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つばめろま〜なから、なにかを知りたい貴方へ。
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「弦と響」小池昌代(光文社) を読みました。

弦楽四重奏団のラストコンサートを巡り、関わる様々な人…演奏者当人から、その妻や恋人、スタッフ、観客まで…の心模様を描いたオムニバス的な物語。と、いうような構成も知らずに、音楽小説ということに惹かれて買ってみた、初めて読む作者の小説は、いろんな面で新鮮な感じで楽しむことができました。

作者は詩人として活躍されてきた人だからでしょうか、言葉の紡ぎ方が丁寧なように思えました。そのせいか、次々に変わる主人公たちの等身大なドラマや想いも、淡々としていながらそれぞれに深く伝わってきます。

共感が強かった裏には、作者や作中の多くの人たちが、自分と近しい世代であるからだろうと思います。私もそんな歳になってしまったのだなぁと思うと、哀しさも感じながら、でもまだ先は長い、これから新しいステージが始まるんだという示唆を受けた気がして、読後感は良いものでした。

ライヴで聴くのはジャズが多くて、クラシックもたまに聴くけれど室内楽のコンサートには行ったことがなかったかもしれません。音楽自体の描写は少なかったですが、ベートーベンの弦楽四重奏曲が聴きたくなりました。ジャズでも、カルテットやトリオの演奏は、いちばん音楽家の力量や個性が際だつので、楽曲さえ好きなものならば楽しそうです。

もう一つ、劇場やライヴハウスといった場所が好きであちこち足を運んできた私にとって、カザルスホールに行くことなく今はもうないということが、とても寂しく感じられました。行ってみたい場所(特に古いところ)には、機会を作って行っておくこと。そこでなにを見たかということは忘れやすいけれど、場所の記憶というのは確かに残るのです。

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