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「雨ニモマケズ」司修(偕成社)amenimo_.jpg

司修ファンとしての贔屓目でなくとも、これは素晴らしい本だと思います。宮沢賢治の有名な詩の1行ごとにペン画を添える、その絵が言葉をじっくりと噛みしめます。
詩の時にも一文ごとが際だっている作品ですが、絵がはさまれていくことで、言葉の持っている力あ驚くほど広がっていきます。

言葉をどのように解釈して絵にするのか、それは司修の想いであって、まったく肯定できない人もいるでしょうが、しかしこの絵は不気味さもあるけれど愛らしく、洗練されていながらも泥臭く、デザインのようで絵画である、司修ならではの世界であって普遍的なものを感じさせる絵でした。
1枚ずつの絵には、人だったり猫だったり熊だったりが描かれ、言葉の想いを表情豊かに表していきます。ペン画に塗り絵をしてくださいと書かれていましたが、このまま本のページを切り取って壁一面に飾りたいと思ったりしました。

奇しくも富田勲が雨にもまけずの音楽化に取り組んだということをドキュメンタリー番組でみましたが、この詩を自分のなかで噛み砕き表現するというのは、人生を重ねないと無理ということでしょうか…
いや、30代で亡くなった賢治の作ですから、人生の積み重ねの問題ではないかもしれませんが、今回、この本で改めて読んだ詩に、人間の生き方の変わることない本質を感じたのは確かです。

司修は以前にも賢治をモチーフにしたコラージュ作品の本「賢治の手帳」を出していましたが、本作ではずっとその本質に迫った感じがしました。
簡単に読めるけれどあまりにも奥深い、これから何度も読み返すだろう本であり、値段の手軽さもあるし誰かにプレゼントしたくなる本です。

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