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チェロ・森田満留&ピアノ・森田竜一の夫妻、ドイツからの来日コンサートを、2年前に続き同会場で聴いてきました。私の妹とその息子たちがデュッセルドルフに行っていた時、ピアノやバイオリンのレッスンを受けていた音楽家さんです。
今回はピアソラ、プロコフィエフ、ブラームスというプログラム。フラットな空間でチェロから2メートルほどの最前列を取り、音も、演奏テクニックも目の前で刻みつけることができました。チェロという楽器の奥深さが直に身に染みてきて、いつかは奏してみたいとの憧れがさらに強まります。
ピアソラの「3つの小品」「アディオス・ノニーノ(ピアノソロ)」はスタイリッシュなタンゴという感じではなく、南米の泥臭さが感じられる魂に響く曲。プロコフィエフの「チェロとピアノのためのバラード」は私の大好きなロシアらしい重厚さと情熱が伝わってくる曲。ブラームスの「ソナタ78・雨の歌」は西欧クラシックの端正で情緒深く美しい曲です。アンコールはピアソラの「リベルタンゴ」を情感豊かに弾ききる迫力の演奏。
どの曲も、このデュオならではの個性にあふれていて、すばらしい音楽が小さな会場空間を完全に支配する、ステキな時間を味わわせてくれました。
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2016年5月28日、鎌倉芸術館 大ホールで聴いてきました。
21歳の若さでベルリン・フィルの首席クラリネット奏者に就任したという天才音楽家のコンサートが、歩いて行けるホールで開かれるということでしたので、早々にチケットを買っていました。4列目の左寄りという絶好の席、やはりチケットは開催ホールで買うに限るのですね。
私も一応クラリネットを持っていて鳴らしたりしますし、クラリネット吹きの少女を主人公にした小説を書いたこともありますので、そこそこ馴染み深い楽器な のですが、ソロ演奏を聴くのは初めてです。正確で美しい音を紡ぎだすテクニックも素晴らしかったですが、抒情的な音楽性に引き込まれました。
クラリネットの音色は人の声に近く、呼吸法も歌に似ているということから、プログラムも歌曲中心だったというのも、すごくよかったと思います。
スラリとして端正な感じのオッテンザマーに対して、ピアノ伴奏したアルゼンチン出身のホセ・ガヤルドは髭面で野太い演奏で盛り立てていました。アンコールで連弾を披露するなど、とても良いコンビでした。
演奏終了後にはCDへのサイン会もあったので、1枚購入。そして、地元高校のブラバンでクラリネットを吹く子たちへの公開レッスンもあって、とても楽しく 見させてもらいました。このところどこへ行っても高齢者の比率が高いですが、この客席ではブラバン所属なのでしょう制服姿の高校生たちも多くて、若々しい 雰囲気が新鮮でした。
プログラム
<第一部>
●コヴァーチ:R.シュトラウスへのオマージュ
マーラー:歌曲集から
●《リュッケルトの詩による5つの歌曲集》より〈私はこの世に捨てられて〉
●《子供の不思議な角笛》より〈高遠なる知性のお褒めの言葉〉
●ブラームス:メロディーのように
●シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
<第二部>
●ベートーヴェン:モーツァルト〈お手をどうぞ〉(ドン・ジョヴァンニ)の
主題による12の変奏曲
●カヴァリーニ:アダージョとタランテラ
●バッシ:《リゴレット》の主題による幻想曲
<アンコール>
●マーラー:歌曲《子供の不思議な角笛》より〈ラインの伝説〉
●ドビュッシー:小曲集より〈小舟にて〉:ピアノ連弾
<CDサイン会>
<公開レッスン>
大船高校吹奏楽部クラリネットトリオへのレッスン
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聴いたステージの感想を記しておきます。
INDEX
【10月10日】
■RUIKE SHINPEI 5 piece band
■森山威男カルテット
■Shun Sakai & The Long Goodbye
■鬼武みゆき with Friends
■中牟礼貞則トリヲ
【10月11日】
■田中信正ピアノトリオ
■太田惠資&アレクセイ・アイギ
■今田勝トリオ
■板橋文夫FIT!+3
■板橋文夫スペシャル・オーケストラ+金子友紀・結
【10月10日】
■RUIKE SHINPEI 5 piece band
関内ホール 小ホール 12:00〜13:00
[member]類家心平(tp)中嶋錠二(p,key)田中拓也(g)
鉄井孝司(b)吉岡大輔(ds)
昨年のYJPでいちばん印象深かった類家さんを、今年はトップから聴くことができました。2日間のスタートとしてふさわしいステージです。
最初の1音からカッコイイ。5人それぞれが個性的でありながら、一つの世界を目指し、押し広げようとするかのような、若くエネルギッシュな創造性を感じました。トランペットは、他の人のリーダーバンドに参加するときよりは吹きまくるスタイルではなく、類家心平の深い音楽性を聴かせてもらえたように思います。短時間に一人のジャズメンのいろんな側面を知ることができるのも、このフェスティバルならではです。そういえば類家さん、昨年よりルックスもスマートになっていた感が…。
■森山威男カルテット
KAAT神奈川芸術劇場 ホール 14:20〜15:30
[member]森山威男(ds)田中信正(p)川島哲朗(ts)加藤真一(bs)
YJPでは今年から使用の会場、新しくてモダンな文化施設です。ホールは真っ赤な客席が3階までせり上がり、ものすごく印象的でした。
そんな会場で聴く久しぶりの森山さん、初期のYJPでクリョーヒン、マスラクとのフリー演奏が未だ鮮明に思い返されますが、70歳を過ぎても枯れることのないしなやかなスティックさばきに改めて魅了されました。日本に名ドラマーは数多くいるけれど、そしてこの2日間だけでもたくさん聴きましたが、こんなに柔軟さを感じる人は森山さん以外に知りません。太鼓の叩き方だけでなく、音楽性、共演者との関係性、話しぶりまで含めて、音楽家として容量の大きさを感じます。自虐ネタも多い話が、ユーモアと人情味にあふれていておかしすぎました。
田中さんのピアノが森山さんのドラムに乗せられて自由に、多彩な音楽のエッセンスを詰め込んだようで素晴らしかったのが印象的です。川島さんのテナーも、伸び伸びと吹いていて心地よく、深いけれど聴きやすい音楽になっていました。
■Shun Sakai & The Long Goodbye
関内ホール 大ホール 16:00〜18:00
[member]酒井俊(vo)田中信正(p)土井徳浩(cl)太田朱美(fl)
類家心平(tp)纐纈雅代(sax)向島ゆり子(vl)熊坂路得子(acc)
瀬尾高志(b)竹村一哲(ds)及川キーダ(ペインティング)
今年はさまざまな映画音楽を立て続けに演奏していくステージ。元からストーリー性を持っている曲を休みなく連ねていきながら、新たなドラマ性を生み出していく、意欲的な試みだったと思います。
まさに映画俳優のように個性の強い実力派ミュージシャンが集まっていますが、演奏する身にとっては約2時間、緊張を解くところがなくて大変だろうなと思いました。特にピアノの田中さんはつい20分前まで森山さんと熱い演奏をしていたばかりで、まさにプロのジャズメンというべきすごい切り替えです。
残念ながら半分のところで途中退出してしまったのですが、前半最大の見せ場である「よいとまけの歌」は圧巻でした。酒井さんとピアノ・ドラム以外(?)の皆さんが客席に降りてきて、炭坑で働いているような雑音で会場中を包む演出、酒井さんの時にマイクを使わず生声を響かせる歌など、心が震えました。
音楽に合わせて踊るように描く及川さんのライブペインティングも、原色の鮮やかな絵でステージを盛り上げていました。完成が見たかったですが…次の会場は満席になることがわかっているので、皆さんすみませんと頭を下げつつ早めに移動しました。
■鬼武みゆき with Friends
関内ホール 小ホール 17:30〜18:30
[member]鬼武みゆき(p)佐藤芳明(acc)鳥越啓介(b)岡部洋一(per)
酒井俊さんを途中退出してまで聴きたかったのは、毎年のように聴いている鬼武さんですが、今年はメンバーが少し変わってアコーディオンの佐藤さんが入っていたため。佐藤さんの演奏は以前に見て印象深かったからです。
鬼武さんの美しく優しくメッセージ性の強い、ニューミュージックの歌を聴いているかのような音楽と、佐藤さんのアコーディオンの音色が見事に調和した心地よい音は、いつもの中西さんのバイオリンとはまた違った世界となって表れていました。そこに、いつもの岩瀬さんのドラムではなく岡部さんのパーカッションが、ひとつずつ丹念に音を添えていきます。ベースはいつもの鳥越さん、この人はいかにも優しげな容姿ですがしっかりと芯になっています。
そんな4人が、一つ一つの曲を大切に大切に創り上げていくステージは、より激しいジャズを志向してしまう私の耳にとって、数少ない癒しの時間を与えてくれるのでした。とは言っても、鬼武さんのこの社会に対する思想や行動は生半可なものではなく、音としてしっかりと伝わってくるのですから、いつまでも変わらぬ美貌以上に惹き付けられるのでした。
■中牟礼貞則トリヲ
関内ホール 小ホール 19:20〜20:20
[member]中牟礼貞則(g)吉野弘志(b)池長一美(ds)
鬼武さんのニューアルバムを買ってサインをもらっていたりしたら、他の会場に移動する時間もなくなり、中牟礼さんは初めてですが、同じホールで続けて聴くことにしました。
調べれば80過ぎの超ベテランギタリスト、渡辺香津美氏の師匠だそうです。長い芸歴で身につけたスタンダード曲の数々を演奏されました。おくした人たちが築いた下地の上に、今のジャズがあるのだなぁと思いながら、渋く枯れた感じを味わい、1日目を終えました。
【10月11日】
■田中信正ピアノトリオ
KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ 11:30〜12:30
[member]田中信正(p)橋本学(ds)落合康介(b)
前日、森山さんと酒井さん2ステージでのピアノを聴いて、期待感が高まったところで、この日はリーダーバンドを聴けることになった田中正信さん。
座席のオレンジ色が印象的なKAAT大スタジオに、キティTシャツを着た田中さんと、学生風情も感じる若い二人がマッチします。そしてステージは期待のはるか上をゆく素晴らしいものでした。
オリジナル曲の数々は、メロディックで刺激的な実験性にあふれていて、丁寧かつダイナミックな演奏で一つずつの音を創り上げ、世界観を構築していきます。私がとても好きなタイプの創造性です。
決して聴きやすい音楽ではないとも思いますが、会場の年輩の方たちまでもしっかり擒にしていた…ように感じました。喋りににじみ出る人柄もあるかもしれません。
これまでにも何度も聴いてきた人ではありましたが、今年のYJPで最も印象に残るプレイヤーとなりました。
■太田惠資&アレクセイ・アイギ☆ Violin Brothers
関内ホール 小ホール 13:50〜14:50
[member]太田惠資(vl)アレクセイ・アイギ(vl)
今年の目玉の一つとして楽しみにしていた、ロシアのバイオリニスト・作曲家のアイギ。3年前のYJPに出演したときは、太田さんとのデュオをラジオで聴き、ヒカシューにゲストで出たのを観て、CDも2枚買っていたので、今回は期待も高まっていました。
二人の演奏は完全即興、といっても滅茶苦茶に弾きまくるのではない、メロディーやハーモニーの美しさを求めるものでした。そもそもロシアの音楽や映画に大きな影響を受けてきた私なので、ロシア人の感性であふれるアイギさんと、日本人でありながら国際感覚豊かな太田さんが、自らバイオリン・ブラザースと言うほど心の通った競演は、ストレートに魂に染みてきます。
今回は時間が合わずに聴けませんでしたが、前にヒカシューで狂ったように弾きまくっていたのとは違う魅力がありました。CDで聴いていたアイギの自分のバンドでの曲もまた違ったおもしろさがあったので、これからも何度も登場していろんな面を見せて欲しいと思いました。
とりあえず、音楽を担当されている上映中の映画「草原の実験」は観に行きたいと思います。
■今田勝トリオ
関内ホール 小ホール 15:40〜16:40
[member]今田 勝(p)稲垣 護(b)守 新治(ds)
前夜の中牟礼さんのようにベテラントリオのスタンダードで少し休憩、というつもりでしたが、初っぱなからレベルの高い演奏で心を掴まれてしまいました。レストランでBGMに掛かるような洗練された上質なジャズという感じですが、それが目の前で演奏されているとなれば、気持ち良くないはずがなく。
3人とも3〜40年も前には、時代の先端をゆくカッコイイ人たちだったに違いありません、そんな雰囲気も残したままの年齢に似合わない、バイタルな疾走感にあふれた、若々しいミュージシャンでした。
■板橋文夫FIT!+3
■板橋文夫スペシャル・オーケストラ+金子友紀・結
関内ホール 大ホール 18:00〜21:10
〈第1部〉 「板橋文夫(p)FIT!+ゲスト3」
[member]板橋文夫(p)瀬尾高志(b)竹村一哲(ds)
類家心平(tp)纐纈雅代(as)レオナ(Tap)
毎年進化を見せつけてくれるFIT(Fumio+Ittetsu+Takashi)に、若手の有望株を加えての演奏。板橋さんだけでなく、瀬尾さん、一哲さんの曲を、情感たっぷりに聴かせてくれました。
FITの3人はもちろんのこと、ほかの3人との繋がりもこの1年間で強くなっているところが伺われる、迫力とともに深さの感じられる演奏でした。
タップのレオナさんは、板橋さんとの出会いがあってジャズと競演するようになったと言うだけあって、見せるためのダンスではなく、しっかりと聴かせる音を踏みならす人になっていました。類家さんのトランペットも、前日の自身のバンドでの演奏とは違って吹きまくっていたのが印象的です。
〈第2部〉「板橋文夫スペシャル・オーケストラ+スペシャルゲスト」
[member]板橋文夫(p)林栄一(as)纐纈雅代(as)片山広明(ts)
吉田隆一(bs)類家心平(tp)後藤篤(tb)高岡大祐(Tuba)
太田恵資(vn)瀬尾高志(b)竹村一哲(ds)外山明(ds)
民謡ユニット『結』:金子友紀(vo)藤沢しげみ(太鼓・vo)
町田加代子(三味線)小山貢理乃(三味線)
レオナ(Tap)堀越千秋(ライブ・ペインティング)
1部で時間が押したので、予定されていた何曲かが削られたのは残念でしたが、大編成ならではのカタルシスを与えてくれる演奏でした。特に、金子さんはじめ若い女性の民謡グループの華やいだ雰囲気が、ともすればシリアスになりがちな板橋オーケストラに祝祭ムードをもたらして、いつになく会場全体が一体となって盛り上がっていたような気がします。日本人の魂がくすぐられるのでしょう。
一流メンバー揃いのオケの中で存在感を放っていたのは、やはり高岡さんのチューバでした。一昨年の衝撃が再び、という感じの迫力ある音です。片山さんの演歌調に奏でるテナーが味わい深かったですし、吉田さんのバリトンも新垣さんとのデュオN/Yを経て柔軟さが増したのではないかと思いました。
それらをすべて束ね上げ、情熱と力業で引っ張っていく板橋さんの音楽家としての度量の大きさが衰えることなく、若い人たちのパワーを吸収して進化し続けているところが、ファンとしてとても嬉しいことです。
また来年、今度はなにを聴かせてくれるのか…今年の民謡コラボを見て、またまた期待が高まりました。
横濱JAZZ PROMENADE 2015、スタッフの皆さんも、ミュージシャンの皆さんも、盛り上げる観客の皆さんも、お疲れさまでした!
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久しぶりで谷山浩子猫森集会コンサートに行ってきました。毎年4つのプログムごとにゲストを変えて連日開催されるのですが、青山円形劇場でやっていた頃は2つか3つのプログラムを聴きに行ったものです。スペースゼロになってからは、足が遠のくようになっていました。
今回聴いたAプログラムのゲストは太田裕美、「16歳と17歳だったよね。」というテーマになっていました。今から40年ほども前、二人のデビュー当時にNHKの番組、ステージ101のオーディションで出会った時の年齢ということです。
正直、太田裕美の歌といえば「木綿のハンカチーフ」くらいしか思い浮かばなかったのですが、今回のコンサートでやった彼女の持ち歌は知っているものばかりでした。リアルタイム世代ですので、彼女の歌とは知らずとも意外とどこかで聴いて記憶されているものです。
さて、前半はいつも通りの谷山さんとシンセの石井AQ氏二人での演奏。いつもの安定した世界観です。最後に太田裕美の「しあわせ未満」を谷山さんが歌った後、いよいよ太田さんの登場です。「木綿のハンカチーフ」を熱唱、さすがにアイドル全盛時代の歌手だけあって、歌だけでなくステージパフォーマンスも華やかでした。あらためて生で聴くと、本当にドラマチックな名曲だと思います。歌はうまいし、声に張りもあってまだ現役バリバリということもわかりました。
その後は太田さんの選んだ谷山さんの歌を独唱したり、谷山さんとデュエットしたり、太田さんの歌をデュエットしたり、「まもるくん」では太田流変な振り付けを客席も一緒にやって妙な光景が生まれたりとプログラムは進み、アンコールではお二人に共通した思春期時代のアイドル、タイガースの歌を2曲続けて締めとなりました。
聴いていて思ったのは、お互いの歌をソロで歌うのは少し違和感がありつつ、谷山さんの歌が陰なら太田さんは陽、谷山さんの声がWetなら太田さんはDryと正反対な二人が、デュエットやバックコーラスで声が合わさると絶妙の味わいが生まれる不思議さ。
40年間、歌手を続けてきた同世代の女性アーティストの個性と生き方がシンクロし、ハーモニーした奇跡の瞬間だったのかもしれません。絶好調でしゃべる楽しいトークからも、二人が友情の中でも意識し合ってきたことが感じられました。たいていは谷山ワールドにゲストが溶け込む感じになりますが、太田裕美は対等の自己主張していたところにも、二人の関係性が出ているようで面白かったです。
客席の年齢もいつも以上に高めな感じでしたが、自らの青春時代から現在までの生き方を振り返らせて肯定してくれるような、優しく幸せなエネルギーが満ちていたコンサートでした。
【プログラム】
お早うございますの帽子屋さん
そっくりハウス
パラソル天動説
きみが壊れた
SORAMIMI
しあわせ未満
木綿のハンカチーフ
森へおいで
テルーの唄
世界
九月の雨
さらばシベリア鉄道
まもるくん
河のほとりに
花園の子守歌
月と恋人
落ち葉の物語〜銀河のロマンス
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地元・鎌倉で開催された板橋文夫&梅津和時ジャズコンサートを聴いて来ました。素晴らしい演奏でした。
横濱ジャズプロムナード以外で板橋さんのライヴを聴くのは久しぶり、ジャズプロに出なくなった梅津さんに至ってはさらに久しぶり。その2人が一緒のステージはさらにさらに久しぶりですが、そもそもジャズライヴに行くようになったのは梅津さんに惚れ込んでからで、梅津さんと一緒に出演していた板橋さんの演奏に衝撃を受けてからのめり込んでいったという私にとって、この日の競演は自分の半生を振り返るような感じもありました。
今回のコンサート、マイクを使わない生音だったのがすごく良かったのです。クラシックのコンサートではマイク無しが当然なのですが、ジャズは小さなライヴハウスでもスピーカーを通しての音が当たり前。エレキ楽器を使うことも多いので仕方がないのでしょうが、前の方で聴くときは耳を澄ませて楽器から直接の音を聴こうとしてしまうものでした。
最初、客席後方のドアから入ってきた梅津さんのサックスのフォルテッシモで、もう会場中の心を掴んだ気がしました。続きて板橋さんのピアニカとともに通路を前方に進んでくるときに、ステージ上にもMC用以外のマイクやモニタースピーカーがセッティングされていないことに気づき、嬉しくなりました。細かいニュアンスまで伝わってきて、聴く方もそこに集中できて、幸せな空気感が生まれていたように思われます。
もちろん、演奏が素晴らしいからこそ楽しめたのです。聴きやすいメロディの梅津さんの曲、魂からのメッセージを感じる板橋さんの曲、ともに全霊を込めた迫力のある音。そして、今の世を憂える芸術家としての想いを真摯に伝える姿勢。表現者としての高い意識が、聴衆を虜にしたと思います。私にとっては懐かしい曲も多く、新しい発見もあって、幾度となく聴いてきたお二人のライヴの中でも聴き応えがあり心に残るステージとなりました。
終演後の打ち上げにも参加させていただきましたが、板橋さん、梅津さんの素顔を垣間見るとともに、いろいろな人がそれぞれの想いで演奏を受け止めたことがわかって、楽しい一時を過ごさせていただきました。主催の秋山さんの想いが実ったイベントであったと思います。関係の皆様、どうもありがとうございました。
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下記に作品等アップ中です。よろしくお願いします!
■マンガ作品 COMEE
http://www.comee.jp/userinfo.php?userid=1142
■イラスト作品 pixiv
https://www.pixiv.net/users/31011494
■音楽作品 YouTube
https://www.youtube.com/channel/UChawsZUdPAQh-g4WeYvkhcA
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