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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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「ビブリア古書堂の事件手帖2 〜栞子さんと謎めく日常〜」三上延(メディアワークス文庫)を読了。
51a93HRP0-L._SX230_.jpg1巻目を古本屋で買って読んで間もないですが、今回は新刊で買っての読書です。引き続き私の地元である大船を中心に、鎌倉や藤沢方面にも広がりを見せる舞台。私の家の前も、主人公二人が車で通っていきました……。
と、生まれ育った町の隣接エリアで、今は住んでいる辺りが舞台ですので、近々、聖地巡礼ブログでも書こうかと考えているのですが、その前にこの街について、ちょっとだけ紹介しておきましょう。

大船駅からして鎌倉市と横浜市の両方にまたがる場所にあるのですが、神奈川県内で横浜駅に次ぐ鉄道路線が乗り入れるビッグターミナルなのです。大船エリアとして広げれば、少し行くと藤沢市と接するあたりで、鎌倉市民でも大船は鎌倉市ではないと(差別的に)言う者がいたり、余所の人からは大船市であると誤解されていたりもしますが、3市のどことも違う、独特の雰囲気や街の文化があります。
そのあたりは本作でもかなり描かれていますが、かつて松竹の撮影所があり、屈指の私立学校があり、古城跡や古刹があり、植物園がありコンサートホールがあり、商店街が賑わい多くの飲食店がある、というような、なんともとりとめのないところが逆に奥深さを作っている、そんな街で‥‥やはり、あらためて紹介することにしましょう。
ちなみに、本巻に登場していた駅前の本屋さんは、昨年閉店してしまいました。街は常に変わり続けるというのも、またノスタルジアを感じさせてくれるものです。

さて、話を本に戻して、2巻目は1巻目よりもラノベ感が強くなった気がします。ヒロイン栞子の萌え要素や、主人公大輔の恋情妄想など、気恥ずかしいくらいですが、しかしながら、古本の蘊蓄をうまくストーリーに取り込みつつ、1冊の中でうまく全体の物語を構成していく手腕は、本格的な小説の面白さを味わわせてくれて見事です。
登場する古書も、随筆、SF小説、ビジネス書、マンガとバラエティ豊か。一つの方向に片寄らないところが、読者を選ぶことなく誰もが楽しめる作品になっているかと思います。それがまた、栞子の不思議なキャラクター付けにもつながるわけですが。

2巻目にして、栞子さんと大輔くんの過去にも少しずつ踏み入り、明らかになってきました。今後、栞子さんのミステリアスなお母さんが物語の核になってきそうで、ますます期待してしまいます。
栞子さんは、退院して家(店)に帰ってきて、いろいろとダメっぷりを見せています。無意識に大輔くんを頼ってくる、そこがかわいいけれど、人としてはもう少しなんとかできないといけません。どんな成長を見せてくれるか、今後の進展も楽しみです。
それに対して大輔くんは、なかなか男を見せてくれます。ちょっと軟弱に書かれすぎていましたが、本来がガタイの良い柔道マンなのですから、もっと活躍してしかるべきかと。
その他、元カノ晶穂さんをはじめとする個性的な人たち、そして1巻で登場した主要人物もところどころに絡んでくるので、作品への愛着が強くなってきます。

ようやく物語も軌道に乗り始めたところ、人物のキャラクター性も徐々に深まってきて、まだまだ続くようですので、先々がとても楽しみな作品となってきました。


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