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「くるすの残光 - いえす再臨」仁木英之(祥伝社)を読む。kurus4_.jpg

切支丹シリーズ3作目、奥州が舞台となります。
歴史とファンタジーのバランスが良い感じになってきたように思います。とても面白く読めました。
もとよりキャラクターづくりの上手い作者ですが、だいぶ一人一人のキャラが深まってきたように思えました。女性の描写も魅力的ですし、敵陣の人たちにも愛着がわいてきました。まさか天海があの人だったなんて、というサプライズもありましたが、地に足の着いた人物像が好ましく。
しかしこの巻でいちばん活躍していて魅力的だったのは、人形のお雪でありました。雪ちゃんが動いているところ、ぜひ見てみたいものです。草迷宮(内田善美)のネコを思い出しつつ…。

テーマとして、信仰とは何か、という重い問いかけが徐々に現れてきたように思います。これまでは、でうすのために、天草四郎のために、なんの迷いもなく突き進んできた主人公達が、同胞であるはずの切支丹と対立しなければならなくなる、その葛藤や困惑によって、俄然物語が面白くなってきました。
また、前の巻は九州、この巻では東北と、その道中も含めて舞台の広がりが仁木作品らしい躍動感をつくり出しているようです。江戸初期、まだ戦国の世の名残がある時代というのも良いのでしょう。アクションシーンも含めて、ダイナミックな娯楽性を備えた作品になっています。

しかし、今回も登場した聖遺物は聖骸布ひとつ、先は長いようです。さらにさらにテーマが深まり、物語も面白くなっていくことを期待して待つといたしましょう。

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