思ってしまします。
●大石 学(特別ゲスト)
15回記念のスペシャルゲストとして、今日の大石さんと明日の阿川泰子さん、2人のプロミュージシャンが出演。
大石さんは初めて聴きましたが、静かで透明感のあるピアノを弾かれます。美しく心が洗われます。ソロで3曲、ジャズ鎌出演者2人とのデュオを2曲、そしてソロを2曲聴かせてもらいましたが、トリオかカルテットでの即興掛け合いをぜひ聴いてみたいと思いました。きっと魅力が増すと思いますから、とりあえずCDを手に入れましょう。今日は出会えてよかったです。
◯ボギーペース・オーケストラ
時間の関係で、こちらが始まる前に退出させていただきました。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
プロとアマチュアの音楽性の違いというのは確かにあるのですが、でも存在感という点ではそれほどの差があるとも思えない。それは音楽への、ジャズへの想いのほどが出ているかどうかなのでしょう。
時にはプロだからこそ演奏することが常態化していて、熱さが感じられないようなこともあったりします。アマだからこそ、こんなに大きな会場で演奏できる機会に熱くならないわけがない。それこそがこのイベントの、いやジャズフェスや音楽祭の魅力だと言えるでしょう。
1,500人の客席がかなり埋まるほどでしたし、できれば来年からも大ホールでお願いしたいものです。聴きたいけど小ホールだと座れないかもしれないし…と思って行かなかったりするので。
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地元イベントですので、出場バンドもほぼ固定化されているのが、良い面もあり悪くもありというところで、良いのはバンドの年ごとの成長を見て愛着を持てるところ、悪いのはもちろんマンネリ化です。
ただ、ジャズというジャンルだけに元々の演奏者の年齢層が高いため(観客も然りですが)、このままいつまでも続くことはないでしょう。若い出演者がほしいところです。このことは横濱ジャズプロムナードと同様の課題ですが、全国というより世界中からミュージシャンを集められる横濱と違って、鎌倉周辺という小さなエリア内で解決するのは難しそうな気もします。
私が鎌倉の至宝と思っている小学生ジャズバンド、植木リトルエコーアンサンブル出身者が大きくなって、いろんな方向でのバンド組んで出てくる、なんていうポジティブ・スパイラルができてくると未来が楽しみだと思います。
●山武ブルーノーツ
女性ドラマーに女性サックスが見た目にも演奏にもしっとりとした花を添えていると思ったのは、どうもジャズの世界ではボーカル以外での女性率が低いからでしょうか。ビッグバンドも嫌いではないけれどあまり面白みを感じないので、考えず気持ち良く聴くことにしています。
しかし、途中でゲストのヴォーカル「Machiko」とベース「Taka」デュオ「Voice Me Bass T」が参加してから世界観が一変。いろんなジャンルの音楽をされているようで、これがベタなジャズのビッグバンドと絡むとすごい新しいものが創造された感じでした。
株式会社山武の企業バンドだということで(藤沢にテクノセンターがあるらしいですね)、社名がazbilに変わるに伴いベンド名も変わるとか、このあたりがアマチュアらしくて良いです。
●葉山 美紗&Mighty Sound
ヴォーカル以外のメンバーはすでにプロ活動をされているらしく、とても安定していて大人らしい粋な演奏。ここに葉山さんと実行委員長の森田さんがボーカルに入ると、いきなりアマっぽさ全開に! 失礼な書き方になってしまいますが、そのあたりのレベルの違いは仕方ないことで、しかし、アマチュアの良さは楽しく音楽に取り組むことで、それがすごく伝わってくるから聴いていても悪い気はしません。
それこそがこの地域イベントならではの意義で、葉山さんもそのあたりをよくわかって出演されていらっしゃる気がします。
●横浜ベイブリーズ・オーケストラ
最初の山武でジャズの女性率の低さと書きましたが、このビッグバンドには女性が5人もいました! そして初っ端から、女性2人でのサックスバトル、なかなかの聴き応えです。ウッドベースが外国人だったりと、全体的に横浜らしい洗練されたサウンドのモダンジャズでした。
●ONE&ALL
ボーカル3人+ギターという編成で、素晴らしい演奏を聴かせてくれました。
3人のハーモニーになると、ところどころで綻びが気になったりもするのですが、それぞれがギターとのデュオで1曲ずつ歌った時など、メッセージ性の強さとアレンジの面白さがあり、3人になればまた、掛け合わせの妙が発揮されて、音楽の感性を刺激してきます。というか、ジャズ鎌でこんなに感動させられたのははじめてでした。選曲も実によかったです。
でもアカペラだったら辛いかもしれない。ピアノ伴奏でもちょっとかも…なのですが、この芸達者なギターが見事に全員の世界を調和させていました。ギターのサカマケンさん、オルガンのKANKAWAさんと一緒に演ったりしているのか、聴いてみたいな。
●植木リトゥル・エコー・アンサンブル
前段でも書きましたが、小学生のビッグバンドです。私の家の近くにある植木小学校と近所の小学校の、たしか3年生から参加できて、4年生から管楽器やドラム、ベースなどの楽器をやるのです。それが5年生、6年生にもなるとソロパートもしっかりこなせるほどに上達するのですから、指導者の手腕には恐れ入ります。
見ていて、子供らしいあどけなさと大人顔負けのプレイのギャップだけでもワクワクしますが、みんなで真剣に楽しく音楽しているのが伝わってくるから感動してしまいます。
小学校を卒業してからも、後輩の指導に関わったりする子もいるようですが、ほとんどは一旦ジャズとは切れるのでしょう(中学にブラバンや軽音部とかはあっても、ジャズ部ってあまりないですよね)、そこからいろんな道に分かれて行っても、ずっとジャズの心を忘れずに、また戻ってきて欲しいと思ってしまします。
●大石 学(特別ゲスト)
15回記念のスペシャルゲストとして、今日の大石さんと明日の阿川泰子さん、2人のプロミュージシャンが出演。
大石さんは初めて聴きましたが、静かで透明感のあるピアノを弾かれます。美しく心が洗われます。ソロで3曲、ジャズ鎌出演者2人とのデュオを2曲、そしてソロを2曲聴かせてもらいましたが、トリオかカルテットでの即興掛け合いをぜひ聴いてみたいと思いました。きっと魅力が増すと思いますから、とりあえずCDを手に入れましょう。今日は出会えてよかったです。
◯ボギーペース・オーケストラ
時間の関係で、こちらが始まる前に退出させていただきました。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
プロとアマチュアの音楽性の違いというのは確かにあるのですが、でも存在感という点ではそれほどの差があるとも思えない。それは音楽への、ジャズへの想いのほどが出ているかどうかなのでしょう。
時にはプロだからこそ演奏することが常態化していて、熱さが感じられないようなこともあったりします。アマだからこそ、こんなに大きな会場で演奏できる機会に熱くならないわけがない。それこそがこのイベントの、いやジャズフェスや音楽祭の魅力だと言えるでしょう。
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自己紹介:
長年、同人誌で創作漫画を発表してきましたが、本当は小説が主な表現手段。職業はコピーライターで、趣味は楽器を鳴らすことなど。
下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
■マンガ作品 COMEE
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■イラスト作品 pixiv
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